恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

書家 華雪の講座|字をまなぶ・字をかく

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当店コテージにて、『字をまなぶ・字をかく』と題した講座を開催いたします。本講座では、毎回ひとつの漢字を取り上げ、前半は字の成り立ちと変遷を学び、書くワークショップです。後半には書家・華雪さんによる公開制作と書にまつわる話を予定しています。公開制作の観覧のみの参加も可能です。

第1回|7月21日(土)ワークショップ10:30-13:30 /公開制作14:30-15:30
第2回|9月23日(日)ワークショップ10:30-13:30 /公開制作14:30-15:30 ※休講となりました
第3回|12月8日(土)ワークショップ10:30-13:30 /公開制作14:30-15:30

 

第1回|「手」
3300年前の中国で生まれた漢字の中で「手」にまつわる字はとりわけ多いとされています。その字は、五本の指を開いた様子を象ったかたちに由来します。
「手」から派生した「右」「左」といった字や、字の成り立ちと古代中国に伝わる神話との関わりといったお話を通じて、「手」の字を学び、書く時間です。

第2回|「目」
漢字の成り立ちを探っていくと、そこには古代中国の社会が浮かび上がってきます。古代社会を生きた「誰か」がつくりあげた漢字からは、「誰か」の眼差しが感じられます。
「目」の字は、目を象ったかたちに由来します。ただし、漢字がつくられた古代社会における”目”は、現在わたしたちが思い浮かべる”目”とは異なる機能を担っていました。”目”のあり方の変遷といったお話を通じて、「目」の字を学び、書きます。

第3回|「木」
漢字のルーツとされる甲骨文字が発明されたのは3300年前、華北に位置した殷王朝といわれています。当時の気候は、現在より平均2〜3度高温だったようで、樹木には広葉樹が増加したとされています。広葉樹の葉は歳をとると、落ち、1年を通して徐々に移り変わっていきます。
「木」の字は、木の幹と枝を象ったかたちに由来します。ただ、そこには、木という存在だけでなく、内包される強い生命力といったものも同時に意味されていました。そうした古代中国における”木”とひとの関係といったお話を通じて、「木」の字を学び、書きます。


【日 程】 7/21(土)、9/23(日)、12/8(土)
【時 間】 ワークショップ  10:30-13:30(3時間)
      華雪による公開制作 14:30-15:30

【会 場】 恵文社コテージ(京都府京都市左京区一乗寺払殿町10)

【定 員】 ワークショップ 10名 ※要予約

【受講料】 華雪による公開制作 各回500円
ワークショップ 各回3,500円 (教材費・材料費含む)
      ※ワークショップ参加の方は公開制作は無料にてご覧いただけます。

【備 考】 ・動きやすく、汚れても良い服装でお越しください。
      ・筆、紙などの教材は、用意いたしますので、持参不要です。
      ・メモのための筆記用具などは、ご自身でご用意ください。

【お支払方法】 郵便振込・店頭でのお支払

【問合・申込先】 恵文社一乗寺店
tel 075-711-5919
seikatsukan[at]keibunsha-books.com
※[at]を@に変えて送信してください。

※ご氏名、お電話番号、参加希望日、参加内容(ワークショップ・公開講座)、お支払い方法をご選択の上、ご連絡ください。なるべくメールでお申し込みいただけると助かります。ご注文いただいた方には確認メールをお送りします。届かない場合は再度ご連絡下さいませ。
※料金はすべて先払いをお願いしております。また、キャンセルの場合の返金はご容赦いただいております。


【講 師】
華雪(かせつ)
書家。1975年、京都生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻修了。
92年より個展を中心に活動。
〈文字を使った表現の可能性を探る〉ことを主題に、国内外でワークショップを開催。刊行物に「ATO跡」(09.betweenbooks)、「書の棲処」(06.赤々舎)など。JAF会報誌「JAFmate」にて2016年から2017年まで書とエッセイ「文字と眼差し」を連載。作家活動の他に、「コレクション 戦争×文学」(集英社)など書籍の題字なども手がける。

 

(田川)

SOU PROJECT &TATAMIEN のかばんと小物

ギャラリーアンフェールでは現在「SOU PROJECT &TATAMIEN のかばんと小物」展を開催中です。

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SOU PROJECT(http://studiosou.jp/)は地元京都で活躍されている帆布鞄のお店。「機能的(使いやすさ)+デザイン(かわいさ、美しさ)=愛着」をコンセプトに鞄制作をされています。

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普段はお母さんをしながら鞄制作をされていることもあって、日々忙しいお母さんでも使いやすくて、毎日持つのが楽しくなるような「そうそう、こんなのほしかった!」というような細やかな配慮がところどころに見られます。素朴な帆布の質感を活かしたもの、友禅染を応用し一枚一枚手作業で染められる表情豊かな刷毛染め帆布、素材にもこだわって製作されています。

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SOU PROJECTさん在廊時、会場ではオーダーメイドも可能。欲しかった鞄を作れるチャンス!いろんなわがままもまずはお気軽にご相談ください。

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丈夫な帆布鞄は、デイリーに使いやすくて愛用されている方も多いアイテム。荷物を入れた時のフォルムの可愛らしさや、ポケットの付き具合など、使う人のツボを押さえたSOU PROJECTの鞄たち。実際に手にとって、使ってみた時のことを想像しながらぜひじっくりご覧ください。


TATAMIEN(https://www.tatamien2015.com/)は岡山倉敷で活動されています。使用されている素材は「畳縁」の布。岡山では全国の約8割の畳縁を製造されているそうです。

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末広がり・縁起物とされてきた「八」=幅80mmの細幅織物を活かしてデザインされた鞄や小物が並びます。よく「畳縁は踏んじゃだめ」と言われ、「意識的な結界」の役割を担って家を守ってきた畳縁。TATAMIENでは鞄の形になっても物や想いを守る「お守り鞄」をコンセプトに、使いやすい鞄を製作されています。

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驚いたのがその軽さ。大きめの鞄でも持った瞬間驚くほどの軽さ。それでも、畳の縁に使われるだけあってとても丈夫。荷物が多い人、荷物を持ってたくさん歩きまわる人にも嬉しい素材です。

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畳縁とは思えないくらい、カラーバリエーションも豊富。ブックカバーやペンケースなどの小物は贈り物にもおすすめです。

 

どの鞄も、作り手の想いがこもった使いやすくて可愛らしいものが揃いました。毎日使うものだからこそ、ついつい欲張りたくなる鞄。そんな気持ちをすっきり満たしてくれるお気に入りに出会えるかも?ご来場をこころよりお待ちしております。

 

SOU PROJECT &TATAMIEN のかばんと小物
開催期間:2018年5月22日(火)-5月28日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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(上田)

前田まゆみ『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』小さな原画展  

 

太陽の日の光を近く感じる季節になりました。

鳥や虫は歌い、植物は葉を精一杯開いて、この美しい季節を謳歌しています。

そんな季節に、素敵な本が出版されました。

 

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前田まゆみさんの新刊『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』(創元社)

前田さんは京都市左京区在住の絵本作家で翻訳家。愛らしく柔らかな色彩の絵本を、これまでにも出版されており『野の花えほん』や近刊ですと『くまのこポーロ』を刊行されています。

 

一乗寺店では絵本棚並びの白壁にて、今回の新刊より先生が選ばれた2点の原画を展示させて頂いております。

 

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選び抜かれた原文と訳詞、そこに繊細な前田さんらしいイラストが贅沢に添えられていて、1ページごとが「gift」みたいな、素敵な本です。

言葉を贈ったり贈られたりすることは、ひとの心に響き、刻まれる素敵な行い…この本を読んで、それぞれに何か贈り物を受け取って頂ける事を願っております。

 

一乗寺店では6月3日日曜日まで原画展を展示させて頂く予定です。

この機会にぜひご高覧いただければ幸いです。

 

また、姉妹店のバンビオ店では、6月2日土曜日14時より前田まゆみさんによる大人の朗読会とサイン会を開催させていただきます。こちらもお楽しみに。

バンビオ店ご案内

http://keibunshabambio.hatenablog.jp/

 

(星山)

かきくけおかきちゃん出版フェア&手紙舎 POP-UP STORE

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現在書籍売り場一角では、ニシワキタダシ さんの新刊『かきくけおかきちゃん』出版記念フェアを開催中です。おかきを食べると変身できる女の子と、その元気さに振り回され気味の、心やさしい怪人すけ森くん。留まることを知らないおとぼけと、関西弁のかけあいが、心和みます。

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会場では既刊を含む書籍に加えて、ラフ原画の展示も行っています。

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作画工程を教えてくれる、親切なキャクターたち。
横向きおかきちゃんポスターが会場の目印です。

 

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また、今週末よりミニギャラリーでは、手紙舎POP-UP STOREも開催します。手紙舎さんは、東京を拠点に「もみじ市」などイベントの主催や、商品企画を手がけている会社。ニシワキさんのグッズも多数制作されています。

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そこで、今回は手紙社さんと恵文社、両店にゆかりのあるニシワキさんに、コラボトートバッグをデザインいただきました。トートといえば、片面プリントが多いものですが、こちらは両面にイラストレーション。女の子が手紙を書いて、本を持ったクマが受け取るというストーリーをイメージしています。よくよく見ると、文字が隠れているのが見えてきませんか?音の響きや、ひらがなにした時の字面も似ていることから、両店の名前を入れ込んだ絵柄となりました。

26日より販売予定ですので、どうぞお楽しみ!

 

ニシワキタダシ「かきくけおかきちゃん」出版フェア
5月19日-6月8日
恵文社一乗寺店 書籍フロア

手紙舎 POP-UP STORE
5月26日-6月8日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

Noritake「SOME PRODUCTS」

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書籍『かわいいロシアのAtoZ』(著・井岡美保 / 出版・青幻舎)のカバーイラストや、集英社文庫『よまにゃ』のキャラクターデザインなど、モノクロドローイングを軸に、幅広い媒体でご活躍されているイラストレーター、Noritakeさん。そのオリジナルグッズ販売イベント「SOME PRODUCTS」をミニギャラリーにて開催中です。コットン地のトートバッグや、手書き文字がプリントされたステーショナリー類など。

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なかでも、夏日のような気候が続いたせいか、Tシャツを中心にご好評いただいています。定番といえる図案に加えて、今回は新しくマトリョーシカ柄もご用意いただきました。こちらは、前述した『かわいいロシアのAtoZ』のために書き下ろされたイラストですが、よくよく見ると、本物の入れ子人形さながら、キッズ/S・XS/M・Lとサイズごとに、マトリョーシカの胴体の絵柄が異なります(!)。そんなささやかな遊び心は、会場に並ぶその他の商品にも通じること。一堂にご覧いただける機会を、お見逃しなく。


Noritake「SOME PRODUCTS」
5月12日-5月25日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

イイダ傘店のレイングッズ

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一本ずつ手作りで、オリジナルテキスタイルの傘を仕立てているイイダ傘店さん。当店では毎年、春と秋に受注会を開催いただいています。そのイイダ傘店さんより、梅雨時期に先駆けて、防水リュックと、レインポンチョが入荷しました。いずれも過去の雨傘生地を使用した、軽量で持ち運びも簡単、実用性の確かな品です。

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全身をすっぽり覆うレインポンチョは袖も長く、フード付きなので、雨の日も安心。生地は「あじさい」と「押し花」。どちらも女性らしく、傘生地としても人気の高いデザインです。また、リュックは「森の花」「スケッチ」の2種を揃えています。コンパクトに畳めますので、旅先でのサブバッグとしても便利。雨の日のお出かけも楽しみな品々です。

 

(田川)

いとのいちえ 水彩画展

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ギャラリーアンフェールでは現在、京都在住 いとのいちえさんによる水彩画展を開催中です。真っ白のキャンバスの上に、透き通るように踊る美しい色彩。爽やかな初夏にぴったりのすてきな展示になりました。

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目に見えず漂う香りや音、ふと生まれた気持ち、そんな風のように過ぎ去っていく儚い記憶に色をつけたら、きっとこんな色。これはどんな気持ちかな、これはこの間の花の香りみたいだな、自分の記憶と重ね合わせたりしてゆっくり眺めれば、ふわふわと心地よく、すーっと優しい気持ちになれました。

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どうぞギャラリーでゆったり時間をお過ごしください。ご来店をこころよりお待ちいたしております。

 

いとのいちえ 水彩画展
開催期間:2018年5月15日(火)-21(月)
開催時間:10:00-21:00(初日は12:00から/最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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心に漂う 風 音 香 声 時
記憶の中で風化し 再構築されていく心の色

 

いとのいちえ artist / visual designer

幼少の頃より絵画を学ぶ。
京都市立芸術大学大学院/ビジュアルデザイン修士号
在学中に英国王立芸術大学院(RCA)へ交換留学
1997年よりロンドンを拠点にAD・美術作家として活動の後、フィンランドへ移住。2004年にヘルシンキにてN60design設立し、アートディレクション・ブランディング・CI計画・CDデザイン・グラフィックデザイン・アート・写真・映像等多岐に渡り活動する。
主な仕事に、キューバの作曲家レオ ブローウェルのCDジャケット「Guitar Concerto No.5」、ムーミン作家トーベ ヤンソンの追悼記念映画「DEN STORA RESAN 」のポスター、村上春樹著「海辺のカフカ」フィンランド版挿画装丁、クラウス ハロ監督映画「Uusi ihminen 」のポスター等かある。
2008年に帰国し、東京にて「いとのいちえ」設立。名前は「縁を繋ぎゆく一枚の絵」の意。「描くこと」を軸に据え、アート・デザインの領域にて、大きな空間に広がるヴィジュアル制作から絵画、小さなカードまで、キャンバスを選ばずに活動の場を広げている。別府の野口病院の壁画制作や、レストランNogarazzaの壁画などを制作。2012年京都移住、現在に至る。
https://www.itonoichie.jp

 


(上田)