恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

ヒャクとゼロ分のイチの物語 -o.kanae ballpoint-pen art exhibition-

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ギャラリーアンフェールでは大原佳菜絵さんによる個展「ヒャクとゼロ分のイチの物語 -o.kanae ballpoint-pen art exhibition-」を開催中です。壁にずらっと並ぶのは、毎日一枚ずつ描かれたボールペン画100枚。連日たくさんの方にご来場いただいています。

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ギャラリーのお申込みをいただいて、初めて作品を拝見した時、ポストカードサイズの小さな紙片に細いボールペン一色で描かれたイラスト。細部まで丁寧に描き込まれていて、すーっと吸い込まれるようにじっと凝視してしまいました。さらにはこれを毎日一枚ずつ描き溜めたと言われるので、それはもう度肝を抜かれたのをよく覚えています。

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描かれるのは、ときめくほどファンタジックな世界。紙の枠を飛び越え広がる想像の世界。「月の味がするお菓子」「とおくにあるあこがれのかたまり」「夜を見方に進む朝」「泳ぐのをやめた夜」…一枚一枚にすてきな言葉が添えられていて、いっそう味わい深く惹き込まれます。

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大きな目をくりくりさせてこちらを見つめる妖精のような生きもの、見たこともない景色…少しセピアがかったボールペン一色なのに、眺めているとイメージも手伝って虹色のように鮮やかなイラストに見えてくるのが不思議。

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100枚の絵それぞれに無限に広がる世界があって、お気に入りの一枚とじっくり対話しながら物語を綴ってみてください。ゆっくり過ごしていただきたい展示になりました。ご来場をこころよりお待ちしております。


ヒャクとゼロ分のイチの物語 -o.kanae ballpoint-pen art exhibition-
開催期間:2019年9月10日(火)-9月16日(月祝)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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何の変哲もないボールペンと紙から世界は始まりました。
毎日1枚ずつポストカードサイズで絵を描くという挑戦が、100の物語を生み出しました。
画面のなかにいるものたちは、次元の向こうのずっととおいところまで繋がって、無限大に広がっていくお話の一部です。
大きめの作品や、水彩を下地にした作品も併せて展示していきます。
あなたに出会いたい物語がいます。どうぞ、会いに来てみてください。

 

(上田)

真鍋奈央写真集『波を綴る』オリジナルプリント展

 

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書籍フロアでは、写真家、真鍋奈央さんの作品集『波を綴る』の刊行を記念した小さな写真展を開催中です。

18歳の時に初めて留学し、以来数年越しにくり返し訪れてきた、オアフ、マウイ、モロカイ、ビッグ・アイランドの4つのハワイの島々。本作は、それぞれの島の風景と繰り返される住み暮らす人々との十年来に及ぶ交流を、時系列ではなくその島ごとの写真群として4冊の冊子として構成し、それらを1冊の本としてまとめ上げた美しい一冊です。

 

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通っていた高校の恩師とその母や弟、その恋人、亡くなった友人の家族、人違いから付き合いが始まった一家、空港で偶然出会った老紳士や助けを借りた道行きの自動車整備店のオーナーなど、繋がりの中にある人々との交流や予期せぬ出会い、日系移民の子どもたちが辿ってきた体験や島に連綿と続く神事などの歴史的な側面、それらすべてを包むようなハワイ諸島の豊かな風と光あふれる風土。日本とのあいだをくり返し往還ながら、あくまで私的なパースからハワイの島々を描き出した写真群。

島の豊かさを感じさせる一葉ごとの美しさもさることながら、巻末に付された写真家自身によるキャプションが、被写体と写真家との間に存在するプライヴェートな愛着や安心に満ちた関係性、そこに流れた親密な時間を感じさせます。

 

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飯沢耕太郎氏や写真家の有元伸也さんらが選考委員を務める、奈良の入江泰吉記念奈良市写真美術館主催の写真賞を受賞し、一冊の本として世に出ることとなった本作。糸綴じした4冊の冊子を重ね貼りつけ1冊にした大胆な造本を、白地にオーシャンブルーの題字をプリントした函で包んだ美しいブックデザインは松本久木さん。

 

今回の展示では、本書に収められた写真より4点の作品のオリジナルプリントを展示。観光では出会うことのないパーソナルな手触りのハワイの空気を感じていただけるのではないかと思います。

そのオリジナル作品を入り口に、新たな写真家の記念すべきデビュー作をぜひ店頭で手にとってご覧ください。

 

■『波を綴る』真鍋奈央 (入江泰吉記念奈良市写真美術館)

 

 

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真鍋奈央写真集『波を綴る』オリジナルプリント展

2019年9月1日 - 9月23日 

恵文社一乗寺店 書籍フロア 壁面一角にて

 

 

(涌上)



 

令和元年秋 イイダ傘店 日傘・雨傘展①

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吉祥寺にあるイイダ傘店アトリエで開催中の『令和元年秋 日傘・雨傘展』受注会は、本日9日まで。9月17日からは、会場を当店に移して開催しますが、一足先に東京展で見てきた新作を、こちらで紹介したいと思います。私がお邪魔した日、スタッフの方々は皆さん、新作テキスタイルで仕立てたお洋服を着て接客されていらっしゃいました。(なんとスタッフさんの手作りだそうです。購入したいほどの可愛さですが… 非売品です。)こちらは新作の刺繍生地「傘格子」。

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今回は日傘が新作柄、雨傘は前回の受注会で発表したものからご注文いただけます。
写真上は今回のメインビジュアルにもなっている「バームクーヘン」。太さが均一ではない、表情のある糸を使用しているからこそ、シンプルな円が、とてもバームクーヘン「らしい」。イイダ傘店ならではの遊び心あるデザインです。

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プリント生地の「こでまり」は、昔懐かしいワンピースにあるようなクラシックな花柄の生地をイメージして作られました。まずは鮮やかな色に目がいきますが、傘をさしてみるとなるほど、白いこでまり模様との組み合わせのせいか、レトロな雰囲気に。ぜひ鏡の前で開いてみてください。
傘以外にも、今回はサコッシュなどの新アイテムや、2020年カレンダーも販売します。皆様のご来場をお待ちしています。

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令和元年秋 イイダ傘店 日傘・雨傘展
9月17日- 9月23日
恵文社一乗寺店ギャラリーアンフェール

 

(田川)

HARAPPA&YAMMA 販売受注会のおしらせ

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雑誌『nice things』今月号でも取り上げているヤンマ産業。
ヤンマ産業のブランド「YAMMA」といえば会津木綿、と言いきれるほど、特徴的な縞生地は目を引きます。伝統的でシンプルな柄も、現代の衣類に取り入れるとどこかモダンに感じるYAMMAならではの魅力です。現在では2軒しか残っていない会津木綿の織元のひとつ原山織物工場の生地を使い、お洋服を仕立てていたYAMMAでしたが、2015年からは後継の危機に瀕していた工場の事業も引き継ぎ、新たなブランドHARAPPAも生まれました。

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今回のフェア、会期前半は、HARAPPA商品の販売会を、後半には、YAMMA衣類の受注会を行います。YAMMAスタッフさんの在廊はありませんが、生地や丈の変更などは承ります。春からの新作も並びますので、お楽しみに。なかでもフルボタンのロングワンピースは、コート代わりに羽織れるのが人気です。

 

HARAPPA&YAMMA 販売受注会のおしらせ
9月14日〜9月20日 HARAPPA 会津木綿によるバッグや布小物の販売会
9月21日〜9月27日 YAMMA 会津木綿、リネン、オーガニックコットンの衣類受注会
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

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(田川)

ナカムラユキ原画展『ころんちゃんの香りとあそぼ♪』

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ギャラリーアンフェールではイラストレーター・ナカムラユキさんの原画展を開催中です。雑誌や企業広告、挿絵等、数多くのイラストレーションを手がけられているナカムラユキさん、きっと皆さんどこかでイラストをご覧になったことがあると思います。

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今回は、ナカムラユキさんがイラストを担当された「ころんちゃんの香りとあそぼ♪」の発売を記念した原画展および展示販売会となります。「ころんちゃんの香りとあそぼ♪」は、香り豊かな木のキューブチップを自分でブレンドしてオリジナルの香りが作れるキット。

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月桃、黒文字、柚子、モミ、檜、杉の6種類の香りは、どれもぬくもりを感じるふわっと優しい心地にしてくれます。それぞれのチップを好きに組み合わせてブレンドして、少しずつ変わる香りを確かめながら自分好みの香りをつくる、実験のような楽しいキットです。ナカムラユキさんのイラストが可愛らしい小さなペーパークラフトバッグや、カードも付属されているので、作った香りを大切な人への贈り物にするのもいかがでしょう?

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会期中は15%OFFの特別価格にてご購入いただけます。また、8日には実際に香りを体験できるイベントもギャラリー内で開催します。ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。

 

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壁を飾るのはナカムラユキさんの原画たち。「ころんちゃんの香りとあそぼ♪」で使用された原画はもちろん、パリの風景を描いたイラストもずらり。

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ナカムラユキさんのイラストは、鼻歌交じりで散歩にくり出した時のような、リズミカルで軽やかに踊る線がとびきり楽しい気持ちにしてくれます。これまで数十回パリを訪れたというナカムラユキさん。あちこちに漂うパンの香り、耳に心地よいフランス語、賑やかなマルシェ…憧れのパリの様子がいきいきと伝わってくるすてきなイラストが並びます。

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原画は一部をのぞき額装付きで販売もしています。なんと額はそれぞれのイラストに合わせて特注されたもの。イラストをより惹きたててくれています。

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会場では、原画展示の他に、ナカムラユキさんがデザインを手掛ける京都・寺町「プティ・タ・プティ」のグッズ等の販売も行います。 

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優しい香りとともに楽しむ原画作品。マルシェのように色とりどりの心躍る展示になりました。ぜひ遊びにいらしてください。ご来場をこころよりお待ちしております。

 

ナカムラユキ原画展『ころんちゃんの香りとあそぼ♪』
開催期間:2019年9月3日(火)-9月9日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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イラストレーター・ナカムラユキさんのイラスト約30点の展示とお洒落な小物や書籍など販売します。
天然植物精油100%の心地よい香りをアソートにした新商品『香りとあそぼ♪』は特別キャンペーン価格にてお買い求めいただけます。

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『香りとあそぼ♪』(ナカムラユキ×京ころん)

好きな香りを選んで自分だけのオリジナルブレンドを作れる6つの香りのアソートが誕生しました。パッケージに描かれた可愛いイラストの原画を是非この機会にご覧ください。

インテリア照明付アロマディフューザー「京ころん」も展示いたします。

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体験イベント開催!
好きな香りを3つ選んでオリジナルブレンドを作れる体験イベントも同時開催します。

日時:2019年9月8日(日)12:00-17:00

会場:ギャラリーアンフェール内

体験料:500円

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ナカムラユキ/イラストレーター

京都・寺町「プティ・タ・プティ」テキスタイルデザイナー
1988年キャラクターコンペ入賞を機にフリーのイラストレーターへ
雑誌「an an」「olive」「non・no」他多数の雑誌、企業広告、書籍挿画等のイラストレーションを手掛ける。
主な著書に、「京都に暮らす雑貨暦」「京都文具探訪」(共にアノニマ・スタジオ)、「エドウィナからの手紙」(金の星社)他多数。

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主催:株式会社トリートーン

 

(上田)

2019年8月書店売上ランキング

 8月の書籍売上ランキングをご紹介します。

 

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1位『たぷの里』藤岡拓太郎(ナナロク社)

 

2位『わたしを空腹にしないほうがいい』くどうれいん(BOOKNERD)

 

3位『漱石全集を買った日』山本善行清水裕也(夏葉社)

 

4位『天文学と印刷新たな世界像を求めて展覧会図録』(凸版印刷株式会社印刷博物館)

 

5位『100年後あなたもわたしもいない日に』土門蘭寺田マユミ(文鳥社)

 

6位『Spectator vol.44 ヒッピーの教科書』(エディトリアル・デパートメント)

 

7位『石の辞典』矢作ちはる内田有美(雷鳥社)

 

8位『岩田さん岩田聡はこんなことを話していた』岩田聡(ほぼ日)

 

9位『経営者の孤独。』土門蘭(ポプラ社)

 

10位『生きるように働く』ナカムラケンタ(ミシマ社)

 

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1位は、ギャグ漫画家・藤岡拓太郎さん初の絵本『たぷの里』。夏休みということもあり、よく手にとっていただきました。ナナロク社さんに追加納品をお願いしたところ、「たぷみくじ」なる謎のものが送られてきました。メモには「使えそうなら使ってください」と。例えば、小吉には「冷ややっこに醤油をこう、ちょうどいい感じでかけられるそんな程度には良い日でしょう」と書いてあります。小さなお客さんとのコミュニケーションに絶大な力を誇ったこのおみくじ、枚数も減ってきました。ご希望の方はレジ前にて。

www.keibunsha-books.com

 

2位は、盛岡の歌人、くどうれいんさんの『わたしを空腹にしないほうがいい』。恵文社では間違いなくこの一年で一番のロングセラー。作家と同じく盛岡の書店「BOOKNERD」が発行しています。

www.keibunsha-books.com

 

3位は、夏葉社から『漱石全集を買った日』。8/18(日)には、イベントスペースにて著者のおふたりと夏葉社の島田さんの鼎談トークイベントを企画しました。Facebookにレビューをあげています。よろしければこちらをご覧ください。

 https://www.facebook.com/cottage.keibunsha.3/posts/2166864546756909

www.keibunsha-books.com

 

4位は、東京印刷博物館展示図録『天文学と印刷新たな世界像を求めて』。8/4(日)の只本屋さん、ANTENNAさんが企画したMTRL京都のイベント「TAKE OUT!」に出店した際にはこちらが一番人気でした。

www.keibunsha-books.com

 

5位は、土門蘭さんの短歌と寺田マユミさん絵がマッチングした一冊『100年後あなたもわたしもいない日に』。MTRL京都でのイベントでは、文鳥社さんが隣だったのですが、土門さんがお客さんの本にサインと短歌を一緒に書いていたのが印象的でした。

 

6位は、雑誌『Spectator』のヒッピー特集。ビートニクの本よりも禅の本がよく一緒に手に取られる現象は今も続いています。どのお店もそうなんでしょうか?気になります。

www.keibunsha-books.com

 

7位は、今まさに生活館で原画展を開催している『石の辞典』。内田さんの絵をあしらったハンカチも展示に合わせて販売しています。www.keibunsha-books.com

 

8位は、元任天堂社長の岩田聡さんのことばをまとめた『岩田さん』。京都といえば任天堂。まさしくDS、Wii世代だったこともあり、自然と惹かれる一冊でした。

www.keibunsha-books.com

 

9位は、またも土門蘭さんが著者の『経営者の孤独。』。土門さんが往来堂の柳下さん、わざわざの平田さん、CAMPFIREの家入さんら10人の経営者にインタビューをした一冊です。

 

10位は、求人サイト「日本仕事百貨」代表のナカムラケンタさんの『生きるように働く』です。発売から一年が経とうとしているこの本がなぜ恵文社でいま売れているのか。それは「3BOOKS」という定例イベントを新たにナカムラさんと企画し、8/30(にそのプレイベントとしてキックオフミーティングを開催したからです。こちらの様子もFacebookにレビューを掲載しています。ぜひ。

https://facebook.com/cottage.keibunsha.3/posts/2179550925488271…

 

駆け足でしたが、今月は以上です。また来月もお楽しみに。

 

(鎌田)

Enfer『穀雨』ミニフェア のお知らせ

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新緑の美しい季節、松本クラフトフェアに出かける機会があり、木々に囲まれた並木道沿いに白いテントが立ち並ぶ入り口より少し入った右手側に、何かキラキラ輝くものが。そこで出会った黄金色に輝く小さな真鍮のオブジェの輝きに、一目惚れしました。

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真鍮は、経年変化を楽しめ、時を刻む不思議な合金。見事に光り輝いていても、時間とともに空気に触れると酸化していき、だんだんブロンズ色の渋みのある鈍い色あいに変化して時を刻みます。
 
今回展示していただく「どこか遠くにある街」シリーズは、小さな手のひらに載せると、おとぎ話が生まれてきそうな想像を掻き立てられ、あつめていくと街ができる喜びも味わえます。
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目線をオブジェに近づけると、真鍮色の建物の世界に入り込みたくなる誘惑に誘われます。ジュエリー作家さんならではの美しい仕上がりで、細かいディテールにこだわりを感じます。
 
アクセサリーも4シリーズお届け下さいました。穀雨さんらしい凝ったお作りなのは勿論なのですが、穀雨さんらしいこだわりのある作品。ケースに入っておりますが、お試しいただけます。ぜひこの機会に身に着けてみてお試しくださいませ。

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今回、穀雨のデザイナー、長南芳子さんがインスピレーションを受けられた、安野光雅さんの永く愛される絵本『旅の絵本』を、ご一緒に展示いたします。
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秋の気配も少しずつ感じられるようになりました。月明かりに照らされるオブジェやアクセサリーの世界は幻想的で美しいです。お近くにお越しの際は、ぜひ恵文社に足をお運びくださいませ。
 
Enfer『穀雨』ミニフェア
 
旅で目にした風景や本を読み想像した世界は、時間をかけ混ざり合い新しい情景を作り出します。そのこころに浮かんだ情景を、物語を紡ぐようにジュエリーやオブジェという形で表現しています。 “どこか遠くにある街” の景色をご覧ください。

日時:2019/9/1(日) -9/15(日) 10:00-21:00
会場:恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール/ミニフェアコーナー

 

(星山)