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恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

暮しの手帖の洋裁展

ギャラリーアンフェール

現在ギャラリーアンフェールでは、暮しの手帖社さんの「暮しの手帖の洋裁展」を開催しています。

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戦後間もない1964年。終わりから始まりへ、きっと抱えきれない程の不安と希望を皆が胸にしていたであろう頃に、ささやかな暮らし、でも美しく強く生きる術を与えてくれる市井の人たちのための雑誌。時代は変わっても、相変わらず本屋さんに並び、ちょっとした暮らしのアイデアや、美しい絵、言葉を伝えてくれる「暮しの手帖」は、朝のドラマの影響もあってか、当店でもますます好評いただいています。

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今回の展示は「洋裁」がテーマ。暮しの手帖82号で特集されたASEEDONCLOUDさんによる「三世代で着る自由な服」、そして最新号83号で紹介されているTESHIKIさんによる「サマーパンツのつくりかた」より、掲載に使用された写真や編集部の方が実際に作ったサマーパンツなどがお目見えしました。洋裁なんてむずかしそう…と思っている人でも、きっと作ってみたくなるような、簡単だけど素敵なパターン。お気に入りの布地でぜひチャレンジしてみてください。

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合わせて二つのブランドの商品も展示販売しています。ASEEDONCLOUDさんは、シンプルながらも素材の美しさや質感を生かし、ユーモアとウィットのスパイスを加えたデザイン。お洋服は見ているだけで着てみたい!と思うような軽やかさと美しさ。アクセサリーや小物も、クリップやペンシルキャップに小さなお花のモチーフが付いたものや、鉛筆を使ったブローチなど、思わず笑顔になってしまうような楽しいものばかり。

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TESHIKIさんからは、お洋服と女性用ショーツを販売。「誰もが似合って、みんな快適。」をコンセプトに、心地よい肌触りとほっと安心するようなデザインで毎日の定番にしたい一着が並びます。ショーツはとても気持ちいいさらりとした肌触りと、かぼちゃパンツの形がかわいくて、当店女性スタッフも口を揃えて「ほしい!」と声をあげるほどでした。

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そして今回の展示に合わせて当店からご用意したのが、暮しの手帖バックナンバー。ドラマや特別番組などでも大きく取り上げられ、最新号に復刻版も付録されていた創刊号をはじめ、第一世紀~第二世紀頃までのバックナンバーを揃えました。(創刊号は完売いたしました。ご了承ください。)ずいぶん前の内容なのに、現代に暮らす私たちでもハッとさせられるような言葉の数々、美しい挿絵や表紙は、一冊ずつじっくり眺めたくなります。

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年配の方から若い方まで本当にいろいろな世代の方が、初日からたくさんご来場いただいている今回の展示。改めて「暮しの手帖」という雑誌の底力を感じました。この雑誌が産声を上げた頃より、ずっと便利に暮らし易くなった現代。なんでも手軽にできるのはありがたいけれど、手で頁をめくって読んで取り入れた言葉の響きや感触、自分の好きな布地で自分で手を動かしてつくるお洋服だって、ちょっと手間はかかるけれど、やっぱりすてき。自分らしく暮らすヒントが爽やかに吹き抜けるような展示、ぜひご来場くださいませ。

 

暮しの手帖の洋裁展

開催期間:2016年8月9日(火)-15日(月)

開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)

開催場所:ギャラリーアンフェール

 

どんなに みじめな気持でゐるときでも

つつましい おしやれ心を失はないでゐよう

かなしい明け暮れを過してゐるときこそ

きよらかな おしやれ心に灯を點けよう

 

終戦間もない、1946年の夏。

私たち、暮しの手帖社の前身である衣裳研究所が刊行した

ファッション雑誌『スタイルブック』は、

そんな文章から始まります。

 

生地を選び、手を動かし、工夫する。

その時間が、自分の暮らしと向き合い、

より愉しく、より美しくと、あなたのおしゃれ心に

灯を點けるきっかけとなりますように。

 

今回は、『暮しの手帖』83号、82号で、暮しの手帖編集部が実際に作成し、撮影に使用したものを展示いたします。

 

 

(上田)