恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

書籍

今週の新入荷、7月第2週

今週の新入荷、7月第2週をお届けします。 鳥取を拠点に、厳選した自然の素材を用いた有機的なファッションプロダクトと表現を行うアパレルブランド、「THE HINOKI」。今週まずご紹介するのは、本ブランド初のコレクションブック『THE HINOKI Yuhki Touyama 2…

今週の新入荷、7月第1週

その週に入った活きの良い本をご紹介する「今週の新入荷」、7月第1週。 ご近所さんから、何冊か本が届いています。 まずは、恵文社から自転車で10分。浄土寺のホホホ座さん編集・発行の『焙煎家案内帖(京都編・一)』。自家焙煎の豆を扱う、京都の喫茶店、…

2017年6月書店売上ランキング

急にゴーヤチャンプルが食べたくなることってありませんか。昨日ふと衝動に駆られて、ゲリラ豪雨のなか、スーパーをはしごすること3軒。結局、肝心のゴーヤが見つけられず、出かける前に念入りに組み上げた隙のない献立は見事に崩れ去りました。常にスーパー…

今週の新入荷、6月第5週

今週の新入荷、6月第5週をお届けします。 今週まずご紹介するのは、1800年代後半に生きたアイルランド系アメリカ人の測量技師、マーク・ポインターの『造物記』。新大陸を目指し航海を開始したもののやがて難破してしまう船に居合わせた彼が漂流の末たどり着…

今週の新入荷、6月第4週

暑い。気がつくと近頃カレーばかり食べているような。今日、明日とスパイスカレーの第一人者水野仁輔氏によるカレー教室が当店のイベントスペースにて開かれています。普段、家でカレーを作るときはいつも水野さんの本を参考にしていて、カレー作りに慣れて…

今週の新入荷、6月第3週

今週の新入荷、6月第3週をお届けします。 短歌の絵を一日一枚描き、それらをまとめた『食器と食パンとペン』でもお馴染みのイラストレーターである安福望さんと、短歌や川柳の創作や句集のあとがき、書籍の挿絵や読書感想など多岐にわたる文筆活動を行う柳本…

『タダジュン|Dear, THUMB BOOK PRESS』原画展

イラストレーター、銅版画家として活躍するタダジュン初作品集『Dear,THUMB BOOK PRES』の刊行を記念した小さな原画展を来月、当店にて開催いたします。 本書は架空のプライヴェート・プレス<THUMB BOOK PRESS>を主宰していたサムという人物があたかも実在…

今週の新入荷、6月第2週

その週に入荷した活きの良い本をご紹介する「今週の新入荷」。 6月第2週をお届けします。 今回の一冊目は『本の未来を探す旅 ソウル』。numabooks代表、内沼晋太郎さん、編集者の綾女欣伸さんが行く、空前の本屋ブームが巻き起こる街・ソウル。本屋ブームと…

今週の新入荷、6月第1週

今週の新入荷、6月第1週をお届けします。 今週まずご紹介するのは、インディペンデントマガジン『Spectator』の39号、特集「パンクマガジン『Jam』の神話」。70年代半ばより全国各地に爆発的に普及し、街の風景の一部と化した自販機本(成人向けの娯楽読み物…

2017年5月書店売上ランキング

書店入り口の外壁に、2年ほどまえから小さなトカゲが住み着いています。トカゲの寿命がそんなに長いとは知りませんでしたし、何を食べて生きているのか見当がつきません。半年間見かけなかったのですが、先日久しぶりに顔を合わせました。よっぽど居心地が良…

今週の新入荷、5月第4週

その週に入荷した活きの良い本をご紹介する「今週の新入荷」。 5月4週をお届けします。 中国の出版社Jiazazhi Pressから発行された、どこからどう見ても煙草の箱にしか見えない、ユニークな写真集『Until Death Do Us Part』。嫌煙のご時世です。こんな写真…

今週の新入荷、5月第3週

今週の新入荷、5月第3週をお届けします。 今週まずご紹介するのは、井田千秋さんの『おさまる家』。アンティークの家具、レトロな調度品、季節の草花、お気に入りの本と洋服、あたたかい飲み物と食べものを囲む食卓の情景。童話や児童文学の世界で表現される…

今週の新入荷、5月第2週

月末に開催するユーリー・ノルシュテインのアニメーション上映会に向けた、機材確認の様子。(ここで流れているのは他の映画です。) 映画館のようにとはいきませんが、大画面でみる映像というのはやはり良いもので、機会があればこっそり閉店後にでも、ひと…

今週の新入荷、5月第1週

「Spectator」や「ソトコト」などで特集が組まれ、オルタナカルチャーの文脈でも注目される発酵。今週まずご紹介するのは、その両誌に寄稿するなど、いま最も注目される著者による発酵カルチャーブック『発酵文化人類学』。 「発酵デザイナー」という異色の…

2017年4月書店売上ランキング

越した先の大家さんがとても面倒見の良い方で驚いています。一昨日は、作りすぎたからと揚げたての唐揚げとおにぎりを部屋まで持ってきてくださいました。少し前の日本では当たり前の風景だったのでしょうか。当然、家賃は手渡し。今度はちらし寿司を作って…

滞在者の眼差しが描いた生活の街。『手繪京都日和』

昨年の秋、個人的な旅行で訪れた香港の書店の店頭で出会った一冊の本。街を南北に流れる鴨川、すぐそばを走る京阪電車、三条駅で交差する地下鉄東西線、御池~三条~四条通と接する河原町通。見慣れた街の地図上に、その土地に住み暮らす者にとってもなじみ…

今週の新入荷、4月第4週

今週の新入荷、4月第4週をお届けします。 今回まずおすすめしたい一冊は、西荻窪の雑貨店「FALL」店主・三品輝起さんの単著で、個人出版社夏葉社の新刊『すべての雑貨』。実際に雑貨店を経営する中で浮かび上がる、独自の雑貨論、消費論ともいえる著者の思考…

今週の新入荷、4月第3週

今週の新入荷、4月第3週をお届けします。 先日、弊店cottageにて開催された「ぽかんのつどい」。小説家でフランス文学者の山田稔さんを囲むかたちで文藝リトルプレス『ぽかん』に関わる方々やその読者の方々がご近所からも遠方からもたくさん来場されました…

今週の新入荷、4月第2週

春眠暁を覚えず。瞼を擦りながら、毎晩遅くまで読まなくてはならない本を少しずつ読み進めています。「積ん読」という言葉は日本独自のものだそうです。買った本、貰った本。放っておいてもいいはずなのに、奇妙な義務感に追われて読みはじめ、気がつけば朝…

今週の新入荷、4月第1週

一気に春めいてきたここ数日。今日はあいにくの雨でしたが、天気の良い日は陽が落ちても肌寒さを感じることは日に日に少なくなり、開け放した書籍フロアのドアの向こうから聞こえてくる近所の子どもたちの喚声や鳥のさえずりに季節の変化を感じ胸が躍ります…

2017年3月書店売上ランキング

気がつけば、3月も終わり新しい年度が始まりましたね。よく店に遊びに来てくれていた大学生の友人たちは、こぞって東京へと旅立ったようです。引越しのトラックの多さと、初々しい若者とその両親と思われるグループを見かけると、左京区が学生の街だというこ…

今週の新入荷、3月第5週

その週に入荷した活きの良い本をご紹介する、「今週の新入荷」。本日も盛りだくさんの内容でお届けします。 まずご紹介するのは、2016年9月から2017年1月まで、ベルナール・ビュフェ美術館で開催されていた本展の公式図録『ロベール・ドアノーと時代の肖像 …

書店内『文芸翻訳入門』フェアのご案内

店頭フェアのご案内。 私自身刊行の案内を受けてからずっと待ちわびていました。藤井光編、『文芸翻訳入門 言葉を紡ぎ直す人たち、世界を紡ぎ直す言葉たち』(フィルムアート社)。 いきなり話が逸れますが、日本翻訳大賞というものをご存知でしょうか?西崎…

今週の新入荷、3月第4週

早いもので3月も終わりが近づいてきました。 新生活に向けての準備を整える方も多いであろう時節、忙しなさの合間にもふっと一息をついて本を開き気づけばいつしか熟読を始めてしまう、そんな余白の時間を日常のなかに忘れないように持っておきたいものです…

絵本『ぼくのおじいちゃん』パネル展示のご案内

国内の絵本ではまず見かけないような色彩と、版画のような少し擦れた風合いがなんとも可愛らしいポルトガルの絵本『ぼくのおじいちゃん』(アノニマ・スタジオ)。おちゃをしたり、ピラティスやドイツ語を習ったり、友達と一緒に川べりでランチをしたり。こん…

今週の新入荷、3月第3週

毎週金曜更新。 その週に入荷した活きが良い本を紹介する「今週の新入荷」、3月第3週をお届けします。 海外文学というジャンルが「売れない」と言われる風の中にあって、過去に出版され、その後長らく絶版状態が続いていた傑作が今になって相次いで復刊され…

今週の新入荷、3月第2週

毎週金曜更新の「今週の新入荷」、3月第2週の新入荷をご紹介します。 今週まずご紹介するのは、老いにまつわる"人・物・事"をセレクトした情報誌『PERSPECTIVE from an oblique』。 介護福祉の現場で実際に働いてきた編者が、老人ホームの入居者が発した一言…

BIBLIOPHILIC BOOK ITEM FAIR

夏目漱石が「吾輩は猫である」を書き上げたときから、さらに遡ればE・A・ポーが「黒猫」を思いついた瞬間から。本と猫の相性が良いことは、私たちにとって当たり前のように認識されてきました。猫が傍にいる読書の時間は、何にも代え難い至福の時間です。 そ…

今週の新入荷、3月第1週

毎週金曜更新。 その週に入荷した活きが良い本を紹介する「今週の新入荷」、3月第1週をお届けします。 今回まずご紹介する一冊は、ポール・オースターの新刊『冬の日誌』。人生の冬を迎えた70歳の作家による肉体と感覚をめぐる回想録。「君は十歳で、」「君…

2017年2月書店売上ランキング

坂元裕二が脚本を手がけるドラマ「カルテット」。久しぶりに欠かさずにドラマを見ています。セリフの掛け合いやキャスティング、どれを取っても面白く、毎週火曜日が楽しみでなりません。中でも毎回ハッとさせられるのは、登場する料理の美味しそうなこと。…