恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

affordance 革カバン・革小物 展 vol.3

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2017年に初めてギャラリーアンフェールで展示をしていただき、今回当店では三度目のご紹介となるaffordanceさん。常に使いやすさを追求しながら、永く愛用したくなるシンプルでどこか愛嬌のある革鞄や革小物を製作されています。

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このたび拠点を神奈川から地元・福岡県福津市に移転され、新たな出発点に立たれたaffordanceさん。ブログを拝見すると、工房の近くに海があって、なんとも心地よさそうな場所。年明け頃には新しくファクトリーショップもオープン予定とのこと!新しい場所で、きっとこれからもどんどん新しい風が吹き込んでいくんだろうなとうれしくなりました。(上記画像はaffordanceブログより拝借しております)

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厚み、ハリがあって丈夫ながら、柔らかくしなやかな手触りのオリジナル牛革を使って作られる革製品は、どれも革の質感を堪能しながら気負わずに永く愛用したくなる機能性の高いものが揃います。豊富なカラーも好評。定番のベージュにブラウン、シックな印象のグレイのほか、カラフルな朱色やブルーグリーンもあって選ぶのが楽しい。

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こちらは経年サンプル。使い込むほどに、深く美しい色合い、手に馴染む柔らかい質感に変化していきます。変化の仕方は使う人によってさまざま。唯一無二の表情を見せてくれます。

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毎回見ればつい笑顔になる定番の小銭入れ「mushi」。顔のようなデザインが可愛らしい。

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こちらは「ドローイング・2wayトートバッグ」。普段のお出かけや通勤にちょうどよいSサイズと、荷物が多めの方におすすめのMサイズ。経年サンプルの風合いに一目ぼれして、私も愛用三年目。サンプルの風合いにはまだ及びませんが、マイペースに一緒に成長しているような感覚で持ち歩いています。

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「ドローイング・リュック」もすっきりとしたシルエットがとてもかっこよいのです。

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定番の鞄やお財布に加えて、今回の展示に向けて新作もたくさんご用意いただきました。キャッシュレスの流れを受けて新しく考案された小さめのお財布「tongue」。ペロッと舌を出したような可愛らしいデザイン。かさばらず、コンパクトなのに、開くと蛇腹になっていてカードもお札も小銭もちゃんと収納できます。

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こちらは変わって、パスポートも入る大きめサイズの長財布。蛇腹になっているので、中も見やすく、いろんなポケットがあるのがうれしい。たっぷり入るのに、かさばりにくいデザインです。留め口のステッチも可愛らしい。

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こちらは四角いポシェット。先日お仕事で依頼を受けて、かっちりぴったり無線機が納まる四角い革箱を製作され、そこからのイメージでつくられたそうです。どこか仕事道具のようなシルエットがかっこよく、コーディネートをぐっと引き締めてくれるアイテムです。

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いつもは牛革を使用されていますが、今回の入荷でひとつだけ、このスリッパは鹿革でつくられました。ふわふわ弾力のある柔らかい質感がとても心地よい。同じ形でも革によって雰囲気も変わっておもしろいですね。

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こだわりアウトドア派の方にうれしい、ガス缶ケース。


最初の展示の時にaffordanceさんとお話をしていて、その人柄や製作に対する気持ち、そしてその手で生まれた商品の優しくてどこか飄々とした佇まいに魅了されて、使い始めた鞄やお財布。

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使うほどに手に馴染んでやわらかい艶が出てきて、いつぞやうっかりつけてしまった傷もいつの間にかいい風合いになったり。時々オイルやワックスを塗り込んでお手入れする時間もとても幸せなひととき。寄り添って共に成長してくれる友達に出会えたようなとてもうれしい気持ちを味わいました。

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シンプルに革の風合いが楽しめて、気負わず使いたくなる素敵な品を今回もたくさんご用意くださいました。一部を除きオーダー製作も可能です。永く一緒に過ごしていきたいお気に入りと出会っていただけますように。ご来場をこころよりお待ちしております。


affordance 革カバン・革小物 展 vol.3
開催期間:2019年9月28日(土)-10月11日(金)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:生活館ミニギャラリー

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恵文社一乗寺店さんでの展示も今年で3回目となりました!
昨年に続き、定番品のほか今年も新作発表いたします。

tongue(コンパクト財布)
手の平サイズでも、広く見渡せて取り出しやすいミニ財布。
キャッシャレスの流れから今年作った新作財布です。
おかげさまでご好評頂いております。
是非この機会にご覧くださいませ。

長財布
パスポートも収納可能な容量がある長財布です。
こちらは今展示で初お披露目となります。

その他、今回は定番品に加えハギレで作った1点物のアイテムも展示いたします。

 

(上田)

「いきもののようなもの IKIMONO NO YOUNAMONO No.01ー300」reiko matsuno

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ギャラリーアンフェールでは、イラストレーター reiko matsunoさんによる個展「いきもののようなもの IKIMONO NO YOUNAMONO No.01ー300」を開催中。連日たくさんの方にご来場いただいています。

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matsuno reikoさんは、当店でも配布しているフリーペーパー「原始」を発行されているので、ご存知の方、見覚えのある方もいらっしゃると思います。A3サイズ一面に描かれた毎号色とりどりのイラストが楽しめる人気のフリーペーパーで、いつも早々に配布終了していますが、今回はなんとバックナンバーも販売!もらい損ねた号がある方はこの機会にぜひチェックしてみてください。

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今回の個展では、そのmatsunoさんが2018年10月14日から一日一つずつ、その日の気分で思うままに描かれた、ふしぎな“いきもののようなもの”のイラスト原画が300点、賑々しくギャラリーにやってきました。

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毎日、その日の直感にまかせて思うまま、matsunoさんの意識と無意識の間から、紙の上に出現した色も形もいろいろなふしぎなもの。その瞬間にmatsunoさんの頭に浮かんだ形を成すか成さなかったものが、紙の上に立ち現われて存在を得て、壁一面に並ぶ姿がなんだかとてもうれしそうだったり、はずかしそうだったり・・・印象は出会った人によってさまざま。入口に掲げられた“みんなそれぞれ「全ては完璧で、全ては不完全」”というmatsunoさんのメッセージからは、なんだか深い眠りにどっぷり浸かっていく心地よさや不安というか、とてもとても大きなものを感じます。

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それぞれに名前はないけれど、小さな特徴が添えられていて、そこから動きや声をイメージしながらいつまでも眺めていられます。原画は全て販売されており、その日のうちに連れて帰っていただけます。

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いきもののようなものたちの、マグネットや陶器などグッズも人気。

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こちらは作品集。今回展示されている01-300番のいきもののようなものが収められました。図鑑みたいで楽しい一冊。


会期中は毎日matsunoさんも在廊されていて、公開制作もされています。壁に並ぶいきもののようなものを生み出した肝っ玉母さん、楽しくてパワフルなmatsunoさんと、ご来場の際はぜひおしゃべりもお楽しみください。

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いつも眺めていると、なんだかしゃべりかけられているような気がしたり、時折目が合ったような気がしたり、やけに気になるものがあったり・・・ぐにゃぐにゃと今にも動き出しそうに賑やか。本当にいたらちょっとびっくりするかもしれないけれど、ちょっと会ってみたい気もする、いきもののようなものの大行列、ぜひじっくりお楽しみください。ご来場をこころよりお待ちしております。

 

「いきもののようなもの IKIMONO NO YOUNAMONO No.01ー300」reiko matsuno
開催期間:2019年10月1日(火)-10月7日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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2018年10月14日から一日一つ、いるような…いないような…いきもののようなものをInstagramに載せています。(@ikimonono_younamono)今回はそのいきもののようなものNo.1-No.300までの原画を全て展示いたします。みなさまのお越しをお待ちしております。

〔profile〕
reiko matsuno
香川県在住。イラストレーター。京都芸術短期大学卒業。デザイン会社や印刷会社での勤務を経て現在は保育所で子どもたちと一緒に絵を楽しむ毎日。
https://reikomatsuno.jimdo.com

 

(上田)

2019年9月書店売上ランキング

2019年9月の書籍売上ランキングをご紹介します。

 

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1位『高野文子「私」のバラけ方』高野文子 大竹昭子(カタリココ文庫)

2位『石の辞典』矢作ちはる 内田有美(雷鳥社)

3位『Catnappers 猫文学漫画集』長崎訓子(ナナロク社) 

4位『京都のいいとこ。』大橋知沙(朝日新聞出版)

5位『たぷの里』藤岡拓太郎(ナナロク社)

6位『Spectator vol.44 ヒッピーの教科書』(エディトリアル・デパートメント)

7位『バームクーヘンでわたしは眠った』柳木々々 安福望(春陽堂書店)

8位『602号室、木の見える部屋』スケラッコ

9位『ニュージーランドではしゃぐ。』はしゃ

10位『岩田さん岩田聡はこんなことを話していた』岩田聡(ほぼ日)

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1位は、『高野文子「私」のバラけ方』です。表紙のふたり、みなさんにも馴染みがあることでしょう。文筆家・大竹昭子さんがホストとなってゲストとトークする朗読イベントから生まれたシリーズ「カタリココ文庫」より。2015年に「ポポタム」で開催されたお二人のトークイベントを再構成した一冊です。『黄色い本』から、10年以上の時を経て刊行された『ドミトリーともきんす』への大転換、漫画を描く上でのあれこれ。高野文子の「最近」を伝える2019年のオフトークも収録しています。

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2位は、生活館ミニギャラリーで内田有美さんの原画展を開催した『石の辞典』です。展示に際して、内田さんが制作された「鉱石のハンカチ」も在庫僅かですが、ご用意ございます。

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3位は、長崎訓子さんの『Catnappers猫文学漫画集』。ヴォネガット、ブラッドベリ、庄司薫、北山耕平などなど、これまでにも数多くの本を彩ってきた彼女が描く、文学漫画作品集第三弾のテーマは「猫」です。ルナール、サキ、更級日記から芥川、赤川次郎、筒井康隆。古今東西の猫文学を、彼女の感性で切り取り、コミカライズした一冊。

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9/29(日)には、刊行を記念してペット似顔絵会「あなたの猫、描きます」と、トーク&サイン会を開催しました。そちらの様子のレビューはこちらからどうぞ。

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4位は、大橋知沙さんの京都歩き案内本『京都のいいとこ』。この数年、移り変わりの激しい京都ですが、おそらく何年か後に読んでも面白い一冊です。人気につき、品薄でしたが追加が入荷しています。

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5位は、ギャグ漫画家・藤岡拓太郎さんの絵本『たぷの里』です。7月発売ですが、累計で100冊以上手にとっていただいております。お相撲絵本に季節が関係あるかわかりませんが、これからの時期にもぜひ。

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6位は、雑誌『Spectator』のヒッピー特集。最近、久しぶりに会った人の誰とも「タランティーノ見た?」から会話が始まるような気がします。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の前後にぜひ。今後、出町座さんでも上映があるようです。

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7位は、詩人/川柳作家の柳本々々さんとイラストレーターの安福望さんによる新しい本『バームクーヘンでわたしは眠った』。以前当店でも人気だった、一風変わった会話辞典『きょうごめん行けないんだ』のタッグ再び。日々詠まれる句と綴られる文章。これは何だと言われれば、あたらしい形の日記です。

 

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8位は、漫画家・スケラッコさんの自費出版コミック『602号室、木の見える部屋』。なんと全編フルカラーでこのお値段。暮らしや部屋についての情報を提供するオンラインマガジンでの連載をまとめた一冊で、団地の一室に引っ越し、新たな生活を始める新婚の夫婦を描きます。間取り、ソファ、観葉植物。引越しをするひと、新たな暮らしが待っている人におすすめです。

www.keibunsha-books.com

 

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9位は、コミティア129にて発行されたはしゃさんの新刊『ニュージーランドではしゃぐ』です。10カ月におよぶニュージーランドでの生活の様子を描いた滞在記。同人誌やコミックにめっぽう強かった当店の姉妹店バンビオ店からの逆輸入コミック。バンビオ店はオンラインショップのみ、引き続き稼働しておりますので、ご興味がある方はこちらから。

www.keibunsha-bambio.com

 

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10位は、元任天堂社長の岩田聡さんのことばをまとめた『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた』です。ゲームという文化もこの数十年で大きく変わりました。ゲームの表現の幅はとても深い。

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いかがでしょうか。今月は以上です。また来月もお楽しみに。

 

(鎌田)

「RETRO PRINT MUSEUM」京都精華大学 授業成果発表展

ギャラリーアンフェールでは、京都精華大学デザイン学部グラフィックコース2年生の学生さんによる授業成果展を開催中です。手仕事による印刷から生まれる風合いを大切にしたデザインを学ぶ授業の成果発表。学生さんそれぞれの楽しい発想で生まれたいろんな印刷作品が並びます。

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こちらは「ニューテヌグイ」。これまで手ぬぐいにはならなかったような意外な組み合わせの二つのモチーフを選んでデザインするという課題でつくられたシルクスクリーン印刷の手ぬぐいです。

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柿と牡蠣、大福とWi-Fiなど…なんでこの二つの組み合わせなんだろう?と隠れた洒落を考えてみるのもとても楽しい手ぬぐいが並びます。手ぬぐいにつけられたピンク色のタグには学生さんがデザインした「ニューテヌグイ」のロゴマークも。

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こちらはガリ版印刷でデザインされた葉っぱと、エンボス加工でつくられた文字の額装作品。

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ガリ版で表現される葉っぱの葉脈は愛らしく、ポストカードサイズの紙の中に思い思いにデザインされています。

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針金で形を作って紙にプレスするエンボス加工。こちらは絵文字だそうで、針金を曲げて一筆書きでデザインされた楽しい文字が並びます。なんの文字がぜひ当ててみてください。

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こちらは「ワンダーKYOTO」。学生さんたちそれぞれが、GW中に巡ったガイドブックには載らない京都の穴場を絵日記のように記事にして、一頁ずつガリ版で印刷された冊子です。

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ページいっぱいに並ぶ文字も、細かい挿絵も全て手で削って版をつくられているので、みんな手が痛くなったそう!そんな苦労もあってか、どのページも見応えたっぷりに楽しませてくれます。パソコン文字とは違う柔らかい風合いで、読みすすめるのが楽しくなります。


会場には毎日学生さんが交代で在廊してくれています。そして在廊中はガリ版缶バッチワークショップも開催!

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学生さんが丁寧に手助けしてくれて、私も挑戦してみました。蝋引きの紙をガリガリ削って絵を描いてインクをのせて、印刷された様子を見た時はなんだかえらく感動してしまいました。缶バッチはお土産にひとつお持ち帰りいただけます。ぜひ皆さんも体験してみてください。


プリンターでなんでもすぐに印刷できるのもとても便利だけれど、手間隙かけて手仕事でつくられる印刷は、眺めているとなんだかホッとしました。学生さんそれぞれのユーモアたっぷり、思い思いに制作された作品が並ぶ、楽しい展示になりました。ぜひお立寄りください。ご来場をこころよりお待ちしております。

 

「RETRO PRINT MUSEUM」
京都精華大学デザイン学部グラフィックコース2年生による
授業成果発表展
開催期間:2019年9月24日(火)-9月30日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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手仕事による印刷から生まれる風合いを大切にしている授業です。この展示では、ガリ版で作られた本、シルクスクリーンで刷られた手ぬぐいなどを展示します。

「ワンダーKYOTO」
誰も知らないもう一つの京都を紹介するガリ版で刷られた本。

「ニューテヌグイ」
二つのモチーフを組み合わせて作られた今までなかった新しい手ぬぐい。

ご高覧いただけましたら幸いです。

<会期中にはガリ版缶バッチワークショップを開催>
ご希望の方から随時ご案内差し上げます。
※体験料無料、在廊時間のみの受付となります。

 

(上田)

まんまる◯「紙と本をたのしむ秋」フェア ②

京都もここ数日でずいぶんと秋らしくなりました。ギャラリーアンフェール店内では、静かな秋の夜長、ゆったりと過ごす時間の傍らにちょうどよい活版印刷のものを揃えたフェアを開催中です。

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東京・荒川区に工房を構え、ご夫婦で活版デザインのものづくりをされているまんまる◯さん。まんまる◯さんはオリジナル商品の他にも、さまざまな作家さんとのコラボレーションで紙雑貨や本もたくさん制作、出版されています。今回当店では初めてのご紹介となる作家さんも多く、新しい出会いがとても新鮮!賑やかなフェアになりました。

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こちらは、坂本ヒメミさん。繊細な線で外国の古い本の挿絵のような美しい絵を描かれています。今回のフェアでお披露目となる2020年カレンダー「活版印刷術による数字絵暦」。ポストカードサイズなので、額に入れたり、本に挟んだり…お気に召すまま一年を通して楽しめます。眺めるほどにうっとりする美しい構図でつくられた1から12の数字絵がデザインされ、活版印刷の手技を堪能できる逸品。一緒に展示されたまばゆい黄金色の板は、印刷に使われた版。思っていたよりも軽くて薄くて驚きました。

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昨年11月に開催された初個展「Otherworldly」の図版集も販売。この個展で展示されていたという鏡の作品も今回特別にご用意いただきました。鏡越しに一緒に写真を撮って遊べます。ぜひお楽しみください。
(坂本ヒメミさんの各画集は恵文社バンビオ店オンラインショップでもご購入いただけます。)

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イラストレーターたじまなおとさんは、可愛らしくて楽しくてユーモア溢れるイラストが魅力。今回は、2020年カレンダーをご用意いただきました。「コーヒーのあるくらし」をテーマに、いろんなシーンでほっと気持ちをほぐしてくれるひととき、思わず笑みがこぼれるような楽しいイラストが月々に添えられています。コーヒー好きな人にぴったりのカレンダー。コースター(もちろん活版印刷)のおまけ付き!

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こちらは活版印刷ポスター。原画も一緒に展示しています。ぜひ合わせてご覧ください。

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造本が楽しい、画集「たのしいくらし」も好評です。カレンダーのイラストも収録されています。

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イラストレーターももろさんからは「ももろ ペーパーワールド」2種が届きました。表情豊かな動物たちが紙の上をころころころがるような可愛らしいイラストが50点、一頁ずつ収録されています。画集として楽しむのはもちろん、一枚ずつ切り離すこともできるので、お手紙にしたり何かを包んだり、どれを使おうか、どうやって使おうか考えるのも楽しい一冊です。

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Naffyさんは、幻想的な世界を描いた文字のない絵本を出品いただきました。優しくて、淋しくて、頁をめくるたびにぽっぽっとあたたかい灯がともるとてもすてきな物語。文字のない静かな佇まいがより惹き立つ美しい造本、函からとり出して本を開くひと手間が、物語の世界へ誘ってくれる儀式のよう。一頁一頁じっくり味わいたい絵本です。

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山田ユギさんは、働く男図鑑と題した活版印刷カードの数々。みんな格好良くてついにやにや…選ぶのが大変!それぞれ吹き出しがついていて、優しい言葉を添えるのもよし、檄を飛ばすのもよし、どんなメッセージを贈ろうか考えるのも楽しい。しっかりメッセージを伝えてくれそうな頼もしいカードです。

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こちらは「12カ月のティータイム」カレンダー。おおでゆかこさんの動物たちの可愛くてカラフルなイラストと、メリリルさんの季節に合わせた美味しそうなティータイムレシピがひと月ごとに収録されています。「ミモザみたいなオレンジサイダー」「春の終わりのいちごミルク」「夏休みのスイカジュース」「ふんわりナッツミルクティー」楽しいレシピが並びます。こちらは2019年カレンダーですが、イラストレシピ本としてぜひ長くお手元で楽しんでいただきたい一冊です。ティータイムに大活躍してくれる活版コースター付!

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こちらはイラストレーター井田千秋さんのカレンダー。以前当店でもイラスト集を販売させていただき大好評だった井田さん。三ヶ月毎それぞれに活版印刷のカードが添えられています。活版印刷の風合いと、優しい雰囲気のイラストがぴったりで、作品の世界観がいっそう惹きたちます。 今年のカレンダーですが、来年3月までまだまだお楽しみいただけます。


作家さんとまんまる◯さんがこだわりぬいて拵えられた、ものづくりの粋が一堂に会しました。どうぞたんとご堪能ください。ご来場をこころよりお待ちしております。

(銀河鉄道の夜をモチーフにしたカードブック等、まんまる◯オリジナル商品のご紹介はこちら

 

まんまる◯「紙と本をたのしむ秋」フェア
開催期間:2019年9月16日(月)-30日(月)
開催場所:ギャラリーアンフェール店内

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(上田)

令和元年秋 イイダ傘店 日傘・雨傘展②

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先に こちら でもご紹介しましたが、イイダ傘店による秋の受注会を開催しています。(昨日のイイダ傘店スタッフさんのお洋服は、新作のバームクーヘン柄!会期中は、日傘生地で仕立てたお洋服を着ていらっしゃいます。)日傘・雨傘に加えて、今回は、小物類もたくさん揃えています。

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京都では初めてお披露目のサコッシュ。雨傘生地で仕立てているので、雨の日も安心です。改良を重ねて、今の使いやすい形に落ち着いたというデザイン。紐は長さの調節に加えて、片側で外せるので、レインコートを着ていたり荷物の多い時、サコッシュだけ着脱するのに便利です。

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オーガニックコットンのミニタオルにもいくつか新柄が加わりました。新作テキスタイルの「こでまり」「バームクーヘン」に加えて、配色を変えた「ビール」も。ペールエールのようなオレンジ色… お酒好きな方へのプレゼントにおすすめです。

 

令和元年秋 イイダ傘店 日傘・雨傘展
9月17日- 9月23日(最終日は16時まで)
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

 

(田川)

YAMMA お洋服の受注会 2019

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現在、ミニギャラリーではHARAPPAによるバッグやエプロン、会津木綿の品々を販売していますが、今週末の21日(土)からは、YAMMAのお洋服の受注会が始まります。
先に こちら でもご紹介させて頂いた通り、会場に並ぶお洋服サンプルの中から、お好きなデザインと生地を選び、自分だけの一着をセミオーダー頂けます。サイズ調整も可能。今回はYAMMAスタッフさんの在廊はありませんので、当店スタッフにお気軽にお声掛けください。

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写真上は、人気のサロペット。生地は会津木綿の大名縞です。股上が深めのデザインにより、背面のシルエットが可愛らしい一着です。ご試着の際は、ぜひ鏡の前でくるっと見てくださいませ。ロールアップもおすすめ。肩紐部分で調整できます。

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新作、フルボタンのロングワンピース。黒と白の細い縞模様の合間に、青縞が混ざった生地は、すっきりと爽やかな印象。重ねて着る際には、ボタンを留めずにコートにように羽織っても。写真下は、首元がラウンドタイプのリネンワンピース。会津木綿ならではの空気を含んだふっくらした表情とまたは異なる、薄くて着心地のよい生地感です。春夏は日除けとしても便利。

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YAMMA お洋服の受注会
9月21日 - 9月27日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)