奈良県の山間地で農作業を行いながらテキスタイル作品の製作をされている南馬久志さんの個展。店に入ると目に飛び込んでくるテキスタイルに誘われて、初日からたくさんの方にご来場いただいています。
南馬さんがデザインしたイラストを型染めしたテキスタイル。かわいらしい動物たちが大胆に並びながらも、細かい模様が美しい。機械でプリントすればあっという間にできることも、全て人の手で一枚一枚時間をかけて丁寧に染め上げられた美しさに、思わず引き込まれます。
こちらは南馬さんが量産可能な天然染料プリントとして発明された”柿渋プリント”。地球にも人にも優しくいいこと尽くめの柿渋を使い、デニムのように色落ちし、時間とともに変化する色合いを楽しめます。ふんわりと優しい、それでいてどこか力強さも感じる風合いです。
一部布地は計り売りしているほか、バッグやクッションカバーに仕立てた商品も販売しています。(柿渋プリントは今回展示のみとなります。予めご了承ください。)カーテンにしたりお洋服にしたり…お好きな使い方でお手元においていただけます。
会場には南馬さんが在廊されていて、作品のこと、農を営む暮らしのこと…ご来場いただいたお客様と毎日いろんなお話をされています。一つ一つのお話に真摯に向き合うお人柄が、展示された作品をより美しくしているのかもしれません。
せかせか過ごす時間をふと忘れさせてくれるような、素直な気持ちにさせてくれる深く優しいテキスタイルたちが集いました。ご来場を心からお待ちしております。
自然と人のテキスタイル展―生まれた光と影を染める― 南馬久志
開催期間:2016年10月18日(火)-10月24日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
型染め。
それは道具と人の手を使い
布を染めるコト。
山間で農を行い、
自然や動植物に触れた経験は
いつしか自然と人の関わりを
テキスタイルで考える
きっかけをくれました。
さまざまな要素が
対極的に融合された
世界観をお愉しみください。
南馬久志
(上田)