恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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華雪さんによる書と篆刻の講座 

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" 楷書と草書とを両極して考えますと、文字のもつ静的な性格がその内在性において表現される場合、それは楷書になる。ところがその文字を、表現者が自分の自由な理解において自由奔放に表現する場合、それは草書になる。その両方の極端な表現が可能であるというところに、私は書のもっている一つの深い世界があると思うのです。"
『白井晟一、建築を語る 対談と座談』中央公論新社2011 (白川静との対談にて)

 

奇数月に1度、当店で開催しています書家・華雪さんの、書と篆刻の連続講座。今年は古典を真似ることを基本とし学んでいます。7月の講座では、『公の表れ 楷書の線』をテーマとし、書道教室などでも模範とすることの多い「九成宮醴泉銘」「孔子廟堂碑」「雁塔聖教序」をお手本としました。ひとつひとつの筆画を丁寧に書く「楷書」ですが、書によって緊張を感じたり、大らかさが見て取れたりと、印象は異なります。講座ではその中から自分にとって「きれい」に思える、あるいは「親しみ」を覚える書はどれかを考え、選び臨書しました。普段目にする機会の少ない古典を参考に、文字と向き合う機会になったのではないでしょうか。

 

全6回の講座、次回は今週末9月25日(日曜日)に開催です。
また、過去の講座に関してはこちらにも掲載しています。


皆様のご参加をお待ちしております。


(田川)