恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

書籍

今週の新入荷、2月第4週

早いもので2月も最終金曜日。夕陽の沈むのが日に日に遅くなり、近づく冬の終わりを感じます。寒さで足が遠のいていたものの暖かくなれば行きたい場所のあれやこれや、そこで開きたい本の顔やタイトルを思い浮かべ数え上げながら春を待つ日々です。 それでは…

『恐竜がいた』原画&恐竜展示

小さいころ、大半の少年がそうだったように、恐竜に憧れていました。 恐竜そのものになりたかったのか、ペットのように飼いならしたかったのか、大人になった今ではわかりません。そんな少年の夢ともいえる、恐竜への憧憬からキャンバス生地で立体の恐竜を作…

今週の新入荷、2月第3週

毎週金曜更新。 その週に入荷した活きが良い本を紹介する「今週の新入荷」、2月第3週をお届けします。 今回まずご紹介するのは、翻訳家の柴田元幸責任編集の文芸誌『MONKEY vol.11』。特集名は“ともだちがいない!”です。今号の目玉はなんといってもC・ブコ…

今週の新入荷、2月第2週

毎週金曜更新の「今週の新入荷」、2月第2週をお届けします。 今週ご紹介する1冊目は、"lifestyle for foodies"を掲げ、昨秋創刊した季刊フードカルチャーマガジン『RiCE』の第2号。創刊号に続き表紙を担当する下田昌克の描く鯛めしが目印の今号の特集は、そ…

フジモトマサル 表紙掲載当時の『ちくま』フェア

店内の小さな展示のご案内。 背中合わせに座り、仲良く本を読む2匹の貘のこども。 さて、このイラストからどんな物語を想像されるでしょうか。 12月の文庫化以来、当店でもたくさんの方に手にとって頂いているフジモトマサル、吉田篤弘の共著『という、はな…

今週の新入荷、2月第1週

毎週金曜日、その週に入荷した活きが良い本をご紹介。 今週の一冊目は、画家・猪熊弦一郎初の写真集『ニューヨークの壁/WALLS IN N.Y.C.』です。アンリ・マティスに学び、フランスをはじめ海外での滞在を通じてその見聞を広げた猪熊弦一郎。フランスに渡る途…

2017年1月書店売上ランキング

気がつけば、2月。 2月といえば、明日から左京区最大のお祭り吉田神社節分祭がはじまります。今年も正月に店頭に出していたお飾りを吉田神社に納める大役をまかされました。季節を感じながら働けるというのは幸せなものです。私が生れ育った土地では節分にど…

今週の新入荷、1月第4週

早いもので1月も終わりが近づいてきました。朝晩は最も冷え込む季節。暖かくした部屋でゆっくり本を読み、いつしかうとうと眠りに落ちるのもまた読書の醍醐味のひとつですね。今週も良い本がたくさん入荷しております。 今週まずご紹介したいのが、幻の漫画…

今週の新入荷、1月第3週

毎週金曜日、その週に入荷した活きが良い本をご紹介します。 先日、向田邦子が編集者たちに振る舞ったという「常夜鍋」を家で試してみましたが、醤油とレモン絞り汁を混ぜただけのシンプルなつけダレがさっぱりとしていて、まさしく毎日食べても飽きない味で…

高崎紗弥香『沈黙の海へ』発売記念写真展

飛騨、木曽、赤石。 富山湾から駿河湾まで420km。 日本海から太平洋に渡って広くのびる国内最大級の山脈、日本アルプス。最高峰は標高3,139m。森林限界を超えた地帯では、背の高い木々が育たず、岩のごろついた異様な雰囲気が漂います。 そこに息衝く崇高な…

『もう一度 倫敦巴里』と『話の特集』の特集

店内フェアのご案内。 つい先日、ナナロク社から復刊された和田誠の傑作パロディ集『倫敦巴里』。 たとえば、川端康成の「雪国」の有名な書き出しを植草甚一、野坂昭如、村上春樹ら作家やミュージシャンの文体や節で書いてみせる。007を長新太の画風で描く。…

2016年12月書店売上ランキング

新年、明けましておめでとうございます。 本年も恵文社一乗寺店をどうぞよろしくお願いします。 2017年、皆様の読書生活が実り多いものになりますよう、お祈り申し上げます。 年明け、一乗寺の氏神様が祀られている八大神社を参拝しました。 おみくじを引く…

冬の大古本市のお知らせ

今年もやります! 恵文社冬の風物詩「冬の大古本市」。第一回目は2003年、このフレーズを使いだしてはや十数年ですが、おかげさまで今年も古書市を企画することができました。大体いつも10店舗前後の方々に参加頂くのですが、これまでのなじみある顔ぶれに加…

2016年11月書店売上ランキング

毎年この時期になってくると数ある年末の歌番組が楽しみになってくる。最近流行りの歌のことはよくわかっていないのですが、もう日本人としての習性でしょうか。録画ではなく、リアルタイムで臨む算段が着々とついてきました。鍋をつつき、猫を膝に乗せて、…

2016年10月書店売上ランキング

10月の大きな出来事といえば、10月23日(日)に下鴨神社で開催された「左京ワンダーマーケット」でしょうか。左京区の店を中心に、雑貨、飲食、書籍、ライブ等なんでもありのこちらのイベントに、当店も遊びに行きがてら出店させていただきました。昼前には…

喫茶とインテリア WEST パネルフェア

高度経済成長期に生まれ今にのこる、33の喫茶店、洋食店を豊富な写真とともに紹介する『喫茶とインテリア WEST』(出版:大福書林)。現在書籍フロア壁面では、本書のパネルフェアを開催しています。書き手はこれまで『いい階段の写真集』『いいビルの写真集…

2016年9月書店売上ランキング

じめっとした暑さが続く、土砂降りの中、この文章を書いています。寒くなったらなったで、また文句が口を衝いて出るので、困ったものです。台風が過ぎれば一気に涼しくなりやしないかと淡い期待を寄せて。 今回は2016年9月の当店書籍売上ランキングを紹介い…

えちがわのりゆき ほわころくらぶ出版フェア

ほわほわ市 ころころ町にあるという ほわころくらぶ。主人公ほわころちゃんと、仲間たちの何気ない、心くすぐる日々の物語。 作者は漫画家・イラストレーターのえちがわのりゆきさん。ご自身が運営する「夫婦社」からの初めての出版物です。(この社名は、敬…

安野モヨコ STRIP! PORTFOLIO1996-2016

アニメ・ドラマ化された「働きマン」や映画化された「さくらん」など、数々の代表作を持つ安野モヨコ先生。最近公開された映画、『シン・ゴジラ』の監督である庵野秀明監督の妻としても有名です。 そんな安野モヨコ先生の展覧会「STRIP!」が、9月現在池袋で…

2016年8月書店売上ランキング

ぐんと気温も下がって、身の周りで起こるあらゆる変化が夏の終わりを告げています。数日前まで、それを認めないかのように蝉が鳴いていましたが、ついにその鳴き声はどこからも聞こえなくなりました。時期によるものなのか、それとも気温のせいなのか、気づ…

石田榮写真集『はたらくことは生きること』

本日から書籍フロア一角では、写真集『はたらくことは生きること』パネル展を開催しています。 海軍航空隊の整備兵として働いていた石田榮さんは、戦後、譲り受けたカメラ(蛇腹式セミコンタ)を手に写真を撮り始めました。被写体になったのは自宅からほど近…

『盆の国』

7月に発売された、スケラッコ先生のデビュー本『盆の国』。webマガジントーチで連載されていた漫画が1冊の本になりました。 京都の方なら、この柔らかい線で描かれた独特のイラストを目にされた事もあるのではないでしょうか。KBS京都で「おうちごはん物語」…

『綿の国星』

先日ホホホ座さんの2階の古本コーナーで巡り合ったのが、大島弓子の初期作品を集めた短編集。後々の作品に繋がるような瑞々しく深い物語の数々でした。今回はその後々の作品にあたる、代表作をご紹介したいと思います。 近年の作品で有名なのは、「グーグー…

2016年7月書店売上ランキング

うだるような暑さが続きます。 恵文社のある一乗寺のあたりは街中と違って背の高い建物が無い分、日陰が少ないので徒歩での散策をお考えの方は注意が必要です。お近くにお立ち寄りの際は、本を選びがてら涼みにいらしてください。近くのとあるラーメン屋では…

新コーナー「生活館の本棚から」始まりました

昨日より、当サイトの書籍カテゴリに、新しいコーナーをもうけました。名付けて「生活館の本棚から」。当店の正面向かって右側に位置する「生活館」は実際にご来店の方にはすでにおなじみと思いますが、生活雑貨だけではなく、それに付随する様々な本も販売…

わかる わかる じかんの えほん原画展

『よめる よめる もじの えほん』『わかる わかる じかんの えほん』。こちら2冊の絵本の挿画を手がけた、イラストレーターのMurgraphこと、しもだいら あきのりさんのミニフェアを、7月25日より開催します。ぼやぼや、ふわふわ、じわじわ。淡く揺らいだしも…

2016年6月書店売上ランキング

雨の多い六月。 気分は『雨の日はソファで散歩』。外は土砂降りの天気の中、室内で読書に勤しむ友人たちの姿が心強く、それに触発されるように家での読書が捗るひと月でした。 さて、枕はこのあたりにしておいて、今回は2016年6月当店の書籍売上ランキングを…

『107号室通信』

新鋭のイラストレーター、カシワイさんの初作品集「107号室通信」。刊行を記念して、先日ギャラリーアンフェールで作品展が行われました。 カシワイさんはtwitterやtumblrで大人気のイラストレーターさん。私もtwitterで、ひそかにファンだったほどです。ど…

『須賀敦子の手紙』

雑誌『つるとはな』から初めて本が発売されました。 この『須賀敦子の手紙』は、須賀敦子が1975年から1997年の22年の間に、妹・北村良子と、コーン夫妻ら友人と交わした55通の私的な手紙がまとめられた一冊です。高精度のカラー写真が実に174枚掲載されてお…

世田谷文学館より 金曜日の本『おるもすと』吉田篤弘 

「金曜日の本」 クラフト・エヴィング商會が立ち上げた、 本との接し方の原点に立ち返ることを主眼とした新たな試み。 世田谷文学館の開館20周年記念の一環として「金曜日の本」から実際に、クラフト・エヴィング商會の片翼である吉田篤弘が12年間あたためた…