恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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「陶と硝子展-think outside the box-」石原茉由子 岡村由季奈 西野瑠華 草薙聖子

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ギャラリーアンフェールでは、陶器と硝子、四人の作家さんが一堂に会した展示を開催中です。展示タイトルの「think outside the box」は「既成概念にとらわれない」の意。素材の持つ既成概念から一歩踏み出して、四人それぞれが自由に想像、制作された作品が並びます。

 

<石原茉由子さん>

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七宝文をモチーフに、小さな陶板が美しく配置された額装作品。円形が無限に繋がる七宝の模様は縁起物とされています。シンプルに大胆ではっと目を惹く美しい作品。

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こちらは懐中時計や腕時計に使用される小さな小さな部品だけを組み合わせてつくられた動物たち。指先ほどの小さな作品ですが、今にも歯車が回って動き出しそう!

 

<岡村由季奈さん>

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女性の肢体をモチーフに、女性ならではの美しさを意識し表現した作品を制作されています。壁に並ぶこちらは、色とりどりにメイクアップされた唇。陶磁特有のぽってりとした質感がやけに艶かしくてどきっとしてしまいます。

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こちらはぐい呑み。自立せず、穴が空いた土台にはめて置きます。穴を間違えてしまう頃にはそろそろ宴もおしまい?楽しい酒器です。

 

<西野瑠華さん>

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細い糸で編まれたレース布をモチーフにした作品。今にもふわっと崩れてしまいそうなほど、繊細な美しさに惹き込まれます。

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こちらは食べてしまいたくなるほどに美しくて美味しそうな和菓子をモチーフにした蓋物。硝子が持つ表現力に驚きます。


<草薙聖子さん>

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球体から美しい影が浮かび上がる「大菊」はまるで魔法のよう。空気が静まるようなたおやかな佇まいに心がきゅっとする、美しい作品が並びます。

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大ぶりのイヤリングはこれからの季節にぴったりの落ち着いたカラー。


陶磁や硝子という私たちもよく知っているはずの素材のイメージを覆す作品に驚くばかり。こうあるべき、こうであったはずといつの間にか植えつけられた概念が砕け散って生まれる素材の新しい可能性に心が踊ります。

少しひんやりした風が鼻先を霞めはじめ、感覚が冴え渡ってくるこの季節に、じっくり堪能いただきたい展示になりました。ご来場をこころよりお待ちしております。


陶と硝子展 -think outside the box-
開催期間:2019年8月27日(火)-9月2日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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陶芸作家2名と硝子作家2名によるグループ展。

“Think outside the box”は「既成概念にとらわない」の意からきています。

それぞれの考えや求めるものを自由に想像した、これまでの素材の既成概念から「一歩踏み出し」制作された4人の作品をご覧ください。

<展示作家>
陶磁: 石原茉由子 岡村由季奈
硝子: 西野瑠華 草薙聖子

 

(上田)