昨年5回にわたって講座を行ってきた書家・華雪さんによる「書と篆刻の講座」。線をテーマとした当講座も、今月29日の回で最後を迎えます。
書といえば、つい昨日終了した「恵文社 冬の大古本市」にて書家・井上有一の書籍を見つけました。生誕百年を記念した回顧展も開催され、昨年改めて注目を浴びた井上ですが、本書はタイトルの通り「鳥」という一文字を書き連ねた作品群をまとめたものです。
芭蕉の絶唱「この秋はなんで年よる雲に鳥」という句に心動かされたことが、この文字に取り組んだきっかけだそうですが、伸びやかで強い線の軌跡、一字ごとに全く異なる印象を与えるかたちに、書の自由さが伝わります。それは華雪さんの講座における、習字や書道の規範に捉われず、自分なりの書きぶりを探す点とも通じることでしょう。
連続で行ってきた講座ですが、今回のみの受講も可能です。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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1月29日(日) 書と篆刻の講座6回目
【篆刻】11:00-13:30
「線」と余白、そして“欠け”――無造作な「線」
【書】15:00-17:30
「線」と余白――現代の創作に見る「線」
受講料:各回6,000円(材料費込)
※篆刻と書を通し受講の場合10,000円
会場:恵文社一乗寺店ワークルーム
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(田川)