恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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2019年4月書店売上ランキング

今回から掲載書籍の紹介文章も復活させました。よろしければ最後までお付き合いください。それでは2019年4月の書店売上ランキングをご紹介します。

 

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1位『天文学と印刷新たな世界像を求めて展覧会図録』(凸版印刷株式会社印刷博物館)

 

2位『数学の贈り物』森田真生(ミシマ社)

 

3位『ねえさんといもうと』酒井駒子(あすなろ書房)

 

4位『てくてく青空登山』安西水丸(ミューレン編集部)

 

5位『あそびうたするものよっといで』中脇初枝ひろせべに(福音館書店)

 

6位『あそびうたするものこのゆびとまれ』中脇初枝ひろせべに(福音館書店)

 

7位『おとしどころの見つけ方』松浦正浩(クロスメディアパブリッシング)

 

8位『ひょうひょう』ネルノダイスキ(アタシ社)

 

9位『特薦いいビル国立京都国際会館』BMC(大福書林)

 

10位『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』斉藤倫 高野文子(福音館書店)

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第1位は、東京の印刷博物館で1月まで開催されていた同名展の図録『天文学と印刷新たな世界像を求めて』。天文学の歴史と知の蓄積、発展を「印刷」というキーワード、技術、テクノロジーから追った一冊。天動説から始まり、万有引力へ。無限を思わせるスケール、ぜひ実際に手にとってご覧いただきたい内容です。在庫僅少。

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第2位は、独立研究者・森田真生さん初の随筆集『数学の贈り物』です。発売から少し経ち、4月は森田さんの他の著作や関連書籍を求めて来店される方も何名かいらっしゃいました。次の一冊へと手をのばしたくなる本であることは間違いありません。オリジナル冊子『ブックリスト:『数学の贈り物』と80冊森田真生インタビュー「読書」について』も残り少なくなりました。5/26(日)には、「数学ブックトークin 京都初夏」も開催します。

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第3位は、シャーロット・ゾロトウの作品を酒井駒子さんが再訳し、絵を描いた『ねえさんといもうと』。この絵本と直接内容が重なるわけではありませんが、酒井さんに当店に宛てて、「本とこども」のテーマで絵を描きおろしていただきました。4月中はその原画を書店内にて展示しました。今なら、その絵をブックカバーにしたものを特典としてお付けしています。

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第4位は、リトルプレス「murren」が発行した、安西水丸のイラストエッセイ集『てくてく青空登山』。かつて登山雑誌などに寄稿されたエッセイをまとめた一冊です。若い方から年配の方まで、幅広い年齢の方がに手に取られる様子を見て、改めて水丸さんの力と味わいを思い知りました。

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第5位、6位は同時発売の双子の絵本『あそびうたするものよっといで』と『あそびうたするものこのゆびとまれ』。子供達の遊びの中から生まれたあそびうたを中脇初枝さんが集めた2冊。陽気な絵は、当店の栞や一乗寺駅前の看板などを描いてくださっている、ひろせべにさん。5/25(土)には、中脇初枝さんのお話会を当店イベントスペースにて開催いたします。小学生以下無料!

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第7位は、実はこの数ヶ月ずっとランクインしている一冊『おとしどころの見つけ方』。交渉学の専門家が教える話のコツ。イラストは、当店でも人気だった冊子『学習まんがアフォーダンス』『学習まんが記号とアブダクション』のコルシカさんが手がけています。

 

第8位は、アタシ社から出版されたネルノダイスキさんのコミック『ひょうひょう』。ボールペンで描かれた独特の世界観。じわじわと、気がつけばよく売れています。在庫少なくなりましたが、追加再手配中です。

 

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第9位は、月刊ビルのBMCによる新作『特薦いいビル国立京都国際会館』。そう、特集は恵文社からもう少し北に行ったところにある国際会館です。遠目にみても、驚く地球防衛軍基地のような佇まい。果てしない職人の技や、剣持勇の家具などを美しい写真とともに紹介した一冊。

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第10位は、詩人斉藤倫さんの『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』。小説の形をとりながら、まど・みちお、長田弘、萩原朔太郎、石垣りん、辻征夫らの20篇の詩を紹介する一冊です。ワンポイントの画はなんと漫画家の高野文子さんです。子供向けの詩集は数こそ多くありませんが、素晴らしい本が多い。店頭にて子供詩集コーナーを展開中。GW明けに改めてご紹介させていただきます。

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いかがでしょうか。4月も良いラインナップで本当に有難い。

5月もどうぞよろしくお願いいたします。

(鎌田)