恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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華雪 書と篆刻の講座 5回目のお知らせ

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奇数月に一度開催しています華雪さんの書と篆刻の講座。
毎回ひとつの古典をとりあげ、華雪さんのお話を交えつつ観察、臨書(模写)しています。書と篆刻ともに着目するのは、筆遣い。古代から文化が成熟する唐代まで、時代とともに試行錯誤に満ちた様々な筆遣いを学び、書における表現のあり方を探る連続講座です。

前回、9月の講座テーマは『起筆と収筆2 古印朱文/木簡の書隷書』。篆刻の回では、漢末から魏にかけてつくられた朱文の私印(個人の印章)を模刻しました。この時代の印章技術は後世の篆刻家の模範にもなるほど極めて精巧です。

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加えて、書の回で取り上げたのは、漢時代に広く用いられるようになった隷書。漢隷の特徴は「波勢」と呼ばれるうねり。リズムをつけ波打つような文字の「はね」に、美的情緒があるとされています。それら木簡に書かれた隷書を、参加者の方それぞれで臨書いただきました。

今週末には第5回目『配置と調和1 漢印白文/漢碑の書 八分』の開催を迎えます。通年の講座ですが、1回からでもご参加いただけますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。詳細はこちら

 

(田川)