2020年2月の当店書籍売上ランキングをご紹介します。
1位『京大吉田寮』平林克己:写真 宮西建礼・岡田裕子:文(草思社)
5位『わたしを空腹にしないほうがいい』くどうれいん(BOOK NERD)
7位『ベルリンうわの空』香山哲(イースト・プレス)
8位『ヒューマンスケールを超えて』鎌田東二 ハナムラ チカヒロ(ぷねうま舎)
9位『あおいよるのゆめ』ガブリエーレ・クリーマ さとうななこ訳(WORLD LIBRARY)
10位『月の見ていたこと』森洋子 ジュリー・マーティン訳(書肆森洋子)
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2月11日より一週間、当店ギャラリー アンフェールにて出版記念の写真展 を開催した『京大吉田寮』が2月の首位を獲得。築100年以上の歴史的建築物であり、学生たちによる自治によって独自の文化を形成してきた「吉田寮」の現在を、実際の暮らしぶりや建築を臨場感を持ってとらえた写真と、その歩みや自治のあり方を解説するテキストを通じて記録した写真集。発売より店頭でも人気の一冊でしたが、展示期間中には、よりさまざまな世代の方々にご来場いただきました。引き続き店頭でもお取り扱いしていますので、ご来店の際はぜひ。
2位は、こちらも2月に当店の生活館ギャラリーにて「中国の民芸品展」を開催した「みんげい おくむら」店主の奥村忍さんによる『中国手仕事紀行』。雲南省・貴州省の少数民族たちが、暮らしに必要な実用品として作り受け継いできた民具に魅せられた著者による一冊。国内ではまだまだ知られていない中国民藝の奥深い世界を紹介するガイドブックとして、展示の品々とともに多く手に取っていただきました。
昨年、アンフェールにて写真展を開催してくださった作家「トナカイ」さんによる新たな詩集『すべてのあなたの記憶』、展示の際に制作された作品集『五月の虹』が3位と4位にランクイン。前者は2月末日の入荷にもかかわらず、あっという間に初回分が完売。再度、入荷しています。前後しますが、10位の『月の見ていたこと』も、昨年1月にアンフェールにて「短冊」展を開催した森洋子さんの待望の作品集。縦長の判型も美しい、妖しくも可愛らしい一冊です。イベント関連では、2/26に当店COTTAGEにてトークイベントを開催した宗教学者・鎌田東二さんと、ランドスケープデザイナー・ハナムラチカヒロさんによる対談本『ヒューマンスケールを超えて』も8位にランクイン。平日夜の開催にも関わらず多くの読者の方にご来場いただきました。
ロングセラーの『わたしを空腹にしないほうがいい』、『起こさないでください』、『あおいよるのゆめ』などに挟まれる形で7位にランクインしたのは、ベルリン在住の漫画家による移住記『ベルリンうわの空』。店頭では、作者・香山哲さんと東京・吉祥寺の「BOOKSルーエ」さん発の選書企画を3月より展開開始しています。こちらもご来店の際はぜひ。
このほか、3/13に著者・尹雄大さんのトークイベント開催予定の『モヤモヤの正体』、アマチュア翻訳家たちによる新しい翻訳文学アンソロジー『翻訳文学紀行』などもよく手にとっていただきました。
それでは3月のランキングもお楽しみに。
(涌上)