恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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須川まきこ個展『Lady Amputee in Powder Room』

ギャラリーアンフェールでは、イラストレーター 須川まきこさんの作品集『Lady Amputee in Powder Room』出版を記念して『須川まきこ 個展』を開催中です。

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滑るように美しく艶やかな線で描かれる女の子たち。人形のように作りものの手足を持つ女の子が多く描かれています。作品集タイトルの中の”Amputee”は、病気などで四肢を切断した人の意。須川さんご自身も義足をつけられています。

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「片足がないことを受け入れること」が制作のきっかけのひとつという須川さん。誰しも四肢ではなくても欠損しているところはあって、それも愛おしくなるような・・とお話してくださった須川さんはとても可愛らしい魅力溢れるすてきな女性。包み込むような優しさや凛とした美しさが作品からも垣間みれます。

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作品集『Lady Amputee in Powder Room』は、ピンクのポンポン栞が付いた特装版と、普及版の二種類。作品の世界観にぴったりなすてきなデザインで、秘密の宝物のようにしたい一冊。

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レースの向こう、真夜中のパウダールームパーティー。
花のように甘い香りで誘う女の子、キュートなランジェリー、悩ましい目つきに悪戯なくすくす笑い—優しくて柔らかくて儚げで、少女の可愛さと乙女の可憐さ、強さを感じる女性らしさ。花から花へ気ままに飛び回る蝶のようにうつろう女の子たちが表情豊かにおさめられています。

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宇野亞喜良さんが作品集に寄せた序文で「シュルレアリスムの次に来たエロスの形而上学!」と絶賛された須川まきこさんの作り出す世界観、ぜひじっくりご堪能ください。ご来場を心よりお待ちしております。

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須川まきこ個展『Lady Amputee in Powder Room』
開催期間:2017年3月28日(火)-4月3日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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作品集「Lady Amputee in Powder Room」の発売にともない原画も含めた作品展を開催いたします。レースやバーレスク、アンプティのテーマを中心に女性のいろんな表情を線画で表現しております。作品集の内容は7つの章にわけて、構成しております。
凝縮された内容になっておりますので、ぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。
(発刊:エディシオン・トレヴィル発刊 発売:河出書房新社)

 

[プロフィール]
須川まきこ イラストレーター
京都造形芸術短期大学 専攻科卒業。
デザイン事務所「広告丸」に入社しイラストを描き始める。その後、個展や国内外の企画展に多数参加。
海外ではローマのギャラリーでの個展をはじめ、ポートランド、フロリダ、パリ等で作品を発表。ヨーロッパのファッション雑誌「Nico magazine」はじめ海外の雑誌の表紙も手がけ、「commons&sense」誌ではコムデギャルソン/noi kei ninomiyaのファッションストーリーを描く。
2016年六本木ヒルズで行われたファッションショー「ホワイトヴィーナス」一連のコスチュームデザインを担当する。
作品集「Lady Amputee in powder Room」(エディシオン・トレヴィル)、「Melting」(アトリエサード)、「Lace Queen」、絵本「ニーとメメ」(広告丸)がある。

 


(上田)