『記憶力があやしいと思うから何でも手帳に書くのだろうが、書いたという安心で、きれいに忘れる場合もあるので、そうなると書いたことを見忘れないようにする習慣も大事である。だからもし手帳を落としでもしたら、それこそ停電になったようなもので、何も分からなくなってしまう』串田孫一/文房具56話(ちくま文庫)
9月も後半に入り、そろそろ来季の手帳をお求めの方も少なくないことでしょう。手帳が無ければ停電、そんな例えも大げさではないほど、私個人は手帳に頼り切っています。今後のスケジュール、住所録を書き込んだり、日記帳代わりに使用したりと、使い方は人ぞれぞれ。けれど毎日使うものだからこそ、自分なりにこだわりのあるものを持ちたいものです。
さて、当店でも2015年手帳を徐々に揃えていく予定ですが、今回はその中のひとつをご紹介いたします。
手帳倶楽部 手島裕さんの手帳
この手帳の1番の特徴は、自分で製本するということ。
表紙の革(税抜¥2,410)、自分に都合良いレイアウトのページ内容の用紙(税抜¥350~450)、綴じ糸(税抜¥320)と、内ポケット(税抜¥1,820)をひとつずつ選んで、1冊の手帳をつくります。表紙はしっとりと柔らかな牛革(植物タンニンなめし)。ちょうど文庫本ぐらいの、手に馴染みやすい大きさです。この「表紙革」、カード等を入れれる「内ポケット」、「本紙」を重ねて、手帳の背となる部分を糸で綴じます。1年使い終えれば紐をほどいて、表紙と内ポケットはそのまま、繰り返しお使い頂けます。特に表紙革は、使い込むほど味が増し、愛着も深まることでしょう。中の用紙は、万年筆のすべりも良く、インクの裏写りがないフースル紙と、ページ数の多い辞書などに使用される薄葉紙の、2種類からお選び頂けます。前者はクリーム色、後者は白色です。
自分で選んだ材料で、また時間とともに育てていく、オリジナルの手帳です。
店頭ではこれら手帳の材料を揃えたミニフェアを開催しています。
手帳つくりミニフェア
会期:2014年9月20日(土)~10月17日(金)
会場:恵文社一乗寺店 アンフェール一角
また、一人でつくるのが不安…という方のためにも
この手帳作りのワークショップを開催致します。
手島裕さんの世界でたった一つの手帳つくりワークショップ in 京都
日時:2014年10月13日(月祝)
午前の部:10時30分~12時30分
午後の部:14時~16時
講師:手帳倶楽部 手島裕
定員:各回10名
ワークショップ受講料:¥5,800(手帳代込み)
詳細はこちら
みなさまのご参加をお待ちしております。
(田川)