恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

Nishitomi Natsuki Stained Glass Fair

f:id:keibunshabooks:20171007164750j:plain

f:id:keibunshabooks:20171007164758j:plain
ステンドグラス作家、西冨なつきさんのミニフェアを、アンフェール一角にて開催しています。当店で普段お取り扱いしているのは、ガラスで作られた蝶の標本作品。オオルリオビアゲハやヘレナモルフォ、美しい翅をもつ蝶は多数存在しますが、それは色のついた鱗粉に光が反射し見える構造色によるため。その特性に、光の透過性や表面に多彩なテクスチャーをもつガラスと通じるものを見出し、このシリーズを製作されています。

f:id:keibunshabooks:20171007164811j:plain

f:id:keibunshabooks:20171007164837j:plain

f:id:keibunshabooks:20171007164855j:plain
今回のフェアでは標本作品もご用意頂きつつ、ステンドグラスのアクセサリーを中心に展示頂いています。素材にはガラスはヨーロッパやアメリカの色ガラスを使用し、鉛フリーのはんだ(銅と錫の混合はんだ)で縁部分を装飾しています。面と面を交差させり、枠内に浮いて見えるようにガラスを配したものなど、要素を絞りながらも印象的な意匠です。是非この機会にご覧くださいませ。


Nishitomi Natsuki Stained Glass Fair
9月30日-10月15日
恵文社一乗寺店 アンフェールフロア内

 

(田川)

shiro solo exhibition 「odd world」初日販売についてお願い

f:id:keibunshabooks:20171005174217j:plain

10/17(火)からギャラリーアンフェールにて開催するシロさんの個展『odd world』。昨年開催時に初日からたくさんのご来場をいただいたため、初日オープン後の展示作品販売につきまして、以下の通りお願いいたします。
お手数をおかけいたしますが、ご来場予定のお客様は必ずご一読いただき、ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

----------

 ①展示初日10月17日(火)午前9時50分から、整列順に「入場番号付きオーダーシート」をお一人一枚ずつ配布します。
※店頭に用意した表記に沿って、道路の白線内に一列にお並びください。
※周辺は住宅地となっております。近隣、通行の方のご迷惑となりますので、早くからの待機はおやめください。
※展示をご覧になるのみの場合は、入場番号なしでご入場いただけますので、整列は不要です。ご入場の際、入口のスタッフにお声かけください。(購入される可能性がある場合は、お手数ですが整列の上入場番号をお受取りください。)

 

②開店10時より、入場番号順にご入場いただきます。
※5分毎に3名ずつご入場いただきます。

 

③作家がオーダーシートをチェックし、レジへご案内いたします。
※後にお待ちのお客様がいらっしゃるため、大変恐縮ですが、スムーズに流れるようご協力をお願いいたします。(5分毎に3名ずつご入場いただきます。)

<手順>
[1]オーダーシートお客様欄のご希望作品(第三希望まで)に記入し、オーダーシートを作家にお渡しください。
[2]作家が在庫を確認し、オーダーシートにチェックします。その後レジへお進みください。
・作家のチェックがないシートはレジで受け付けられません。
・ご希望作品が売約済みになる場合がございますので、なるべくあらかじめ第三希望までご記入をお願いいたします。
※入場番号順とチェック順は同様ではございません。ご入場後のチェック順は、先着順となりますのでご注意ください。

 

④レジにてお会計をお願いいたします。
・即売作品のラッピングをご希望の場合は、お時間をいただく場合がございますのでご了承ください。
・お会計は、会期終了後お渡し作品についても、全額前払いとなります。お支払いは、現金/クレジットカード/図書カードがご利用いただけます。

 

≪ご注意≫
※「入場番号付オーダーシート」一枚につき、ご購入上限は「刺繍作品2点まで」「絵画作品1点まで」
(それ以上のご購入をご希望の場合は、レジ後、再度整列していただき整理番号をお受取りください)
※ご入場までにご希望作品が売約済みになる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※「入場番号付オーダーシート」の配布開始時間まで、作家・ギャラリースタッフは不在にしております。整列時に万一トラブルがあった際は当方では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
※「入場番号付オーダーシート」の配布は、展示初日10/17(火)11:00までを予定しております。(ご来場の様子をみて、配布の終了時間が前後する場合がございます。あらかじめご了承ください。)それ以降は、通常通りご自由にご入場、ご購入いただけます。

 

シロ
恵文社一乗寺店

2017年9月書店売上ランキング

f:id:keibunshabooks:20171004215755j:plain

昨日、小説家の滝口悠生さんがご来店くださいました。滝口さんが買ってくださった本は、猪熊弦一郎のエッセイ『私の履歴書』。滝口さんが芥川賞を受賞した『死んでいない者』の表紙画は猪熊弦一郎の作品で、何かその組み合わせに感動しながら、レジを打ちました。著者初の長編小説となる新刊『高架線』(講談社)に今回もサインをいただきました。特典の冊子もすべて滝口さんのサインとイラスト入りです。ぜひ。

 

それでは9月の書店売上ランキングをお知らせします。

 

1位『お菓子の包み紙』甲斐みのり(グラフィック社)

蒐集家・甲斐みのりさんが20年の年月をかけ集めたレトロな包装紙のコレクション

 

2位『アリになった数学者 たくさんのふしぎ9月号』森田真生 脇阪克二(福音館書店)

数学ブックトークでお馴染み、独立研究者・森田真生さんが文章を初めて手掛けた絵本

 

3位『鶴と亀 禄』小林直博 小林徹也(オークラ出版)

ファンキーなおじいちゃんおばあちゃんを写した人気フリーペーパーが書籍化

 

4位『うしろめたさの人類学』松村圭一郎(ミシマ社)

最貧国・エチオピアで20年近くフィールドワークを続けてきた文化人類学者による単著

 

5位『販路の教科書』越前ものづくり塾(EXS Inc.)

ものづくりに携わる人々に向けて開かれた10回にわたる連続講義の冊子版

 

6位『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏 久保田沙耶(中日新聞東京本社)

気鋭の詩人が訳し直す、いにしえの恋愛詩をまとめた詩集

 

7位『ムービーマヨネーズ 創刊号』Gucchi's Free School

日本未公開の映画を紹介するリトルプレス、現在の在庫分で終売!

 

8位『なくなりそうな世界のことば』吉岡乾 西淑(創元社)

世界の50の少数言語を、それぞれの地域の暮らしや習慣を紹介した一冊

 

9位『発酵文化人類学』小倉ヒラク(木楽舎)

ロングセラーです。発酵カルチャーの冒険、異色の経歴を持つ著者によるデビュー作

 

10位『埴原一亟 古本小説集』埴原一亟 山本善行撰(夏葉社)

戦前戦後の雑踏の中で忘れられた作家の古本にまつわる作品を集めた一冊

 

f:id:keibunshabooks:20171004211239j:plain

第1位は、甲斐みのりさんの『お菓子の包み紙』です。9月の頭から中頃まで、【「お菓子の包み紙」&「地元パン手帖」合体フェア】と題し、生活館ミニギャラリーにて展示と実際にお菓子や地元パンの販売を行いました。まるたや洋菓子店のあげ潮、はしもと珈琲のakio blend、小浜食糧のクルス缶…、その土地に足を運ばない限り、普段お目にかかれない品々。我々スタッフもその素朴なデザインと味の虜に。すぐに完売となってしまったものもありましたが、ご来場いただいた皆様には甲斐さんの愛する世界を存分に目と舌でお楽しみいただけたことと思います。展示に際して甲斐さんにインタビュー形式で蒐集の魅力を語っていただいた小さなちいさな冊子『甲斐みのりさんに聞く「集めるということ」』も制作しました。今回制作した部数のみのご用意です。お早めに。

 

f:id:keibunshabooks:20171004211307p:plain

第4位は、9月半ばの発売以来当店でもたくさんの方が手に取られている『うしろめたさの人類学』です。最貧国のエチオピアで20年近くのあいだフィールドワークを実施した文化人類学者の松村圭一郎さんによる著作。例えば、人は生まれ持って「男らしい」のではなく、社会の制度や習慣の中で「男らしさ」を身につけるように。構築された概念やイメージは事物を規定し、ときに除外する。そこに何ら正当性はない構築されたものへの批判を叫び続けるのではなく、どうやったら構築しなおせるかという問いへの転換を促す「構築人類学」という新しい学問手法を扱った、あらゆる可能性に溢れた一冊です。他者との関り、寛容さ。安易な表現を使うならば、日常を息苦しく感じている方は読んでみてください。パッと目の前が明るくなるかもしれません。

 

なお、明日の夜には松村さんと、『ナチスのキッチン』などの著作で知られる藤原辰史さん、ふたりの人文学者によるトークイベントを開催します。19時開演、お席ご用意できますので、お時間のある方はぜひご参加ください。詳細はこちら

www.mishimasha.com

 

f:id:keibunshabooks:20171004211331j:plain

第9位は、5月の発売以来継続して売れている『発酵文化人類学』です。「美術手帖」10月号の「新しい食」特集に著者の小倉ヒラクさんが登場したこともあり、発売時の勢いが再燃。発酵とはなにか、時にその微生物への愛を爆発させながら掘り下げられたユニークな一冊です。気になっていたという方は、まず「美術手帖」の特集を読むのも良いかもしれません。〈人類学〉を扱った本を二冊並べて紹介してみました。顕微鏡で覗くように、細かな部分から社会を見る。狭い世界を扱っているようで、何事にも通用し得る普遍性をもった本たちです。こういった本も積極的に取り上げていきたいと思います。

 

それでは今回はこのあたりで。

また来月もお楽しみに。

 

(鎌田)

今週の新入荷、10月第1週

そういえばラジオの原体験といえば、父親と車で聞いた野球中継だったかもしれません。ラジオに限らず、父親がスポーツ中継ばかり見たがるのを小さい頃不思議に思っていましたが、歳を重ねるにつれて自分もそうなってきました。とくにラジオで聞く野球実況は形式美というか、情緒をしみじみ感じます。今回はラジオ野球を特集した文化系野球雑誌「屋上野球」もご紹介しています。

 

それでは、今週の新入荷、10月第1週をお届けします。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124208j:plain

まずご紹介する一冊は、九州の伽鹿舎という出版社から発行された『抄訳 アフリカの印象』です。建築、音楽、文芸、あらゆる枠にまたがり活躍する坂口恭平さんが、レーモン・ルーセルの奇書「アフリカの印象」にインスパイアされ描いた百のドローイングに新訳を付した抄訳版。新しい訳はエミール・ゾラらの翻訳を手掛ける国分俊宏さんです。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124019p:plain

「アフリカの印象」で、ルーセルの想像の世界として描かれたアフリカの姿は、仔牛の肺臓製レールを辷る奴隷の彫像や、催眠状態を利用して海の中に長く潜り続けようとする者など、珍妙なものが数多く登場し、その淡々とした言葉の運びで語られる世界は一見無機質なようにもみえます。それを国分さんはあとがきで「機械仕掛けのような」と表し、平凡社ライブラリー版「アフリカの印象」であとがきを書いた作家保坂和志は、「博物学や物理学」に喩えました。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124039p:plain

そのまさしく機械仕掛けのような文章から想像する世界がいかに鮮明に見えるかというのが本作の醍醐味といえますが、今回の抄訳版ではそれが坂口さんのドローイングによって可視化されているわけです。とぼけた魅力のある挿画は、まさに語り手が想像のアフリカを旅した際にスケッチした記録のように見え、これまでと違った面白さを生んでいます。また、邦訳とフランス語の原文が併記されており、ルーセルがいかに言葉と遊んだか、目で見て取れるなかなか類を見ない構成です。この言葉遊びという面では、いとうせいこうによるあとがきに詳しく書かれています。難解な作品としても名高い「アフリカの印象」、かつて手に取り挫折した方にとっては良き手引きとなりそうです。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124436j:plain

f:id:keibunshabooks:20171002124445p:plain

アートとコミュニケーションをテーマにユニークな美術教育を行っているきだにやすのりさんによる一冊『ずこうことばでかんがえる』です。青、赤、黄、色の原色に彩られた本紙にあいうえお順に並んだ全てひらがなの言葉の数々。「からだぜんたいでたのしむ」「しろとくろをはっきりさせずにまつ」「たのしいとおもえたらそれでじゅうぶん」…、実際に図工の時間や遊びの中で経験し、目で見て、耳で聞いたような、自分の体の中に落とし込まれた言葉を表したきだにさんによる造語をこちらの本では「ずこうことば」と呼んでいます。子供に挑戦することや自らの手で何かを創造する楽しさを諭しながら、我々大人にも何か語りかけるような示唆に富んだ言葉が優しく届く一冊です。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124541j:plain

編集者の林さやかさんがひとりで立ち上げた小出版社「編集室屋上」から発行される文化系のための野球雑誌『屋上野球』久しぶりの新刊です。vol.3となる今回の特集は「野球は、ラジオで。」、球場でもなく、テレビでもなく、ラジオ。ラジオ野球と聞くと、どうしても懐かしさを覚えますが、今号で特集されているのはあくまで今のラジオ野球事情です。萩原魚雷、木村衣有子らによる座談会、安田謙一の寄稿、鉄人・衣笠へのインタビュー、盲目のカープファンスーダン人とスポーツ実況のアナウンサーの対談など、愛に溢れた記事が並びます。アナウンサーの声に身を委ねて、想像を膨らます。ラジオで聞く野球実況の楽しさを改めて伝える一冊に。

 

f:id:keibunshabooks:20171002124646p:plain

京都在住の写真家・呑海龍也さん。教会などの巨大な建築の設計を手掛ける建築士として普段は活躍されています。自ら出版した前作の写真集では、ドアノーや木村伊兵衛の写真にも似た雰囲気を持つ、人物の自然な表情をとらえたポートレートが魅力的でした。今回制作された『ホテルから始まる夢の旅』は、呑海さんが15年かけて旅した世界の国々を、写真と宿泊したホテルの実測スケッチで記録した一冊です。こちらでも写真のモチーフは人物がメイン。祭の賑わいや、露店、路地裏で遊ぶ幼い兄弟の姿…、そこに住む人々の息遣いが聞こえてくるようです。そして、かつて妹尾河童が描いたような俯瞰で見るホテルの一室。自身の建築家としてのスキルを存分に活かしながら制作された、旅の本です。

f:id:keibunshabooks:20171002124703p:plain

 

 それでは、今回はこのあたりで。

来週もお楽しみに。

(鎌田)

 

〈今回ご紹介した本〉

■『抄訳 アフリカの印象』レーモン・ルーセル 絵:坂口恭平 訳:国分俊宏(伽鹿舎)

www.keibunsha-books.com

■『ずこうことばでかんがえる』きだにやすのり(HAB)

www.keibunsha-books.com

■『屋上野球 vol.3 野球はラジオで。』(編集室屋上)

www.keibunsha-books.com

■『ホテルから始まる夢の旅』呑海龍也(DOM PHOTO)

www.keibunsha-books.com

 

 

WONDER BAGGAGE POP-UP STORE はじまりました

f:id:keibunshabooks:20171001092914j:plain

f:id:keibunshabooks:20171001093049j:plain

会場にはバッグがずらり。
撥水加工を施したナイロン生地を使用した軽量なSUNNYシリーズからは
・本体とフラップ部分を2本のコードで繋いだ形が特徴的な『DRAW STRING PACK』と『DRAW STRING SHOULDERBAG』
・トートとショルダーの両方に使える『RELAX SACKTOTE』
・当店ではオリジナルカラーも展開している定番リュック『RELAX BAG』
・最低限の持ち物を身軽に持ち運べ、自転車での移動にも便利な『RELAX SHOULDER』

以上4種、当店では普段ご用意していないブラックやオレンジカラーを含む全色ご用意しています。

f:id:keibunshabooks:20170928200957j:plain

f:id:keibunshabooks:20171001093146j:plain

f:id:keibunshabooks:20171001093157j:plain

GOODMANS MG BUSINESS BAG ¥29,500 +tax

また窓側では、丈夫な国産「バリスターナイロン」を使用したGOODMANSシリーズを並べています。シンプルかつ上品な佇まいながらも、どこか使い手の愛着がわくフォルム。見た目はもちろん、使い勝手を隅々まで追求したバッグたちです。
中でもおすすめしたいのは、当店では初お目見えの『GOODMANS MG BUSINESS BAG』。本革の丸持ち手が高級感を伝えますが、機能面としても内部にはA4ファイルがすっきり収まり、本体全体にウレタンを挟んでいるのでPCの持ち運びも安心。女性の方が持っても大きすぎない見た目です。また、ベルトを通して肩掛け用にも使い変えることができます。本体の側面ではなく背面にさりげなく留め具があるのも、デザイナーのこだわりを感じさせるところ。


ビジネスにオフシーンに、毎日使える品々をぜひこの機会にご覧下さいませ。

 

WONDER BAGGAGE POP-UP STORE
9月30日~10月13日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

「en delad stund・一期一会・a shared moment」 Peter Pålsson/Marina Kawata/Shoko Matsumotoによる – fikaの箱 – の展覧会

 f:id:keibunshabooks:20170930204822j:plain

スウェーデンのOland島で木工、陶芸、染織を学んだ三人が、出会い、共に過ごす時間の中で生まれた作品-fikaの箱-。「Fika」は、 スウェーデンで大切にされている生活習慣で、みんなでお茶を飲みながら休憩をする時間だそう。
島での出会い、美しい風景やその時の気持ちが、春、夏、秋、冬、4つの茶箱に込められたとても美しい作品です。

f:id:keibunshabooks:20170930205049j:plain

種が芽吹く春。白樺で作られた箱と、白樺と林檎の木の皮で染められた布、そしてほんのり色づく茶器。ぽかぽかした春のはじまりを思わせる一箱です。

f:id:keibunshabooks:20170930205021j:plain

夏は島から見える見渡す限りの水平線をイメージ。海から島を吹き抜ける爽やかな風を感じるよう。小屋のような木枠にすっきり収まるすてきなデザインです。

f:id:keibunshabooks:20170930205002j:plain

秋は一番最初に作った箱だそうです。木工のPeterさんの「秋は何かが隠れている」という言葉で、仕掛け箱のようなつくりの箱に収められました。

f:id:keibunshabooks:20170930205006j:plain

冬は雪の中で眠る動物たち。夜が明けると一面の雪景色になっていたというエピソードが星空模様の箱で表現されました。

f:id:keibunshabooks:20170930205226j:plain

そして壁にずらりと並ぶこちらの茶入れ。なんだか人に見えませんか?

f:id:keibunshabooks:20170930205231j:plain

f:id:keibunshabooks:20170930205118j:plain

15点並ぶこちらは、三人が学んだ手工芸学校Capellagardenの先生たちがモデルになっているそうです!優しそうな先生、怖そうな先生…三人が学生として近くで共に過ごした先生たち、きっととてもそっくりなんでしょう。壁から先生たちが見守ってくれているみたいです。

f:id:keibunshabooks:20170930204957j:plain

人との出会いや、過ごした時間、季節、三人の絆から生まれた作品たち。スウェーデンの景色や先生たちを知らない私たちにも、優しい思いが伝わってくる素敵なコンセプトの作品は、自分と誰かの時間さえ愛おしくなるようなとてもすてきなひとときを過ごさせてくれました。

 

「en delad stund・一期一会・a shared moment」
Peter Pålsson/Marina Kawata/Shoko Matsumotoによる
– fikaの箱 – の展覧会
[開催期間]2017年9月26日(火)〜10月2日(月)

[開催時間]10:00-21:00(最終日は18:00まで)
[開催場所]ギャラリーアンフェール

f:id:keibunshabooks:20170930204829j:plain

私たちは、スウェーデンのÖland島にあるCapellagårdenという手工芸学校で、それぞれ木工、陶芸、染織を学びました。

季節ごとに異なる表情をみせる島の風景は、どの季節のどの瞬間もそのままそっくりどこかにとっておきたくなるほど美しいものでした。

次から次へと移り変わってゆく景色やその時に感じた気持ちを形にして残したいという思いから、このÖland島の4つの季節を表す −fikaの箱− が誕生しました。

3人で展覧会のタイトルを考えていた時、“fikaの箱をつくる”というこのコラボレーションプロジェクトが私たちに与えてくれたのは、私たち3人が“共に過ごす時間”だったのだと思い当たりました。

そこで“en delad stund”( a shared moment / 瞬間を共有する)をタイトルとしました。日本語での表現を考えた時、思い浮かんだ言葉は“一期一会”。言わずと知れた茶道の心得でした。

茶道の茶箱に着想を得て生まれた、みんなでFika*をするための箱 。

このプロジェクトが私たちに “共に過ごすかけがえのない時間” を与えてくれたように、4つの −fikaの箱− が、誰かと誰かの今この瞬間を分かち合う“一期一会”を運んでくれますように。

Fika* − スウェーデンで大切にされている生活習慣で、みんなでお茶を飲みながら休憩をする時間。

 

(上田)

WONDER BAGGAGE POP-UP STOREのおしらせ

f:id:keibunshabooks:20170928200957j:plain

f:id:keibunshabooks:20170928201321j:plain

当店オリジナルカラーのリュックでもお馴染み、バッグブランド『WONDER BAGGAGE』のフェアを今週末より開催します。当店でも定番のザックトートや、本体とフラップ部分を2本のコードで繋ぐ、新作のドローストリングバッグなど。これら軽くて丈夫、タッサーナイロンを素材としたSUNNYシリーズを中心に、スタイリッシュなビジネスバッグGOODMANSシリーズも加え、種類豊富にご用意いたします。様々な用途に応える機能と素材にこだわったバッグを、是非ご覧下さいませ。

f:id:keibunshabooks:20170928201346j:plain

f:id:keibunshabooks:20170928201355j:plain

f:id:keibunshabooks:20170928201406j:plain

WONDER BAGGAGE POP-UP STORE
9月30日~10月13日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)