恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

書と篆刻の講座 6回目のお知らせ

昨年5回にわたって講座を行ってきた書家・華雪さんによる「書と篆刻の講座」。線をテーマとした当講座も、今月29日の回で最後を迎えます。

書といえば、つい昨日終了した「恵文社 冬の大古本市」にて書家・井上有一の書籍を見つけました。生誕百年を記念した回顧展も開催され、昨年改めて注目を浴びた井上ですが、本書はタイトルの通り「鳥」という一文字を書き連ねた作品群をまとめたものです。

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芭蕉の絶唱「この秋はなんで年よる雲に鳥」という句に心動かされたことが、この文字に取り組んだきっかけだそうですが、伸びやかで強い線の軌跡、一字ごとに全く異なる印象を与えるかたちに、書の自由さが伝わります。それは華雪さんの講座における、習字や書道の規範に捉われず、自分なりの書きぶりを探す点とも通じることでしょう。

 

連続で行ってきた講座ですが、今回のみの受講も可能です。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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1月29日(日) 書と篆刻の講座6回目

【篆刻】11:00-13:30
「線」と余白、そして“欠け”――無造作な「線」

【書】15:00-17:30
「線」と余白――現代の創作に見る「線」

受講料:各回6,000円(材料費込)
※篆刻と書を通し受講の場合10,000円

会場:恵文社一乗寺店ワークルーム

 

お申込み詳細はこちら 

過去の講座の様子はこちらから

 

(田川)

 

2016年12月書店売上ランキング

 

新年、明けましておめでとうございます。

本年も恵文社一乗寺店をどうぞよろしくお願いします。

2017年、皆様の読書生活が実り多いものになりますよう、お祈り申し上げます。

年明け、一乗寺の氏神様が祀られている八大神社を参拝しました。

おみくじを引くと、なんと中には招き猫が...!

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それでは、2016年12月の書籍売上ランキングをお知らせします。

 

1位『という、はなし』吉田篤弘 フジモトマサル 筑摩書房

 

2位『珈琲のはなし。』高橋マキ 

 

3位『ショートショート列車』田丸雅智 ニシワキタダシ キノブックス

 

4位『ふゆのいえ』井田千秋(※品切れ中、再入荷未定)

 

5位『魔女の12カ月』飯島都陽子 山と渓谷社

 

6位『京都の中華』姜尚美 幻冬舎

 

7位『一汁一菜でよいという提案 』土井善晴 グラフィック社

 

8位『自分で考えよう』ペ-テル・エクベリ スヴェン・ノルドクヴィスト 晶文社

 

9位『PAPER SKY no.52 京都|自転車』ニーハイメディア・ジャパン

 

10位『うれしいセーター』三國万里子 ほぼ日

 

1位は、筑摩書房のPR誌「ちくま」に2年間掲載されたフジモトマサルが描いた24の読書風景に、吉田篤弘がそれぞれストーリーをつけた絵物語集『という、はなし』。2015年、この世を去ったフジモトさんに捧げる吉田さんのあとがきが加わり、ちくま文庫から復刊しました。

 

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2位は、京都の文筆家、高橋マキさんが、2010年4月から一年間にわたって産経新聞の地方版で連載した、京都の50の喫茶店と珈琲をめぐるコラムを一冊にまとめた『珈琲のはなし。』機能的な観光ガイドでは紹介しきれないであろうこの街の喫茶文化の奥行きと豊かな表情が浮かび上がってきます。限定1000部、ご希望の方はお早めに。

 

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10位は、まだ発売から間もない、ニットデザイナー・三國万里子さんの2年ぶり7冊目の作品集『うれしいセーター』。谷川俊太郎、宮沢りえ、平松洋子ら12人に宛てて作られたセーターたち。多色使いの作品の編み図を実際のカラーで表示したり、「コデックス装」という、ほとんどのページがぱたんと180度開く仕様を採用したりと、編み手にもうれしい造本です。

 

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因みに、2016年一年間の売上ランキング上位はこちらの3冊でした。

 

1位『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダ-ス 創元社

 

2位『107号室通信』カシワイ リイド社

 

3位『ガケ書房の頃』山下賢二 夏葉社

 

それでは、来月もお楽しみに。

 

(鎌田)

冬の酵母仕込み のお知らせ

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鳥取・大山(だいせん)のふもとにあるパン屋「小さじいち」さん。1~3月は店舗を休業し、各地でパンの販売やワークショップを行っています。当店でも毎年の恒例イベントとなっている『冬の酵母仕込み』、今年の開催も決定しました!今回のテーマは「酵母のパンと酵母のソース」です。

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自家製天然酵母はその発酵力を利用したパン作りだけでなく、日々のご家庭の食生活の中に簡単に取り入れられる発酵食品です。
ごくごく飲める天然のドリンクや天然の旨み調味料にになったり。
その季節だけの果物を年中使えるよう、手っ取り早く保存するのにも発酵が役立ちます。

ご家庭に1本あれば、一年中使える便利でヘルシーな調味料として活躍する酵母の冬仕込み。不思議でおいしい酵母を知るひと時を過ごしてください。

酵母の材料は季節の無農薬の果物、オーガニックドライフルーツ、ハーブ、豆乳などをご用意しますので、お好きなものを選んでお1人1瓶、酵母を仕込んで持って帰っていただきます。いろいろな酵母液の試飲や、酵母液を利用して作ったパンに合うお野菜のディップとパンを試食していただきます。

試食メニュー:
キュウイ酵母ドレッシング、柿酵母ドレッシング、レモン酵母豆乳マヨ、ゆず酵母冬にんじんディップ、お米酵母とミントのドレッシング、青梅酵母アボカドディップ、ぶどう酵母マリネ、レモン酵母のカリフラワーフムス、玄米酵母の豆乳ヨーグルト
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開催日:2017年1月28日(土)
以下のいずれかの回をお選びください

午前の回:11:00~12:30 
午後の回:14:00~15:30

※各回ともに定員に達しました

講師:コウボパン小さじいち
定員:各回14名
会場:恵文社一乗寺店COTTAGE

参加費:3500円(材料・酵母のビン・試飲試食・資料・お土産付)
ご持参いただくもの:筆記用具・手ぬぐい・簡単なエプロン・1リットルビンを入れて持って帰る袋

お申し込み・お問い合わせは
恵文社一乗寺店 生活館まで seikatsukan[a]keibunsha-books.com
※[a]を@に変更して、お問合せ願います。

お申し込みの際は、お名前・お電話番号・予約人数をお知らせください。折り返し、お支払い方法をご案内致します。お申し込みから10日以内に、参加費を郵便局へお振込み、または、店舗でお支払いただき、参加費のご入金確認をもって正式な予約完了となります。

※お申し込み後のキャンセルはお受けできません。
※万一、当日のご参加ができなくなった場合も、参加費のご返金はできませんのでご了承ください。

また1月28日、29日 はパンの販売も行います。
たくさんのご参加をお待ちしております!

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(田川)

恵文社 冬の大古本市

もういくつ寝るとお正月。新しい年の足音が近づいて、忙しないながらも心が躍るこの季節、いかがお過ごしですか?

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ギャラリーアンフェールでは年末年始恒例「恵文社 冬の大古本市」を開催中です!当店の風物詩とも言える古本市では、毎年いろんな古本屋さんがギャラリーに大集結。お店毎に選書のこだわりが垣間みれるのも古本市の楽しさのひとつ。ところ狭しと並べられた古本をお目当てに今回も初日からたくさんの方にご来場いただいています。

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古本は、新しい本にはない魅力もたくさん。ずっと探していた本や懐かしい本に巡り会えたり、今はもう本屋さんに並ばない初めて出会うセピア色の本が開いてみたら大ヒットだったり。破れていたり変色していたり、何か書き込まれているものもあったりして、以前の持ち主の残した跡に思いをはせてみるのもご一興。古ぼけた本のにおいも心地よく、なぜか古本はいつまでも夢中になって物色したくなるのです。

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ご来場いただく方の中にも、何時間もいらっしゃって手にいっぱい収穫される方、やっとのことで数冊選んで持ってこられる方、いろんな方がいて、こんな本もあったんですね!とお声をかけたくなることもしばしば・・・

 

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当店ではすっかりおなじみの染作家アケモドロさんに、新作のオリジナル手ぬぐいも作っていただきました。パステルカラーの本が飛び交うかわいらしい模様の手ぬぐいです。

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こちらは当店スタッフが一冊一冊手作りしてお届けするフリーペーパー「古本屋とわたし」。当店にゆかりのある方々に執筆いただいた古本屋エピソードが楽しくて、古本愛に溢れた一冊になりました。ぜひお土産にお持ち帰りくださいませ。(毎日少量ずつのご用意となるので、品切れの際は申し訳ございません。別の日にまたご来場いただけましたらさいわいです。)

 

 

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うずたかく積まれた本の山から、まさに宝物を探すような、ちょっとした冒険をしているような特別な時間。年明け9日まで開催しています。年末年始のお楽しみにぜひお立寄りください。店内あたたかくして、ご来場をこころよりお待ちしております。

 

【参加店】

ありの文庫/えほんやるすばんばんするかいしゃ/思いの外/クワノトレーディング/古書ソオダ水/古書ヨダレ/固有の鼻歌/ジグソーハウス/シマウマ書房/書肆中松/文月書林/町家古本はんのき/マヤルカ古書店/迷子

 

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2016年もたくさんの、いろんな展示をご紹介させていただきました。展示をしてくださったみなさま、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。来年はどんな作品に出会えるでしょうか・・乞うご期待ください!2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

恵文社 冬の大古本市

開催期間:2016年12月27日(火)-2017年1月9日(月)

開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)

※年末年始は営業時間が変わります。ご注意くださいませ。

12/30(金)10:00-20:00

12/31(土)10:00-20:00

1/1(日)休業

1/2(月)10:00-20:00

 

 

(上田)

はれのひのお支度市

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現在、生活館ミニギャラリーでは、年末のお掃除に使うもの、新年に新調するエプロンやキッチンクロスなど、年の変わり目に揃えたい品々を集めたフェアを開催中です。


すでに会場にお立ち寄り頂き、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、入口そばには、ずらり鰹節を並べています。ハレの日のご馳走に、またお祝いに頂いても嬉しい品。届けてくれたのは東京の中央区春海にあるタイコウさん。「近海一本釣り鰹」とする良質な原料にこだわっています。カツオ漁には、昔ながらの漁法である一本釣漁と巻網漁の主に2種類がありますが、網の中で暴れ苦しむと、旨味生成に必要なエネルギー物質「ATP」が減少するので、身の損傷が少なく品質が保たれる、一本釣りのカツオを使用しているとのこと。今回ご用意したのは、本枯節の削り節、粉末状の製品や姿売り(腹と背とあります)。
また、出汁を上手く引く自信がないという方にこそおすすめしたい、鰹節と昆布のセット「だしこころ」も。こちらは一本釣りの鰹節2袋と天然真昆布1枚が入っており、1リットル分のお出汁が取れます。鰹節はパックに入っているのでザルでこす必要は無く、手順通りに行うだけ。1セット1000円ですので、贅沢に感じるかもしれませんが、本当に美味しい!
出し殻の昆布の肉厚さを見ると、その素材の良さがわかりますし、お試しの際は、まず鰹節を入れる前の昆布出汁の深い旨味も、味わっていただければと思います(焦らず、中弱火でゆっくり加熱するのがコツです)。会場では試飲も行っていますので、お気軽にどうぞ。

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その他、オーガニックコットンを使用した料理さらしや、こちらでもご紹介している北欧生まれのキッチンワイプなども販売しています。いずれも長くお使いいただける丈夫な品々。新しい年に備える道具選びに、ご来場頂ければと思います。

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はれのひのお支度市
2016年12月24日 - 2017年1月6日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー


(田川)

 

にしごおり その展 ATICOdeSKECCHI

ギャラリーアンフェールでは『にしごおり その展 ATICOdeSKECCHI』を開催中です。入口には紅菊と白菊が並びます。大きく描かれた大輪の菊の花が艶やかにかっこよく会場を彩りお出迎え。

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ずらりと並ぶ、木枠におさめられたキャンバスには植物の絵。白い絵の具でいろんな形の植物がグラフィカルに表現されています。

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一緒に並んでいるのは糸編みで作られたアクセサリー。

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植物がモチーフになったピアスは糸編みならではの表情がかわいらしく、大ぶりのピアスはどれもお洋服とのコーディネートが楽しくなりそうなデザインです。

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小さな天使が吹く細長いラッパのピアス。クリスマスシーズンにぴったりですね。

 

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絵本を開けば物語が浮かんでくるように、小さなキャンバスの中には奥行きのある味わい深い世界が広がります。

 

壁に展示された作品は会期終了後のお渡しですが、テーブルに並ぶカードやアクセサリーはその日にお買い上げいただけます。ほっと笑顔がこぼれるようなかわいらしいアイテムは、クリスマスプレゼントにもおすすめです。

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にしごおりさんの作品は、ひとつひとつくるくる変わる表情がとても魅力的。思いのまま形になった作品は観ているわたしたちの心も自由にしてくれるようです。

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慌ただしい年の瀬に、ほっと気持ちをほぐしてくれるひととき。ぜひお気軽にお立ち寄りください。ご来場をこころよりお待ちしております。

 

にしごおり その展 ATICOdeSKECCHI

開催期間:2016年12月20日(火)-26日(月)

開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)

開催場所:ギャラリーアンフェール

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日常が日常であるように

非日常もまた日常

風の向くまま 気の向くまま

ぬくぬくをともに

遊びにきてくださいね

 

ATICOdeSKECCHI

にしごおり その

http://www.facebook.com/ATICOdeSKECCHI/

 

 

(上田)

冬の大古本市のお知らせ

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今年もやります!
恵文社冬の風物詩「冬の大古本市」。第一回目は2003年、このフレーズを使いだしてはや十数年ですが、おかげさまで今年も古書市を企画することができました。大体いつも10店舗前後の方々に参加頂くのですが、これまでのなじみある顔ぶれに加え、新しいお店も何店か登場致します。文芸に強い、ありの文庫さん、文月書林さん、古書ソオダ水さん(このネーミングにぐっと来る方は是非ご来場下さい)、そしてお店も品揃えも不思議な味わいが魅力のマヤルカ古書店さんなど、新しくも渋い面々が揃いました。やはり京都のお店も多く、そういう意味では地元色とその他の地域から参加頂く方々との特色が、いい意味で混ざり合うかもしれません。いずれにせよ、これから届く本の箱を開けて、会場に出すまでは、我々スタッフにとってもどういった雰囲気に仕上がるかは未知数。どんな本と出会えるのか、お客様と同じような気持ちでわくわくしながら一冊一冊を丁寧に並べてゆきたいと思います。ご来場をお待ちしております。12月27日からスタートです。

なお、今年は古書市のおまけとして簡単な読み物のフリーペーパーを作成しました。すべて手作業ですので、多くは制作できず、毎日少部数限定配布のような形になるかもしれませんが、また機会がありましたらお手にとってご覧下さい(ご希望の方は、まずはギャラリーアンフェールレジにてお尋ね下さい)。

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また、当イベントにあわせて、染作家のアケモドロさんにオリジナル手ぬぐいを制作頂きました。カラフルな本が全面にデザインされた新作です。会場にて先行で販売致しますので、あわせてお楽しみに。

 

恵文社 冬の大古本市
2016年12月27日~2017年1月9日
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

 

(能邨)