恵文社一乗寺店 スタッフブログ

恵文社一乗寺店の入荷商品やイベントスケジュール、その他の情報をスタッフが発信いたします。

LAVVO mini fair

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浜辺で拾ったカシパン(ウニの仲間)の殻をきっかけに、海や森でのコーミング(拾いもの集め)を始めた結城伸子さん。2014年に『海と森の標本函』(グラフィック社)を出版されたのも記憶に新しいところ。普段は自然からインスピレーションを受けたものをかたちにする、LAVVO というブランド名で活動されています。当店でもこれまで、ドングリの編棒やウニの殻のランプなど、繊細でファンタジック、独自の世界をもつ作品たちを販売させて頂きました。

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LAVVOとは、ラップランドに暮らす先住民族サーミ人が使う移動用のテントの名前。ピューター糸を使用した細かな刺繍や、トナカイの革小物、手編みのミトンなど、サーミの手工芸はどれも魅力的。遊牧しながら暮らす彼らは、円錐状に組み立てた柱を毛皮で覆い、テントとします。その床に白樺の小枝をひきつめ、毛皮のカーペットを敷き、森や海でひろってきたものを飾ったり、、そんなイメージを膨らましつつ、結城さんは製作されているそうです。

さて11月15日〜30日までの2週間、当店アンフェール一角にてLAVVOのミニフェアを開催します。展示内容に関しては、追ってご紹介していきたいと思いますが、まずはワークショップのお知らせを。

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LAVVO ワークショップ

「サーミのピューター刺繍入りペンダント、ピューターブレスレット」

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日時:11/19(土)
1部 10〜13時(ペンダント
2部14時半〜17時半(ブレスレット) 

各部ともに定員に達したため受付終了いたしました。

第1部では刺繍入りペンダント、第2部ではピューターブレスレットを製作いただけます。各部ごとの受付です。第1部にご参加希望の方は、申し込み時に希望のお色(黒革×クロス または 白革×サークル)をお選びください。

 

参加費:5,800円(材料費込)
持ち物:ハサミ
場所:恵文社一乗寺店ワークルーム

 

お申し込み:恵文社一乗寺店アンフェール

メールまたはお電話にてお申し込み願います。参加費は全て先払い(10日以内に、店頭でのお支払い、または郵便振替)にてお願いいたします。お申し込み後に、お支払い方法の詳細をご連絡いたします。
メール:enfer@keibunsha-store.com
電話:075-711-5919

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2014年に当店で行ったフェアの様子はこちら から 

 

(田川)

 

佐藤すきま 『好奇心EXHIBITION とにかく』

ギャラリーアンフェールで開催中の佐藤すきまさんによる初の個展『好奇心EXHIBITION とにかく』連日ご好評いただいています。

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ギャラリーをひと目見たら驚く人も多いはず。壁一面に敷き詰められた顔、顔、顔!この約300点の「誰にも似てない人物画」は、佐藤さんが毎日一枚描き上げてきたもの。誰かに似てるようで、誰だかわからない、不思議な顔がずらりと並ぶ様は圧倒される迫力です。

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ギャラリー中央に置かれたのは、毎日絵を描く時に使う机。ここに座って、壁を眺めると、大勢の観衆の前に突然放り出されたように、ゾクゾクドキドキ胸がざわつきます。

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佐藤さんは北海道出身、現在は和歌山でお仕事をされていて、全国各地に住む地元出身の仲間とともに「月刊すきま」というフリーペーパーも発行されています。

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A3のコピー用紙にぎっしり、パチパチと小さな火花を散らすように手書きの文字とイラストが埋め尽くされたこのフリーペーパーのバックナンバーも展示。ボヤキ叫び日々の徒然…目がチカチカするほどにコピー用紙にへばりついた言葉は、なんだか切なく、おかしく、愛おしく、胸の底を針で刺されるような感覚。会場では今回の展示に合わせて発行された「月刊すきま 特報」も配布しています。ぜひお持ち帰りください。

 

頭の中がそのまま紙に転写されたような絵とフリーペーパー。”机上の空論”なんかじゃない生臭くて生き生きと机の上で生まれた本当の自分。歳を経て日々のどこかに置き忘れた感覚が無理やり戻ってくるような爽快感。どうぞお見逃しなく。

 

佐藤すきま『好奇心EXHIBITION とにかく』
開催期間:2016年9月20日(火) -26日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は18:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール

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日々、書(描)かずにはいられない衝動に駆られながら生きる社会人 佐藤すきまによる初の個展を開催!京都のウクレレスト針生怜央奈の奏でる音楽の中、佐藤が仕事終わり毎晩描いている誰にも似てない人物画300点、全国の燻り仲間たちと毎月発行中の月刊誌「月刊すきま」を余すことなく展示!(※壁が見えなくなるくらい貼る予定)不器用な好奇心があなたの中にくすぶったワクワクを叩き起こす!衝撃の一週間見逃すことなかれ。

 

(上田)

北欧リネンとオーガニックコットン

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現在、生活館ミニギャラリーでは「天然素材のある暮し」と題し、国内外の良品をご紹介しています。

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会場左手で販売しているのは、天然繊維を使用したブランドgalaliの商品。国内では数軒しか残っていないガラ紡工場で生産した多様布やコースター等の小物を並べています。オーガニックコットンを素材にガラ紡ならではの不均一、少しぽこぽこした糸は、手触りも大変柔らかく、他にはない風合いです。その特徴を活かした多様布は、漆などの繊細な器を洗うのに最適ですし、少しの油汚れなら洗剤なしでお使い頂けます。S~Lサイズございますので、食器洗いから手拭きタオルにと用途に合わせてお選びください。

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クラスボルというスウェーデンの小さな村で作られている『Klässbols』キッチンクロスは、織りの丁寧さが特徴です。使い続けても毛羽立ちがなく、コップについた水滴も、隅々まで拭き取ることができます(水分を散らして拭くのでは無く、布が吸い取るのが実感出来ます)。スウェーデン王室やノーベル賞の晩餐会でも使用されており、その織りの丁寧さは、水を通していない状態でもわかります。会場では10年以上使い込んだサンプルも設置していますので、その風合いの変化をお確かめくださいませ。

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また加えて、北欧のニットデザインを代表するIsagerのアルパカやウールの天然糸と、マリアンネ・イサガー、ヘルガ・イサガーさんのニット本もご用意しています。秋が近づき、そろそろ編み始めようかなと考えていらしゃる方は、会場を覗いてみてください。

 

天然素材のある暮し
9月17日 - 9月30日
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

 

(田川)

華雪さんによる書と篆刻の講座 

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" 楷書と草書とを両極して考えますと、文字のもつ静的な性格がその内在性において表現される場合、それは楷書になる。ところがその文字を、表現者が自分の自由な理解において自由奔放に表現する場合、それは草書になる。その両方の極端な表現が可能であるというところに、私は書のもっている一つの深い世界があると思うのです。"
『白井晟一、建築を語る 対談と座談』中央公論新社2011 (白川静との対談にて)

 

奇数月に1度、当店で開催しています書家・華雪さんの、書と篆刻の連続講座。今年は古典を真似ることを基本とし学んでいます。7月の講座では、『公の表れ 楷書の線』をテーマとし、書道教室などでも模範とすることの多い「九成宮醴泉銘」「孔子廟堂碑」「雁塔聖教序」をお手本としました。ひとつひとつの筆画を丁寧に書く「楷書」ですが、書によって緊張を感じたり、大らかさが見て取れたりと、印象は異なります。講座ではその中から自分にとって「きれい」に思える、あるいは「親しみ」を覚える書はどれかを考え、選び臨書しました。普段目にする機会の少ない古典を参考に、文字と向き合う機会になったのではないでしょうか。

 

全6回の講座、次回は今週末9月25日(日曜日)に開催です。
また、過去の講座に関してはこちらにも掲載しています。


皆様のご参加をお待ちしております。


(田川)

イイダ傘店 「平成二十八年 秋」受注会のお知らせ

 

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イイダ傘店さんの展示会開催まで、あと2週間ほど。今回、日傘は新作のテキスタイル、雨傘は過去のいくつかのデザインよりお選びいただけます。
セミオーダーの傘はもちろん、オリジナルテキスタイルを用いたグッズを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。定番のコマバッグ、人気のお祝儀袋の新柄や2017年カレンダーを販売予定です。

それらアイテムの中から、当展示にあわせて制作された、アクセサリー作家KAMIORI KAORIさんとのコラボ商品を、開催に先駆けてご紹介いたします。

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アイテムは新作テキスタイル・クッキー柄から、モチーフとなる形をひとつずつ抜き出した真鍮ピアス。デザイン違いで全15種類。アクセントに、それぞれ異なる色の糸玉が付いています。東京会場にて早速お披露目されていましたが、クッキー型とセットになった斬新なパッケージも素敵です。

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傘とあわせて、こちらもどうぞお楽しみに。

 

イイダ傘店 「平成二十八年 秋」 日傘・雨傘 展示受注会
9月27日〜10月10日
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

 

(田川)

えちがわのりゆき ほわころくらぶ出版フェア

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ほわほわ市 ころころ町にあるという ほわころくらぶ。
主人公ほわころちゃんと、仲間たちの何気ない、心くすぐる日々の物語。

作者は漫画家・イラストレーターのえちがわのりゆきさん。ご自身が運営する「夫婦社」からの初めての出版物です。(この社名は、敬愛する長谷川町子さんの姉妹社に憧れて名付けたそう。)

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現在書店一角では、こちらのまんが絵本『ほわころくらぶ』の出版フェアを開催しています。壁面には、本書の原画を展示。丸みのある特徴的なタッチで描かれたイラストを、間近にご覧いただけます。書籍に加えて、えちがわさんがデザインされたレターセットや付箋などのステーショナリーグッズ、さらには人気キャラクター、カピバラさんとのコラボぬいぐるみも会場に。

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また、ほわころちゃんの大好物「ほねの形のビスケット」を、てふてふ菓子店さんに実際に再現いただき、販売しています。
この機会をお買い逃しなく。

 

えちがわのりゆき ほわころくらぶ出版フェア
2016年9月13日~10月2日
恵文社一乗寺店 書籍フロア一角にて

 

(田川)

イベント報告「TABI食堂×mm books in恵文社一乗寺店」

9月3日〜5日までの3日間、当店のイベントスペースに「TABI食堂」がやってきました。

TABI食堂:ささたくや主催、ローフードを提供する移動型の食堂・レストラン

ローフード:食材を生のまま、つまりは熱を加えずに生きた素材をそのままいただく料理のこと

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普段よりも少しだけ朝早くに出勤して、眺めていたTABI食堂チームの仕込み。薄暗い室内で淡々と作業する皆さんの姿はとても厳かで、(実際に見たことはありませんが)まるで修道院で迎える朝のような、いい風が吹いていました。

 

3日間毎朝、晩。

さささんは直接お手伝いをしているわけでもない私にまで何か食べさせて下さいました。

朝はモロヘイヤのスムージー(上にいちじくがのっている)。飲んで本当に驚いたのですが、エナジードリンクなんかよりもはるかに元気が漲ってくるのです。ローフードの実践はハードルが高くとも、朝ごはんとしてスムージーを生活に取り入れるのはいかがでしょうか?かくいう私もイベント終了翌日、早速ブレンダーを買いに走りました。

扱っているのは、生の野菜や果物。冷えを気にされる方もいらっしゃることでしょう。酵素や栄養を壊さないように調理された新鮮なものであれば、身体は冷えるどころか内側からじんわりあたたまります。さささんの美しい見た目の料理は、いままでに食べたことのないような不思議な、それでいてとびきり美味しいものばかり。

 

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彩りも鮮やか。

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生の食材だけでつくられたスイーツ。美味しい。

 

これを書いているスタッフは、現在若い男の一人暮らし。お察しの通り、普段の食事はひどいもの。「TABI食堂」の料理を知った今、普段いかにお腹を満たすだけの食事をしていたか、痛感しています。栄養のある新鮮なものを食べれば少量であってもしっかりとお腹も膨れるし、体の調子も良い。これをきっかけに食習慣を改善したいものです。

 

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TABI食堂チーム:お手伝いの方々もみんな素敵な方ばかり

 馬と一緒に中米を旅したり、様々な民族楽器を演奏するミュージシャンであったり、ご自身も魅力たっぷりのさささん。ゆったりとした、それでいて無駄のない言葉や、動きがつくりだす空気は、そこにいるすべての人に伝播して、まさしく一つの食堂が出来上がっていました。

 

たくさんのご来店ありがとうございました。

いつか、また開催していただけるように、努力していきます。

(鎌田)