ギャラリーアンフェールでは、絵本作家・森洋子さんによる「短冊」展を開催中。連日ご好評いただいています。
極端に細長い短冊に次から次へ描かれた真夜中の風景。隙間をこっそりのぞいているような、のぞけば広い夜空が広がるような、とても不思議な感覚。
月の光がさんさんと降り注ぐ真夜中、人間たちが深く寝静まった後、いつもの見知った場所で繰り広げられている風景。月夜に映える赤いお洋服でおめかしして、散歩に繰り出したり、本を読みふけったり、お月見したり。まばゆいほどの月の灯りが優しく包み込んで、描かれる風景はとても穏やかで楽しくて、みんなとてもよい顔をしていました。
今回は短冊作品のほかに、当店でも好評の絵本「月の明るい真夜中に」の原画も展示。光が反射してきらきらしているような鉛筆の跡や、不思議な奥行きは原画ならではの味わいです。限定部数で「月の明るい真夜中に」サイン本もご用意いただきました。月明かりでぼんやり眺めたくなる絵本、枕元のお供におすすめです。
ひんやりと澄み渡る月夜の静寂に耳をすませば、楽しい声や音が聴こえてきそう。いつもの夜を過ごす時間をワクワクさせてくれるような楽しい作品が並びました。どうぞゆっくりお過ごしください。
昨年はたくさんの方にギャラリーをご利用、またご来店いただきありがとうございました。今年もいろいろな展示をご紹介させていただきます。どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
森洋子「短冊」展
開催期間:2019年1月8日(火)-1月14日(月祝)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
ごあいさつ
人が寝静まった真夜中、明るい星月夜の下、起こりがちな情景を短冊に描いてみました。極端に細長いプロポーションの中に描くという体験は、襖の隙間から異次元の空間を覗いているようでした。 森洋子
森洋子(もり ようこ)
1959年、東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。同大学院修了。
絵本に『かえりみち』(トランスヴュー)『まよなかのゆきだるま』『おるすばん』『さがしもの』『おまつり』(福音館書店)、『ぼくらのひみつけんきゅうじょ』(PHP研究所)がある。
※2019年1月から、最終日の展示終了時間を『16:00まで』に変更いたしました。(展示により異なる場合がございます。)
(上田)