ギャラリーアンフェールでは、京都精華大学デザイン学部グラフィックコース2年生の学生さんによる授業成果展を開催中です。手仕事による印刷から生まれる風合いを大切にしたデザインを学ぶ授業の成果発表。学生さんそれぞれの楽しい発想で生まれたいろんな印刷作品が並びます。
こちらは「ニューテヌグイ」。これまで手ぬぐいにはならなかったような意外な組み合わせの二つのモチーフを選んでデザインするという課題でつくられたシルクスクリーン印刷の手ぬぐいです。
柿と牡蠣、大福とWi-Fiなど…なんでこの二つの組み合わせなんだろう?と隠れた洒落を考えてみるのもとても楽しい手ぬぐいが並びます。手ぬぐいにつけられたピンク色のタグには学生さんがデザインした「ニューテヌグイ」のロゴマークも。
こちらはガリ版印刷でデザインされた葉っぱと、エンボス加工でつくられた文字の額装作品。
ガリ版で表現される葉っぱの葉脈は愛らしく、ポストカードサイズの紙の中に思い思いにデザインされています。
針金で形を作って紙にプレスするエンボス加工。こちらは絵文字だそうで、針金を曲げて一筆書きでデザインされた楽しい文字が並びます。なんの文字がぜひ当ててみてください。
こちらは「ワンダーKYOTO」。学生さんたちそれぞれが、GW中に巡ったガイドブックには載らない京都の穴場を絵日記のように記事にして、一頁ずつガリ版で印刷された冊子です。
ページいっぱいに並ぶ文字も、細かい挿絵も全て手で削って版をつくられているので、みんな手が痛くなったそう!そんな苦労もあってか、どのページも見応えたっぷりに楽しませてくれます。パソコン文字とは違う柔らかい風合いで、読みすすめるのが楽しくなります。
会場には毎日学生さんが交代で在廊してくれています。そして在廊中はガリ版缶バッチワークショップも開催!
学生さんが丁寧に手助けしてくれて、私も挑戦してみました。蝋引きの紙をガリガリ削って絵を描いてインクをのせて、印刷された様子を見た時はなんだかえらく感動してしまいました。缶バッチはお土産にひとつお持ち帰りいただけます。ぜひ皆さんも体験してみてください。
プリンターでなんでもすぐに印刷できるのもとても便利だけれど、手間隙かけて手仕事でつくられる印刷は、眺めているとなんだかホッとしました。学生さんそれぞれのユーモアたっぷり、思い思いに制作された作品が並ぶ、楽しい展示になりました。ぜひお立寄りください。ご来場をこころよりお待ちしております。
「RETRO PRINT MUSEUM」
京都精華大学デザイン学部グラフィックコース2年生による
授業成果発表展
開催期間:2019年9月24日(火)-9月30日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
手仕事による印刷から生まれる風合いを大切にしている授業です。この展示では、ガリ版で作られた本、シルクスクリーンで刷られた手ぬぐいなどを展示します。
「ワンダーKYOTO」
誰も知らないもう一つの京都を紹介するガリ版で刷られた本。
「ニューテヌグイ」
二つのモチーフを組み合わせて作られた今までなかった新しい手ぬぐい。
ご高覧いただけましたら幸いです。
<会期中にはガリ版缶バッチワークショップを開催>
ご希望の方から随時ご案内差し上げます。
※体験料無料、在廊時間のみの受付となります。
(上田)