九州で活躍されている若手陶磁器作家集団jikijikiによる当店では初の展示を開催いただいています。
陶器と磁器の違いはいろいろとありますが、磁器は陶石を原料にして高温で焼き締められるため、たたくとガラスのようなコツコツと高い音がします。土の質感が残る陶器とはまた違って、河原で石を拾った時のようなつやつや、ひんやりした質感が心地よく美しい器です。
今回出展されている5人の作家さん。それぞれに違う作風の器が並び、見応えたっぷりの展示になりました。
矢田久美子さん。
ラムネ菓子のような可愛らしいコップやどこか懐かしい印象の赤絵のお皿。シンプルながらおしゃれで繊細な形がどれもとても美しい佇まいです。
上野尚子さん。
手のひらにおさまるような小さな作品たち。おままごと遊びの器、秘密の小さな宝物のように、そばに置いておきたい可愛らしさです。
西隆行さん。
ガラスの釉薬で仕上げられた青い雫が滴るデザインが楽しい器は、目にも涼やか。暑い真夏に、よく冷やしたお酒を溢れんばかりにそそいでクイッとやりたくなるような・・
宮﨑雄太さん。
都会的なかっこよさを感じるスタイリッシュなデザインが際立つ器たち。こんな器で朝食をとったら、一日のお仕事もうまくいくような気がしそう?
吉野千晴さん。
動物をモチーフにした絵が可愛らしく、思わず笑みがこぼれてしまうような器たち。器の中に物語が綴じ込められたように表情豊かで楽しいデザインです。
どの作品も、こんな器がお家にあったらなんだか楽しいことが起こるような気持ちにさえしてくれる、すてきな器が並びました。
京都もそろそろ梅雨のシーズン。爽やかな気持ちにしてくれるような楽しい展示になりました。ぜひお立ち寄りくださいませ。ご来店をこころよりお待ちしております。
jikijiki展 in 恵文社
開催期間:2018年6月12日(火)-18日(月)
開催時間:10:00-21:00(※最終日は17:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
jikijikiは2015年に結成された九州を拠点に活躍する若手陶磁器作家集団です。
メンバーは共に、400年を超える歴史を持つ日本磁器発祥の地有田で学びました。
経歴や作風は様々ですが、伝統技術を踏まえ各々が目指す現代の磁器表現に取り組んでいます。
今回初の関西での作品展に向けて5名の作家が初夏を彩る器たちを揃えました。
陶石を原料とし高温で焼成される磁器は、吸水性がほとんど無いため清潔でデザイン性にも優れています。
ろくろや型を使い成形された磁器特有の白い素地と、施された釉薬や絵付け。一点一点手仕事で作られる作品の展示販売です。
食事や普段の生活シーンに彩りを添えてくれる器たちを、どうぞご覧にいらしてください。
│ jikijiki │ 西隆行 矢田久美子 吉野千晴 上野尚子 器とデザイン(宮﨑雄太)
ネーミングには「磁器」、今の時代「時期」、ユーザーと「直々」に繋がりたいなどの意味が込められています。
※最終日は17時までとなります。ご注意ください。
(上田)