恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

森本将平 × 加瀬透 「星々」

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 現在ギャラリーアンフェールでは、東京を中心に活動するイラストレーターの森本将平さんと、デザイナー加瀬透さんによる二人展を開催しています。

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鑑賞者をするりとを引き込むような、不可思議な雰囲気をまとった森本さんの原画作品と、オリジナルの図像をダイナミックに構成し、強い存在感を放つ、加瀬さんモノクロポスター。壁一面に、互いの作品を並べて展示しています。対照的な作風だからこそ、それぞれの個性が際立つ会場となっています。

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今週末24日には、トークイベントも開催。沢山のご来場をお待ちしております。
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かんとう ⇔ かんさい
日々創作会議

絵・デザイン・音楽。それぞれの分野で活動している、関東/関西在中の若手アーティスト4人によるトークショー。フリーランスとしても、少しづつ仕事をはじめながら、それぞれの活動を取り巻く環境や、同世代の人々が、それぞれの地域でどのようなスピード感の中で仕事してるのか等、関東・関西にまつわるデザイン・アートあるあるをお話します。

日にち 7月24日(日)
会 場 恵文社一乗寺店 コテージ
料 金 1000円※要予約
時 間 18:30受付/19:30start
かんとう ▷ 森本将平/加瀬透
かんさい ▷ 小松千倫(Madegg)/南田真吾
司会進行 ▷ 有佐和也(IN/SECTS)
お 店 vou/Madegg and more

 

(田川)

『福田利之といくフィンランド』出版記念フェア

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生活館ミニギャラリーでは、先週末より  『福田利之といくフィンランド』出版記念フェアを開催しています。2010年にはじめてフィンランドを訪れたという福田さん。現地での展示会の開催をきっかけに、北欧デザインや物づくりへの興味がわいてきたそう。同時代を生きるクリエイターや、この地で活躍する日本人作家を訪ねた記録が、本書ではご紹介されています。

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フィンランドリネン 森の住人 140x80cm ¥10000+tax
フィンランドリネン 四羽の鳥 45x55cm ¥3400+tax

会場では福田利之さんと、フィンランドブランドのコラボレーション商品も販売しています。老舗リネンメーカー「ヨキピーン ペッラヴァ」とは、2種の新作テキスタイルが生まれました。サウナ文化の根付いた土地だからこそ、しっかりとした固めのリネン地が好まれるそうで、こちらも厚手で吸水性と速乾性に優れた商品です。大判の「森の住人」はテーブルクロスやバスタオルとして、「四羽の鳥」はランチ ョンマットとしてお使い頂けます。どちらも全面に動物のイラストレーションがデザインされています。

リネン以外にも、福田利之さんが手掛けるテキスタイルブランド・十布(テンプ)の定番コットンアイテムも会場では販売しています。スカーフやテーブルクロスにもなるLサイズから、ハンカチにちょうど良いSサイズまで。日頃、当店ではご紹介していないデザインも揃えています。その他、ポストカードも種類豊富にご用意いただいております。

 

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『福田利之といくフィンランド』出版記念フェア
7月9日〜7月22日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

 

 

 

シロ「Piece」展

ギャラリーアンフェールでは、シロさんによる「Piece」展を開催中です。

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日本画家、刺繍作家のシロさん。日本画も刺繍も、制作方法は違えど一筆一筆、一縫一縫、丹精込めてつくられたんだなということがひしひしと伝わってくる作品ばかりです。

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日本画作品は、たくさんの色で綿密に描かれていて、見つめているとどんどんそのカラフルな虹色の世界へ惹き込まれるよう。ぞくぞくするくらいの迫力です。

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動物がモチーフになった刺繍作品。カラフルな糸やパーツで目いっぱいおめかしした動物たちが可愛らしくて、今にもコロコロ動き出しそうな気さえする勢いも感じます。ギャラリーの奥には、日頃制作に使用されている材料や道具が置かれ、在廊時は制作もされていたり。アトリエごとやってきたような、普段の制作風景を垣間見れて楽しい空間になっています。

 

初日からたくさんの方にご来場いただき、ご好評いただいています。独特の世界観を一つ一つの作品の中に思いきり表現された作品が並び、ぜひじっくりご覧いただきたい展示です。ご来場を心よりお待ちしております。

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Piece
出展者:シロ (http://ameblo.jp/shirock0710/)
展示期間:2016年7月5日(火)~7月11日(月)
展示時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
展示場所:ギャラリーアンフェール


世界は色々なカケラ(Piece)で出来ている。
あなたはこの展示で、どんなカケラたちと出会うでしょうか。
日本画家・刺繍作家のシロによる、カラフルな色彩のカケラたちをどうぞご覧下さい。


(上田)

 

iroiro at KEIBUNSHA2016

 

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タイを中心に、世界を旅し、その土地で出会った素材や人、町から受けたインスピレーションを元に物作りを行っているiroiro。昨年に引き続き、当店ギャラリーアンフェールにて展示会を開催いたします。来週初めからのスタートですが、ラインナップを少しご紹介したいと思います。

 

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リメイクパンツに、ラタンで編んだ籠。日本の藍で染めたポンポン付きです。(こちらのポンポン付きの籠は、当店限定商品です。)

 

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生地に少しUSED感のあるリメイクパンツ。写真のように、シルバーのバングルと合わせたり。

 

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草木染や藍染のプロダクトシリーズ、+KORURI商品も入荷します。こちらは、定番のサロンの生地を、少し透け感のある素材で制作したもの。生地が柔らかいので首に巻きやすいです。トップスは、細いリネン糸によるiroiro定番のカレンシャツです。

 

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秋冬の定番となっている刺子シリーズも今回から春夏用にポンチョとボレロが届きます。

 

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DMにもちらりと写っている、刺繍が美しいサロン。このリメイクサロンシリーズは、iroiroさんのひと手が加わった物で、全て現品限りです。珍しいサロンも、いくつかご用意頂けるそう。

 

その他衣類は、定番アイテムから当店では初めてお披露目となるものまで、多数入荷いたします。人気のカヂューアイテムは、サイズ1畳ほどのゴザから収納便利なバスケット、帽子など。またアクセサリー類や、リクエストの多いキッズ&ベビー商品の新作も。毎年楽しみにされている方も多いことかと思います。沢山の方のご来場をお待ちしております。

 

iroiro at KEIBUNSHA2016
会期:7月12日~7月18日
会場:恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

 

(田川)

商品入荷のお知らせ

emiko ichijo 名刺ケース

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ニット作家・emiko ichijoさんの名刺ケースが入荷しました。こちらは手編みではなく、編機で編んだもの。時々、廃品回収車が「いらなくなったミシン、編機〜」と呼びかけて住宅街を走っていますが、そんな家庭用編機を使用されています。

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糸をかけ、キャリジを左右に動かして編んでいきます。手編みに比べて細い糸も扱え均一に仕上がりますが、機械の操作にはコツと経験が不可欠なのだそう。

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一般的な名刺で20枚ほど、余裕を持って入ります。外側はライトグレー、内側は鮮やかなカラー糸で編んだ2枚を袋状に繋いでいます(リバーシブルではありません)。ボタンやカバーは無く、カードをそのまま取り出せるのが便利。ちらりと覗く、蛍光色が目を引きます。


関美穂子 型染マグネット

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あると便利なマグネット。レシピや買い出しメモを貼っておいたり。
初めて商品のお話を聞いた時は、型染とマグネットの組み合わせに驚きましたが、「冷蔵庫の彩りに」という提案の通り、なるほど暮らしに馴染み易く、無味乾燥な機械に愛着も湧くほど。すべて手染の和紙にマグネット付けた1点物です。種類は「大貧民」「貧民」「富豪」とトランプゲームを題材にしたものから、最近は「大根娘」という新作も入荷。こちらはパイインターナショナル刊行の『100枚レターブック 和もよう』にも掲載の図案です。

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いずれも店頭にて販売しています。

 

(田川)

アケモドロ 今夏の新作てぬぐい

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7月23日より、生活館ミニギャラリーではアケモドロさんの展示会が始まります。レモンやクッキー、パンにカステラまで、晒布に色とりどりの図案が手染された手ぬぐいたち。モチーフは変わりながらも、当店では定番と言えるほど、長くご好評いただいています。

手拭き代わりに、または台所の布巾、三角巾としてと多方面に活躍できる手ぬぐいならではの良さはもちろん、何より鮮やかな図案が生活にあるのは良いものです。果汁の瑞々しさが伝わるようなレモンの黄色、または太陽をふんだんに浴びて育ったような、エンドウ豆のいきいきとした若葉色。ふと目にした時に、なんだか元気が湧いてきます。

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 展示に合わせて、いくつか新作もご用意いただける予定なのですが、そのうちのひとつが、こちらミョウガとスダチ。夏の食卓には欠かせないこの薬味が、生地の真ん中を境に染められています。まるでお豆腐や素麺を食べる風景が目に浮かぶよう。歴代のデザインの中でも、ピンクと緑の組み合わせが新鮮です。

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また、前回ご好評でしたワンポイントの薄手トートも、引き続きご用意いただきます。

 

ついついいろんな種類を揃えてしまいそう。どうぞ開催をお楽しみに。

 

アケモドロ 夏の手ぬぐい
会期:2016年7月23日〜8月5日
会場:恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

2016年6月書店売上ランキング

 

雨の多い六月。

気分は『雨の日はソファで散歩』。外は土砂降りの天気の中、室内で読書に勤しむ友人たちの姿が心強く、それに触発されるように家での読書が捗るひと月でした。

さて、枕はこのあたりにしておいて、今回は2016年6月当店の書籍売上ランキングをお知らせます。

 

1位『107号室通信』カシワイ リイド社

2位『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダ-ス 創元社

3位『MONKEY vol.9 短篇小説のつくり方』スイッチ・パブリッシング

4位『かわいいパンレターブック』パイ インターナショナル

5位『これからの本屋』北田博充 書肆汽水域

6位『HAB 本と流通』エイチアンドエスカンパニー

7位『ガケ書房の頃』山下賢二 夏葉社

8位『映画を撮りながら考えたこと』是枝裕和 ミシマ社

9位『ラダックの風息 新装版』山本高樹 雷鳥社

10位『ちいさな手のひら事典 ねこ』ブリジット・ビュラール=コルドー グラフィック社

 

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1位は『107号室通信』カシワイ リイド社

リイド社が発行するWebコミックマガジン“トーチ(torch)”から、新鋭のイラストレーター・カシワイさんの初作品集が発売。どこか今日マチ子のデビュー時を思い出させるような雰囲気を纏ったオールカラーの作品群は、どのコマをとってもそれぞれがイラスト作品のように、丁寧に描かれています。当店ギャラリーアンフェールではイラストポスターなどの展示も開催されました。     

 

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2位は『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダ-ス 創元社

当店上半期のベストセラーです。“翻訳できない世界のことば / Lost in translation”を集め、可愛らしいイラストとともに紹介したこちらの本。訳者の前田まゆみさんはご近所だったこともあって、先日当店まで遊びに来てくださいました。無論、原書では英語で描かれている文字イラスト。聞けば、日本語版の文字イラストは前田さんが手がけられたそうで。言葉の翻訳はもちろん、イラストの翻訳が大変だったという興味深い裏話を教えてくださいました。   

 

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3位は『MONKEY vol.9 短篇小説のつくり方』スイッチ・パブリッシング

ご存知、翻訳家柴田元幸が編集長を務める文芸誌です。柴田さんの思う不思議な短篇のつくり方をする作家の作品がこれでもかというほど贅沢に収録されています。中でも興味深かったのは、編集長が投げかけた質問に各界の著名人が答えるアンケート「猿からの質問」のコーナー。今回の「いままで読んだすべての短篇のなかで、一本だけ自分が書いたことにできるとしたら、どれを選びますか?」という問いに、各人が思い思いの回答をしています。円城塔はレム・コールハースの「プールの物語」、大学教師の荒井裕樹は内田百閒「サラサーテの盤」を、是枝裕和は志賀直哉の「剃刀」を。その手があったか、という驚きと納得と。アンケートとは、さながら大喜利のようなものですね。

 

少し長くなりましたが、今回はこのあたりで。

来月もお楽しみに。

(鎌田)