ギャラリーアンフェールでは、当店ご近所の京都造形芸術大学に通う留学生お二人、孫瑛我さんと朴彩恩さんによる展示「じぶんころし − sandglass of desire −」を開催中です。
二人のイラストのテイストは違いますが、一度見たら忘れられないようなインパクトのある作品が並びます。
欲望に向かう二人が抱く思いから生まれた今回の展示。自分自身のことなのになんだかとてつもなく遠い存在に思える時もある不思議な存在。それを知ろうとすることは、時にとても辛かったり、傷みを伴うもの。「わたし」を探し、きちんと理解することはもしかすると一番難しいことなのかもしれません。
「わたし」を知るために繰り返される、嗜好、欲望、葛藤、転覆、孵化というテーマで描かれた作品。陰と陽、裏と表…誰しもがどこかに抱く二面性は、まるでガラスの中を滑り下り、分かれては一緒になり、延々と分かつことの無い時を刻む砂時計。巡り巡ってすべて自分。二人が曝け抉り出したのは人間の本当の姿なのかもしれません。
日本語が流暢で笑顔がとてもかわいいお二人です。時間を見つけては在廊されているので、見かけたらぜひ作品についてお話してみてください。ご来場をこころよりお待ちしております。
「じぶんころし − sandglass of desire −」Son Young-A • Park Chae-Eun 二人展
開催期間:2017年10月3日(火)〜10月9日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
「わたし」は「わたし」を知らない。「わたし」の奥に潜んでいる何かを知るため、腹を切り、ナカを見る。欲の開放は死を招くが、理解は新たな「わたし」を生み出す。嗜好・欲望・葛藤・転覆・孵化で紡ぎられた「自分殺し」の彼方に存在する「わたし」に私は会いたい。
孫瑛我 / ソンヨンア
韓国生まれ。2016年 京都造形芸術大学 キャラクターデザイン学科卒業。現在、京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻(修士課程)在学中。
https://www.instagram.com/jadegrun104/
朴彩恩 / パクチェウン
平凡な大学生です。
https://www.instagram.com/99bada/
(上田)