恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

今週の新入荷、1月第3週

毎週金曜日、その週に入荷した活きが良い本をご紹介します。

 

先日、向田邦子が編集者たちに振る舞ったという「常夜鍋」を家で試してみましたが、醤油とレモン絞り汁を混ぜただけのシンプルなつけダレがさっぱりとしていて、まさしく毎日食べても飽きない味でした。作中に登場する場所に足を運んだり、料理を再現したり、想像以上に愉しいものです。 

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向田邦子しかり、茨木のり子しかり。

その作品世界に限らず、生活のあらゆる面で、あるいはその生き様自体が凛として美しい作家の著書というのは、読んでいて背筋が正されるような、母親に諭されているような妙に心地が良い気分を思い出させてくれます。今回まず紹介する『茨木のり子の献立帖』は、茨木のり子が残した膨大な日記やスクラップブックから、レシピを書き出し、茨木家の食卓を再現した一冊です。全てがカラー写真で掲載されている肉筆のメモやレシピから、料理上手でマメな人だったのだと知り、またひとつ茨木さんを近くに感じています。今晩にも本書に載っている献立に挑戦してみます。 

 

 食べ物に関する書籍がつづきます。

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箱根、湯河原、小田原に囲まれた場所に位置する人口7700人の小さな港町、神奈川県真鶴町(まなづるまち)。この地で「泊まれる出版社」として活動する真鶴出版が、地元のひもの屋の協力のもと作成した冊子『やさしいひもの』。毎日当たり前のように口にしながら、家でひものをつくった経験がある方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。表紙と同じ緩やかなイラストでひものの作り方や、美味しい食べ方を教えてくれる小さな本です。

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同封された「ひもの引換券」なるチケットを真鶴にあるひもの屋に持っていくとひものがもらえるそうです。

 

そして、スタッフも心待ちにしていた一冊が本日入荷しました。 

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昨年夏、IZU PHOTO MUSEUMで開催されたFiona Tan「Ascent」の公式図録です。世界中から評価される映像作家・フィオナ・タン。2014年、中之島の国立国際美術館にて開催された「まなざしの詩学」を見に行った際は、一日中その世界に没頭したのを覚えています。今回の「Ascent」展は富士山をテーマにしたインスタレーション展で、これまでは自身のルーツを追う作品を制作してきた彼女の新たな一面が、本図録からも見てとることができるでしょう。

 

今回は以上の3冊です。

それでは、また来週お楽しみに。

 

《今回紹介した本》

『茨木のり子の献立帖』平凡社

http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000020723/

『やさしいひもの』真鶴出版

http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000020719/

『Fiona Tan | Ascent』※近日当店オンラインショップ取り扱い開始

発行:IZU PHOTO MUSEUM、DE PONT MUSEUM

発売:NOHARA

 

(鎌田)