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恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

2017年4月書店売上ランキング

越した先の大家さんがとても面倒見の良い方で驚いています。一昨日は、作りすぎたからと揚げたての唐揚げとおにぎりを部屋まで持ってきてくださいました。少し前の日本では当たり前の風景だったのでしょうか。当然、家賃は手渡し。今度はちらし寿司を作ってもらえるそうです。

それでは、2017年4月の書店売上ランキングをお知らせします。

1位『ぽかん 06号』ぽかん編集室

文藝を愛する大人たちによる自由な小冊子最新号

 

2位『わざわざの働き方』パンと日用品の店 わざわざ

長野の山の上に店を構える、小さなパン屋の経営と考え方

 

3位『今日の人生』益田ミリ ミシマ社

ミシマガジンの連載が一冊に。何気ない日常をこまやかに描くコミックエッセイ

 

4位『世界をきちんとあじわうための本』ホモ・サピエンスの道具研究会 ELVIS PRESS

もはや定番、あざやかで心地よい気づきと学びの本

 

5位『ムービーマヨネーズ 創刊号』Gucchi's Free School

日本未公開の映画を紹介するリトルプレス

 

6位『murmur magazine for men 第3号』エムエムブックス

murmur magazine男性版、今号では思想家中島正を特集

 

7位『跳ね兎』短歌:山尾悠子 挿画:山下陽子 LIBRARIE6

山尾悠子歌集『角砂糖の日』新装版出版記念展から生まれたカードブック

 

8位『ほんとだもん』スイッチ・パブリッシング

料理家、高山さんの幼少期を基にした絵本

 

9位『スール』三國万里子 なかしましほ(ほぼ日)

三國さん、なかしまさんによる、長津姉妹のはじめての共作本

 

10位『京都の中華』姜尚美(幻冬舎)

京都の街の底を流れる「京都の中華」という存在、空気、文化を文章で形にした一冊

 

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1位は、文芸リトルプレス『ぽかん』の最新06号です。発行人である真治彩さんの声かけによって、全国の読者たちへ文芸の愉しみを指し示してきた作家・山田稔さん、扉野良人さん、内堀弘さんをはじめとした豪華な面々が自由にのびのびとした文章を披露します。こんなに小さな冊子の中に、どれだけの内容が詰まっているのかと、毎号のことですが感服します。

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4月15日には、当店のイベントスペースにて、山田稔さんを囲む会「ぽかんのつどい」を開催。真治さん、扉野さん、当店スタッフ能邨、山田さんと気心の知れた3人が質問を投げかけ、その場で山田さん本人が答えるという、ファンにはたまらない会となりました。山田さんの著作は常時店頭に揃えておりますので、まだその作品世界に触れたことがないという方は、一度ご覧になってみては。

 

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2位は、長野県の山中にある「パンと日用品の店 わざわざ」が発行するリトルプレス『わざわざの働き方』です。出版社に頼ることなくお店でデザインや発行も担った本書では、サービスのあり方、雇用関係、組織の作り方など、表紙の洗練されたデザインからは想像もできないような、実際に店舗で経験してきた実践的な働き方が語られています。身につまされる思いといいますか、自らの働き方を改めて見つめ直したくなるような、働くすべての人にぜひ手に取っていただきたい一冊です。

 

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6位は、服部みれいさん主宰「murmur magazine」の男性版第3号『murmur magazine for men』。完売間近でしたが、GWを前に補充注文分が入荷しました。みれいさんが大きく影響されたという思想家・中島正を特集。制作中に中島さんが亡くなり、図らずも追悼特集として出版されました。あらゆる職業のなかで独立が可能なものは農業だけだという思想のもと、さながら「みの虫」のように都市から独立した生活、自然観というものを提示します。

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個人的に気になったのは、京都福知山で2015年にスタートしたドメスティックブランドiaiの居相大輝さんのページです。まるで自給自足をするようにつくられる服とはいったいどのようなものでしょうか。消防士を辞めた25歳の彼が、なぜ自ら服をつくるのか、インタビューの中で素直に語られています。同年代ということもあって、これから注目していきたい人物です。ちなみに、表紙のやぎは居相さんが飼っている「こはむ」ちゃんのイラスト。

 

今月のラインナップはいかがでしたでしょうか。

来月のランキングもどうぞお楽しみに。

(鎌田)