じめっとした暑さが続く、土砂降りの中、この文章を書いています。寒くなったらなったで、また文句が口を衝いて出るので、困ったものです。台風が過ぎれば一気に涼しくなりやしないかと淡い期待を寄せて。
今回は2016年9月の当店書籍売上ランキングを紹介いたします。
1位『たもんのインドだもん』矢萩多聞 ミシマ社
2位『大人のおしゃれ14 アルネ秋と冬'16~'17』大橋歩 イオグラフィック
3位『LETTERS no.002』手紙社
4位『紅茶と薔薇の日々』森茉莉 早川茉莉編 筑摩書房
5位『サラダの本』ささたくや エムエム・ブックス
6位『めがねこ』柴田ケイコ 手紙社
7位『Arne アルネ・もう一回』大橋歩 イオグラフィック
8位『持ち帰りたいインド』松岡宏大 誠文堂新光社
9位『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダ-ス 創元社
10位『さいはて紀行』金原みわ
堂々の1位は装丁家・矢萩多聞さんの『たもんのインドだもん』!
ご近所ということもあって、何かとお世話になっている多聞さん。中学の頃に学校に行くことをやめ、それから毎年一年の半分以上をインドで過ごすようになったという経験から、生まれたこちらの本。停電の夜にインドの人々と歌った日本の童謡の話など、実際に暮らしたからこそわかる家庭的であたたかなインドの姿。すぐに読みきれるおすすめの一冊です。
9/17には、当店のイベントスペースCOTTAGEがインド一色に染まりました。昼は多聞さんによる南インドのミールス、チャーイやラッシー、インドビールのカフェ営業。夜は8位の『持ち帰りたいインド』の著者であるKAILASのおふたりと、多聞さんのインドを巡るトークショー。どちらも盛況でした!多聞さんのカレーはなかなかお店で食べられない家庭の味。次回のカフェ営業も待ち遠しい限りです。
4位の『紅茶と薔薇の日々』は、食いしんぼう森茉莉の姿を切り取った魅力的なアンソロジー。山下陽子さんによる装画も本当に素敵です。
こちらを編集されている早川茉莉さんもこれまたご近所にお住まい。早川さんから、収録作品の直筆原稿コピーを頂きました。本人の筆跡で読むというのも、これまた新鮮。生憎、あまりの人気から、現在品切れ中です。重版分が入荷するまでいましばらくお待ち下さい。
7年ぶりに一度限りの復活を果たした大橋歩さんの『Arne アルネ・もう一回』や、10月に第二弾の発売が決定している当店今年度のベストセラー『翻訳できない世界のことば』など、他にも気になる書籍がランクイン。
それでは来月もお楽しみに。
(鎌田)