『よめる よめる もじの えほん』『わかる わかる じかんの えほん』。こちら2冊の絵本の挿画を手がけた、イラストレーターのMurgraphこと、しもだいら あきのりさんのミニフェアを、7月25日より開催します。ぼやぼや、ふわふわ、じわじわ。淡く揺らいだしもだいらさんならではの表現は、この絵本にも十分発揮されているのですが、さらに今回はその原画をご覧ただける機会です。
また、今回は原画に加えて靴下やタイツなど、デザインを手がけたファブリックアイテムも販売予定。そのどれも大変可愛らしいので、お先にこちらでもご紹介いたします!
Murgraph tights series PRISM 各3,800円+税
Murgraphのイラストを使ったタイツシリーズ「プリズム」。3種類/全て80デニール。
こんぴら旅下 靴下750円+税
香川県琴平町の、こんぴら参道26段目にあるおみやげ屋、YOHAKu26とのコラボレーション企画として生まれた靴下シリーズ 。3種類のデザインがあり、琴平町にちなんだモチーフが、それぞれのパターンの中に描かれています。
【代参犬】
こんぴら参りが庶民の憧れだった江戸時代には、直接、お参りに行くことができない人々が、犬にお参りを託す代参犬文化がありました。中でも丸に金の印のついた袋を首から下げた犬を「こんぴら犬」と呼んでいたそうです。袋の中には、飼い主の名前を書いた木札や初穂料が入れられていました。こんぴら犬をモチーフにしたこの靴下では、犬の首に下がる袋も描かれています。
【海の神様】
古くから、漁師や庶民の間で、海の神様として親しまれてきたこんぴらさん。江戸時代、こんぴらさんへ参拝する人々を運んだ舟の帆には「金(まるこん)」の印が入っていました。こちらの靴下では、帆に金の印が入った「こんぴら丸」と呼ばれた舟をモチーフにしています。靴下のベースとなっている3色には、薄いブルーグレー(浅瀬)、ブルー(中海)、黒(深海)をイメージしていて、海の波や、海洋生物がちりばめられています。
【こんぴら歌舞伎】
毎春「こんぴら歌舞伎」で賑わう琴平町。歌舞伎の行われるのは「金丸座」という、現存する日本最古の芝居小屋で、客席、すっぽんや回り舞台、奈落にいたるまで、江戸時代の小屋そのままなのだそうです。「こんぴら歌舞伎」をモチーフにしたこの靴下のベースの色には、のぼりの色に使われるような緑、紫、橙の三色で歌舞伎カラーをイメージしていますが、伝統だけでなく、現代に続くポップさを合わせたデザインをしています。
靴下は各デザインにつき、3色ずつのラインナップ。タイツも靴下も、既存のデザインに捉われず、描いた絵をそのままモノに落とし込んだような自由さが魅力です。ポップだけれど、原画に通じる落ち着いたトーンと配色。是非この機会に、あわせてご覧いただけましたら幸いです。
わかる わかる じかんの えほん原画展
7/25 - 8/31(原画展示は7/14までを予定)
恵文社一乗寺店 アンフェールフロア内
(田川)