恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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2018年8月書店売上ランキング

今回は、2018年8月の書店売上ランキングをご紹介します。

 

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1位『こけし時代vol.14』(コケーシカ鎌倉)

 

2位『季節の記録』小幡彩貴(commune Press)

 

3位『ATLANTIS 創刊号』(BOOTLEG)

 

4位『庄野潤三の本山の上の家』(夏葉社)

 

5位『数学する身体』森田真生(新潮社)

 

6位『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗(光文社)

 

7位『WORKSHOP BOOK アルフェテ工作室の本』アルフェテ工作室

 

8位『バウムクーヘン』谷川俊太郎(ナナロク社)

 

9位『アルテリ6号』アルテリ編集室/橙書店

 

10位『日本の小さな本屋さん』和氣正幸(エクスナレッジ)

 

1位は、当店でも長い人気のインディペンデント雑誌「こけし時代」、2年ぶりの新刊vol.14。沼田元氣さんが編集を手掛けるサイケな魅力に満ちた本誌ですが、発行元曰く、今号が「たぶん最終号」の一冊になる予定。その歴史を振り返るために、入手可能なバックナンバーを揃えた「こけし時代」フェアを開催中。

 

漫画でいうと最終巻。津軽、遠刈田、鳴子…、こけしといえば温泉があり、観光の楽しみがある。「こけし時代」はこけし愛に溢れた雑誌であると同時に、こけしの名産地が集中している東北への旅のすすめです。フェアの準備段階で初期の号から続けて読んでいると、また違った面白さが見えてきました。バックナンバーカタログもご用意しておりますのでぜひ参考に。

www.keibunsha-books.com

 

2位は、イラストレーター・小幡彩貴さんの作品集『季節の記録』。書店の一角にて開催しているフェアの会期もあと僅か。フェアの様子についてはこちらのブログもご覧ください。

keibunshabooks.hatenablog.com

 

3位は、先月に引き続き、雑誌『NEUTRAL』『TRANSIT』を制作してきた編集者、加藤直徳さんによる新雑誌『ATLANTIS』創刊号。「境界|ボーダー」という普遍的なテーマを扱った今号は、あらゆる思索のヒントになること間違いなしです。

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4位は、個人出版社夏葉社の新刊『庄野潤三の本山の上の家』。小島信夫、小沼丹らとともに“第三の新人”として活躍した小説家、庄野潤三の作家案内。自宅写真や家族のスケッチ、長女・今村夏子ら家族の寄稿、佐伯一麦、岡崎武志をはじめとする愛書家の文章が添えられ構成された一冊。家族について考えるとき、庄野潤三の小説はきっと役に立ちます。こんな時代だからこそ、読むべきは庄野潤三。同じく夏葉社から刊行されている選集『親子の時間』もあわせておすすめです。

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5位は、毎度おなじみ、独立研究者・森田真生さんの『数学する身体』です。9/15(土)の昼には、定例のトークライブ「数学ブックトーク」も開催されます。数学を起点に思想、哲学、技術など、あらゆる分野の古典から先端のトピックを扱う刺激的な3時間。ド文系の当店スタッフも毎回心から楽しんでおります。数学が苦手な方も安心してどうぞ。

mishimasha.com

 

6位は、伊藤亜紗さんの『目の見えない人は世界をどう見ているのか』。昨年から途切れることなく人気が続く一冊。ヨシタケシンスケさんとともに作った絵本『みえるとかみえないとか』が刊行されたこともあり、先月からカバーがヨシタケさんのイラストになりました。

 

7位は、“こどもと遊ぶ場”をつくることを目的としたワークショップを提案するアルフェテ工作室の活動を紹介した冊子『WORKSHOP BOOK アルフェテ工作室の本』。8/19には当店にてアルフェテさんのワークショップを開催しました。テーマは「魔女の工作室」。毒りんごのマラカスをつくったり、ワックスペーパーで魚をつくったり、コンクリートで鳥のブローチをつくったり。こどもたちの楽しそうな顔が印象的でした。また次回のワークショップも計画中です。ぜひお楽しみに。

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8位は、谷川俊太郎さんの新詩集『バウムクーヘン』。表紙の花の絵はブルーナ。こっそりサイン本が入荷しております。ご希望の方はお早めに。

 

9位は、熊本・橙書店が発行する文芸誌『アルテリ6号』。今年亡くなった詩人・作家の石牟礼道子さんを追悼する、石牟礼さんの詩に始まり、石牟礼さんの文章に終わる一冊。

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10位は、本屋をもっと楽しむポータルサイト「BOOKSHOP LOVER」を運営する和氣正幸さんが著者としてまとめた『日本の小さな本屋さん』。サラリーマン時代から書店巡りを自ら楽しみ、生業へと昇華した著者だからこそまとめ得た内容に。当店もご紹介頂いております。

www.keibunsha-books.com

 

今月のラインナップはいかがでしたか?また来月もお楽しみに。

 

(鎌田)