ギャラリーアンフェールにどこからかやってきた「ルアトタウン」。古いヨーロッパの街並を思わせるこの街は「ものづくり開発室ゴロンドリーナ」さんの作品です。
長野県下諏訪町にある小さな木工房で、室長・チエさんが一つ一つ丁寧に作った木工製品たちを案内役の助手・ケンケンがみなさんにご紹介。ギャラリーが、どこかの街の小さな博物館のような空間になりました。
入口にはこの街の老舗インテリアショップがお目見え。オーナーのゴロンさん。きっとお酒が好きなんでしょう、部屋にはワイン瓶がごろん。丸めがねがとてもお似合いです。
こちらは駆け出しの木工職人チェオ。仕事道具でいっぱいに散らかった部屋。伝統技術の”木工ロクロ技術”に悪戦苦闘しているのか、頭を抱えてお困りの様子です。
ルアトタウンの街並もかわいらしく展示。小指の先ほどの小さな糸巻きや自転車に階段…どれもこれもずっとずっと眺めていたくなるような作品ばかり。小さい頃にみた絵本の世界が目の前に現れたような、懐かしくてあたたかくてしあわせな気持ち。小さな街から物語が大きく大きくふくらんで、つい時間を忘れてしまうようです。
ゴロンさんたちが生み出した製品を私たちのサイズに合わせてリサイズされた製品も。こちらは購入も可能。電気スタンドは接続部分のネジまで木製。細部までこだわって丁寧に作られていて、ルアトタウンの住人になったような、やさしく静かにそばにいてくれるすてきな木工製品が並びます。
”ゴロンドリーナ”はスペイン語で”つばめ”。スペインに縁があったこと、そして工房を設立する時に軒下につばめが巣を作ったことから名付けられた名前だそうです。人がたくさん集まる場所に巣をつくって、幸せを運ぶ鳥。今回が初めての個展というゴロンドリーナさん。これからいろんな場所に飛び立ってたくさんの人に笑顔を運んでくれるんだろうなと、つばめが巣立つときのような穏やかな気持ちになりました。たくさんの方にみていただきたい展示、ぜひ足をお運びください。
LA GOLONDRINA
開催期間:2016年10月11日(火)-17日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
長野県下諏訪町という小さな街で木工製作をしています。
ゴロンドリーナの製品は「ルアトタウン」という物語の世界から生まれています。「ルアトタウン」の世界は私たちの世界より少し小さめです。そのため、私たちの世界では「ミニチュア」と呼ばれています。
今回の展示会では「ルアトタウン」の小さめのオブジェや実際の日常生活でお使いいただける人間サイズのインテリア・カトラリー・ステーショナリーなどの製品を展示いたします。
ゴロンドリーナの製品は元々「ルアトタウン」の住人が使用しているものなので、人間の私たちには多少扱いづらいかもしれませんが、まるで「ルアトタウン」の住人になったかのような特別な時間を感じさせてくれます。
ゴロンドリーナの世界を楽しんでいただけるとうれしいです。
ものづくり開発室 ゴロンドリーナ http://ruato.com/
(上田)