恵文社一乗寺店 スタッフブログ

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アスカ・Оとカテリーナ古楽器研究所の絵と古楽器展『星を巡る旅』

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ギャラリーアンフェールでは『アスカ・Оとカテリーナ古楽器研究所の絵と古楽器展「星を巡る旅」』を開催中です。

自然豊かな大分県山香町にご家族で工房をかまえる「カテリーナ古楽器研究所」。ヨーロッパ中世ルネッサンス時代の古楽器の研究・復元製作をされています。日本の木や竹も素材として利用されたり、現在に形の残っていない楽器は絵やレリーフから設計図をおこしたりされているそう。楽器づくりはもちろん、演奏活動もされていて、このたび発売されたCD「中世巡礼物語」に合わせて、今回展示を開催いただきました。

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CDジャケットを描かれたのは、昨年も当ギャラリーで展示していただいたアスカ・Оさん。古楽器を手にする人物が描かれた色とりどりでユーモラスな絵は、どこかの国の古い小さな美術館に迷い込んだような不思議な気持ちにしてくれます。

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古楽器は実際に演奏できるものも。会期中はカテリーナの皆さんも在廊されているので、時折楽器を奏でてくださったりして、ゆったりとした空間になりました。

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店内では、今回ギャラリーで販売しているCDもヘビーローテーション中。古楽器の音色に誘われて、時間も時空も超えて、あてもなく旅に出たくなるようなすてきな一枚、ぜひ耳を傾けてみてください。

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そして、12日(日)には隣のコテージにてトーク&ライブイベントも開催!キッシュやコーヒーもお楽しみいただけます。ぜひご参加くださいませ。

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下見に来られた際、初めて楽器を拝見した時は、大きなバッグを開けて現れた白木の美しい弦楽器に思わずため息がでてしまいました。木の艶がしなやかに流れるような形に、そっと添えられた花のような透かし彫り。ギターのようだけどなんだか違う、タイムスリップしたような、でもとても新鮮な、不思議な出会いでした。

今回の展示を眺めていて、無性に星や旅に関する本が読みたくなって、野尻抱影の本を開きました。次は「銀河鉄道の夜」にしようかな。

彼方此方旅をするように、いろんなイマジネーションを広げてくれる展示、皆さんもぜひ体感してみてください。ご来場をこころよりお待ちしております。

 

アスカ・Оとカテリーナ古楽器研究所の絵と古楽器展『星を巡る旅』
古楽器が絵から生まれ、また絵の中へ旅立つ物語

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開催期間:2016年6月7日(火)-13日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

古楽器を作ること、絵を描くこと、は巡礼に似ています。
巡礼をしていた友人が夜明け前や日が暮れた後は星を目指して歩いていたと言っていました。
星にはいつまでもたどり着けないけれど、
目指して歩き続けていると、神様のギフトのような教会があり、祝福される。
その教会とは、古楽器作りにとって1つの古楽器で、
絵描きにとって1枚の絵なのです。
そして私たちは星を目指してまた歩き始めます。

カテリーナ古楽器研究所の発売されたばかりのアルバムのジャケットを描いた
アスカ・Оの絵と20台ほどの古楽器を展示販売いたします。

 

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≪関連イベント≫
CD『中世巡礼物語」発売記念イベント 作家トーク&演奏会
古楽器で繰り広げられる中世の宴や旅人と化して歩む夢の世界をお楽しみ下さい。
日時:2016年6月12日(日) 開場18:00 / 終演20:00
料金:前売3,000円 / 当日3,500円
会場:恵文社一乗寺店 COTTAGE

ご予約:恵文社一乗寺店 TEL 075-711-5919
*12日のみMinna food のキッシュと焼き菓子、自家焙煎珈琲かなえコーヒーを販売いたします。

 

アスカ・О(アスカ・オー) 

絵描き。御殿場生まれ。多摩美術大学卒業後、美術館や博物館勤務を経て、2014年から3、4ヶ月おきに東京と地方で、
その場所ならではの勝手に町おこし、お店おこし的な個展を開催。2016年も続く。アンフェールでの展示は去年に続き2回目です。

カテリーナ古楽器研究所 
1972年、カテリーナ古楽器研究所設立。ヨーロッパ中世・ルネッサンス期の管・弦・打楽器の研究・復元製作を行う。
CBSソニーより「古楽器の調べ」を発表。TBSブリタニカより「ようこそ手作り楽器の世界へ」を出版、
1991年に本拠地を東京より大分県に移し、森の古民家に暮らしながら、循環生活から生まれる楽器作りを実践している。
楽器製作者自らが楽器演奏・解説をする独自のパフォーマンスで国内外で好評を得ている。
5月に待望のアルバム「中世巡礼物語」を発売!
http://catherina1972.blogspot.jp/

 

(上田)