恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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まんまる◯「紙と本をたのしむ秋」フェア ①

ギャラリーアンフェール店内の一角でスタートしたミニフェア、まんまる◯「紙と本をたのしむ秋」。初日からご好評いただいています。

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まんまる◯さんは、東京・荒川区に小さな活版工房を構え、ご夫婦で活版デザインの楽しい本や雑貨を丹精込めて制作されています。大きな荷物ではるばる搬入に来てくださいました。

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今回のフェアに間に合うように制作された新作も含め、机に乗り切らないほどたくさんの種類が並びます。オリジナル商品はもちろん、作家さんとのコラボレーションも数多く手がけられているまんまる◯さん。今回は特別に作家さんの原画作品や、版も展示用にご用意いただき、とても賑やかなフェアになりました。

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こちらは「銀河鉄道の夜 カードブック」。活版印刷と聞いて、いつも私が一番に思い出すのは「銀河鉄道の夜」でした。ジョバンニが学校帰りに働く活版所。少し淋しげで薄暗くて、でも“歌うように読んだり数えたりしながらたくさん働いておりました”という一節がやけに印象に残る、とても好きなシーンのひとつ。今回、銀河鉄道の夜を題材にしたカードが届くと聞いた時は心が踊りました。

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夜の雲のような柔らかく少し重みのある黒いカード。数多ある星のように本の中できらめく言葉を拾い上げて、銀河鉄道の夜の世界がそれはそれは美しいカードになりました。

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こちらは星めぐりの歌のカード。ジョバンニのように“拾った活字をいっぱいに入れた平たい箱”も一緒に展示されています。

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こちらは、夜空で星座を探すように、寄せては返す波のように、思い思いに記憶や思いを綴るという素敵なコンセプトでつくられた美しいノート「星綴帳」と「海潜帳」。

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そしてこちらは、ノートの切れ端でつくられたアクセサリー「星綴帳のかけら」。アクセサリー作家po0olさんとのコラボレーション。一つ一つ形が違う紙のかけらのパーツが使われていて選ぶのも楽しいアクセサリーです。

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銀河鉄道の夜や月の満ち欠けをモチーフに手動活版印刷機で印刷された「煌めき星カード」や「月の満ち欠けコースター」。

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活版印刷のカードはいろんな種類をご用意いただきました。贈り物に添えたり、久しぶりに手紙をしたためてみたり、贈られた人もきっと笑顔になってくれる素敵なカードが揃います。この機会にぜひご覧ください。

 

フェアの片隅には手書きで綴られた大きな案内パネル。読んでいるとまんまる◯さんのこだわりが垣間見れます。質感も表情もさまざまな紙の上に色づく活版印刷。一つ一つの工程に手間暇をたっぷりかけてできあがる印刷物は、愛らしく、そっと手から伝わる感覚がとても心地よい。フェアに並ぶ一つ一つがより愛おしくなってきます。

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「紙と本をたのしむ秋」と名付けられたとおり、静かで長い秋の夜、ゆったりした時間を共に過ごしたい紙ものが揃いました。ご来場をこころよりお待ちしております。

(今回コラボレーションでご参加いただいた作家さんのご紹介はこちら!)

 

まんまる◯「紙と本をたのしむ秋」フェア
開催期間:2019年9月16日(月)-30日(月)
開催場所:ギャラリーアンフェール店内

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(上田)