恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

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京都造形芸術大学出身の方たちで立ち上げられたアクセサリーブランド「CHIMASKI(チマスキー)」の指導のもと、京都造形芸術大学 空間演出学科2回生の学生さん達がつくり上げる展示。毎年この時期に行われ、すっかり恒例行事になっています。

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今回は「作品を身につける」というテーマで制作されました。ジュエリーというと一番に思い浮かぶのが、高価な宝石そのものでしょうか。でも、毎回この展示を観ると、そんなジュエリーのイメージが覆され、ぐんと視野を広く、まわりの大事なちいさなことがキラキラしはじめるような気がします。

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「宝石のような〇〇」という言葉で例えられたりするような、もっと漠然とした、でも宝物のように大切な、他の人はなんとも思わなくても私にとって大事なものだったり、気持ちだったり、ほんのささやかなものが、アクセサリーという形になって展示されています。自由な発想で思い思いに具現化された作品は、高価なジュエリーにも勝るような美しさを秘めているようです。

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学生さん一人ひとりの気持ちがこもったジュエリー、ぜひじっくりご覧ください。ご来場をこころよりお待ちしております。

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Pass me over
開催期間:2019年2月5日(火)-2月18日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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京都造形芸術大学空間演出デザイン学科2回生の学生が、
「作品を身につける」というテーマから制作したジュエリーなどを展示・販売します。


(上田)

冨田ただすけ×まっちん×山本佐太郎商店 おいしいをつくる会

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白ごはん.comを運営する料理研究家、冨田ただすけさん。
和菓子職人であり、和菓子屋「ツバメヤ」の立ち上げ、和菓子のプロデュースも行う「まっちん」こと町野 仁英さん。まっちんさんとコラボレーションした「大地のおやつ」に加えて、冨田さんと共同開発した「だしブレンド」など、数々の商品を生み出している山本佐太郎商店さん。ゆかりある三者が一堂に集うイベントを開催します!ワークショップ、商品の販売、トークイベントと、盛り沢山の内容です。みなさまのご来場をお待ちしています。

開催時間:2019年2月24日(日) 12:00~16:30
会場:恵文社一乗寺店コテージ

 

▼イベント① 12:00~
大地のおやつ、だしブレンドの試食販売会
冨田さん、まっちんさん、山本佐太郎商店さんが、店頭に立って販売いたします。
ご予約不要です。

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▼イベント②13:00~14:30
「オリジナルだしブレンドを作ろう!」ワークショップ
講師:冨田ただすけ
定員:15名

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まじめな素材のみを組み合わせ、だし取り後のだしがら活用までも考えた商品、「だしブレンド」の企画者である冨田さんを講師にお迎えしてのワークショップ。

数種の鰹節、雑節、昆布、煮干、あご、椎茸など、10種類ほどのだし素材から、自分の好みのオリジナルのだしブレンドをつくります。だし取りの基本的な考え方や、素材の組み合わせ方などの簡単な説明を受けていただいたあとに、自分で素材を食べてみて、混ぜ合わせたときの味を想像しつつ、ブレンドしていただきます。

作って頂くだしブレンドに関して:
お客様のご希望にあわせて、作る量を、おひとりにつき【1袋分】または【2袋分】のいずれかよりお選びいただいただけます。1袋あたり80~100gを予定しています。
ご希望の量により参加費が異なります。
参加費:
【1袋分作ってみたい】方は1,500円
【2袋分作ってみたい】方は2,000円
参加希望の方は、こちらをご確認ください。
※ワークショップは満席となりました。

▼イベント③15:30~16:30
冨田ただすけ×まっちん×山本佐太郎商店(代表・山本慎一郎)トークイベント
「味づくり」をテーマに、お三方にお話をうかがいます。
参加費:無料(要予約)
参加希望の方は、こちらをご確認ください。

2019年1月書店売上ランキング

2019年1月の書店売上ランキングをご紹介します。

 

1位『ムービーマヨネーズ第2号』(Gucchi's Free School)

 

2位『家族 第二号』(HYOTA)

 

3位『わたしを空腹にしないほうがいい』くどうれいん(BOOKNERD)

 

4位『忠吉語録』野津恵子(DOOR BOOKS)

 

5位『幸せについて』谷川俊太郎(ナナロク社)

 

6位『くわしくてていねいなお菓子の本』新田あゆ子(柴田書店)

 

7位『関西のスパイスカレーのつくりかた』eoグルメ編集部(LLCインセクツ)

 

8位『リスのたんじょうび』トーン・テレヘン(偕成社)

 

9位『LONG LIFE DESIGN 1』(D&DEPARTMENT PROJECT)

 

10位『僕と広告』杉山恒太郎(グーテンベルクオーケストラ)

 

 

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第1位は、日本未公開の映画を紹介・上映するGucchi’s Free School 制作のリトルプレス『ムービーマヨネーズ』、待望の第二弾。今号では「コメディムービー」を特集します。チャップリンからTEDまで。アルトマンが制作した自称失敗作の青春コメディーなど、映画ファンには読み応え抜群の一冊。

 

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日本で一般公開されていない映画を上映するというのは、言葉で見る以上に、想像を超えて難しいことだと思います。たとえば、GFSが国内盤をソフト化した、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作品「アメリカン・スリープオーバー」。2017年の発売時には、当店のイベントスペースにて上映会を開催しました。この時、この映画に出会ったおかげで、昨年は出町座さんに同監督の「アンダー・ザ・シルバーレイク」を観ることができました。(個人的に昨年観た映画のなかでもお気に入り。)

 

文芸翻訳などの分野にも通じますが、海外のカルチャーをこういった形で紹介してくれる存在は有り難いものです。その要素を集約した「ムービーマヨネーズ」。ぜひ。

 

 

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第2位は、家族と一年誌『家族』、こちらも待望の第二弾。一年の歳月をかけひとつの家族を取材し、一冊にまとめあげます。

 

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ブックショップ”Utrecht”の立ち上げ人でもある江口宏志さん、イラストレーター・山本祐布子さん、そしてふたりの姉妹を写真家・奥山由之、吉楽洋平が撮影します。家族の暮らし、日々の営みが愛おしい一冊です。

 

 

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第4位は、松江のブックストア&ギャラリーのDOORが発行した『忠吉語録』。低温殺菌牛乳を日本ではじめて流通させた、木次乳業の創業者、99歳の佐藤忠吉翁。新たに母親になり、漠然とした不安を抱えていた著者の野津さんが、彼の元をたずね、会話の中で得られた教えを11の名言としてまとめた一冊です。身の回りの年長者に相談する、教えを乞う。そんな風景がひと昔の日本では当たり前に広がっていたのではないでしょうか。ひと昔前といっても、何年も前の話ではありません。

 

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「難しいことは簡単に、簡単なことはより深く」ここで挙げられている言葉は、いずれも普遍的で、あたたかく、どれもすっと腑に落ちるものです。

 

それでは今月はここまで。それではまた来月お楽しみに。

 

(鎌田)

春を待つ部屋 浅井洋子 織展

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節分を過ぎましたが、まだまだ風の冷たい季節。お部屋で過ごす時間も長いことでしょう。ウール糸で織りあげたふかふかの椅子敷やポットマットなど、眺めているだけでも暖かそうな品々を、身近に取り入れてみてはいかがでしょうか。

現在ミニギャラリーでは、織作家・浅井洋子さんの展示会を開催しています。当店では椅子敷の販売でお馴染みですが、今回はコットンコースターや、二重織りのバッグなども販売しています。バッグは裏地を付けず、まるでリバーシブルのように、表の絵柄を反転した、二重織りの裏側がそのまま内側となっています。

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展示初日には会場内にて、手のひらサイズのノッティングワークショップを開催。たて糸を張った木枠に、よこ糸をくぐらせて、櫛で整えて、結んで…実は集中力と根気のいる作業!参加者の皆さんは和気あいあいとしつつも、真剣に手を動かしていらっしゃいました。

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かつては富山にあるアトリエにて、ノッティング教室も開催していた浅井さん。その講座の内容をまとめた私家本も、開場では販売しています。30cm角の椅子敷きをどのように作るか、木枠作りから織り手順、図案の描き方までを丁寧に解説しています。分かりやすい図説付きなのですが、全てご自身の手描きとのこと。是非お手に取ってご覧くださいませ。

 

春を待つ部屋 浅井洋子 織展
2月2日〜2月15日
最終日は16時まで
恵文社一乗寺店ミニギャラリー

 

(田川)

「DOTTOLINE EXHIBITION 点と線」czucon, Spaghetti-hair, UdaRena

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一昨年展示をしていただいたSpaghetti-hairさんとczuconさん。今回は陶器の宇田令奈さんも参加されて三人展を開催いただいています。(前回の展示の様子はこちら

実は三人は高校の同級生。搬入の時もなんだかとてもリラックスした様子で作業を進められていました。

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信楽で作陶されている宇田令奈さん。水玉やクロスなど小さな模様が並んだシンプルな形。肩肘張らない優しい空気を纏った器が並びます。一日のはじまり、一日のおしまいに、ほっと一息一人のひとときを一緒に楽しみたくなる相棒のような佇まい。

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ワークウェアのSpaghetti-hairさん。エプロンのイメージを覆すような自由な発想で作られる仕事着。「たまにはセーラーなエプロン」「頬まで染まるピンクのエプロン」「夏まで待てない少女なエプロン」など、心まで踊りだしそうなすてきな名前の付いたエプロンが並びます。身につける、ただそれだけで仕事が楽しくなりそうな気さえします。

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イラストのczuconさん。優しく淡く、時に力強く色づくキャンバス。今回は三人をモチーフにした作品も飾られ、壁一面、作品たちが糸でつながっています。展示タイトルにもなったDOT TO LINE。

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高校からそれぞれ違う道、違う生活を歩みながら、たまにこうして集まって、小さな点が線でつながって、一つの場所が生まれる。ここから先もどんどん線が伸びていくような気がして、人との出会いの計り知れない素敵な予感にわくわくしてしまいます。

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三人皆さん自然体がとても素敵な女性で、そんな空気感が漂う居心地のよい空間になりました。線がつながったまた先の風景を楽しみに、ぜひまたここで再会したいなと心から思いました。ぜひお立ち寄りくださいませ。ご来場をこころよりお待ちしております。


「DOTTOLINE EXHIBITION 点と線」czucon, Spaghetti-hair, UdaRena
開催期間:2019年1月29日(火)-2月4日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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いつも点であるわたしたちをつなぐものは
柔らかくしなやかなそれでいて強固な線。
結ばれるものは手繰り寄せられるようにできていて
解くと一つになるのかなんてきっとだれにもわからない。

czuconは描く
Spaghetti-hairは縫い合わせ
UdaRenaは捏ねる


(上田)

森洋子「短冊」展

ギャラリーアンフェールでは、絵本作家・森洋子さんによる「短冊」展を開催中。連日ご好評いただいています。

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極端に細長い短冊に次から次へ描かれた真夜中の風景。隙間をこっそりのぞいているような、のぞけば広い夜空が広がるような、とても不思議な感覚。

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月の光がさんさんと降り注ぐ真夜中、人間たちが深く寝静まった後、いつもの見知った場所で繰り広げられている風景。月夜に映える赤いお洋服でおめかしして、散歩に繰り出したり、本を読みふけったり、お月見したり。まばゆいほどの月の灯りが優しく包み込んで、描かれる風景はとても穏やかで楽しくて、みんなとてもよい顔をしていました。

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今回は短冊作品のほかに、当店でも好評の絵本「月の明るい真夜中に」の原画も展示。光が反射してきらきらしているような鉛筆の跡や、不思議な奥行きは原画ならではの味わいです。限定部数で「月の明るい真夜中に」サイン本もご用意いただきました。月明かりでぼんやり眺めたくなる絵本、枕元のお供におすすめです。

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ひんやりと澄み渡る月夜の静寂に耳をすませば、楽しい声や音が聴こえてきそう。いつもの夜を過ごす時間をワクワクさせてくれるような楽しい作品が並びました。どうぞゆっくりお過ごしください。

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昨年はたくさんの方にギャラリーをご利用、またご来店いただきありがとうございました。今年もいろいろな展示をご紹介させていただきます。どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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森洋子「短冊」展
開催期間:2019年1月8日(火)-1月14日(月祝)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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ごあいさつ
人が寝静まった真夜中、明るい星月夜の下、起こりがちな情景を短冊に描いてみました。極端に細長いプロポーションの中に描くという体験は、襖の隙間から異次元の空間を覗いているようでした。 森洋子

森洋子(もり ようこ)
1959年、東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。同大学院修了。
絵本に『かえりみち』(トランスヴュー)『まよなかのゆきだるま』『おるすばん』『さがしもの』『おまつり』(福音館書店)、『ぼくらのひみつけんきゅうじょ』(PHP研究所)がある。

 

※2019年1月から、最終日の展示終了時間を『16:00まで』に変更いたしました。(展示により異なる場合がございます。)

(上田)

浅井洋子 ノッティングワークショップのお知らせ

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毎年、冬の訪れとともに富山から届く、織作家・浅井洋子さんの椅子敷。鳥や家、りんごなど、素朴で親みやすい絵柄が織り込まれたこれらは、木綿の経糸にウール糸の束を結びつけて織る「ノッティング」という技法で作られています。ふかふかとした厚みと弾力があり、読書や編みもの、長く集中し続けている時にこそ!包みこむような、あたたかさです。2月2日より開催する浅井さんの展示会では、椅子敷に加えて、タペストリーやポットマット、コースターなども揃います。

浅井洋子 織展 春を待つ部屋
2019年2月2日(土) - 2月15日(金)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー
最終日は16時まで

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会期初日には展示会場にて、浅井さんによるノッティングワークショップも開催します。2時間ほどでつくる、小さな手のひらサイズのノッティング織を体験いただけます。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

手のひらサイズのノッティングのワークショップ
日時:2019年2月2日
3回開催します。ご希望のお時間をお選びください。
10時-12時13時-15時16時-18時
※いずれの回も満席となりました

会場:恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー内
料金:1500円(材料費込み)
定員:4名
お申し込み先:
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー
seikatsukan@keibunsha-books.com
お名前/参加人数/希望される参加時間/お電話番号をお知らせください。メールをお送りいただき2日以内にお返事がない場合は、お手数ですが再度ご連絡をお願いいたします。

 

写真は2014年に開催したワークショップの様子。この時は椅子敷を制作。

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(田川)