ぐんと気温も下がって、身の周りで起こるあらゆる変化が夏の終わりを告げています。数日前まで、それを認めないかのように蝉が鳴いていましたが、ついにその鳴き声はどこからも聞こえなくなりました。時期によるものなのか、それとも気温のせいなのか、気づいたらピタリといなくなったのです。少しさびしいような気もしながら、新しい季節の到来を心底歓迎しています。
さて、今回は2016年8月の当店書籍売上ランキングを紹介いたします。
1位『Coyote no.59 星野道夫の遥かなる旅』スイッチ・パブリッシング
2位『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダ-ス 創元社
3位『107号通信』カシワイ リイド社
4位『サラダの本』ささたくや エムエム・ブックス
5位『あたらしい自分になる本』服部みれい 筑摩書房
6位『LETTERS no.002』手紙社
7位『吉野朔実は本が好き』吉野朔実 本の雑誌社
8位『さいはて紀行』金原みわ
9位『季刊25時 特集 やっぱり中島らもが好き!』
10位『介護するからだ』細馬宏通 医学書院
8月の第1位は雑誌『Coyote』最新号。没後20年「星野道夫の遥かなる旅」と銘打たれた今回の中心は、星野道夫ゆかりの土地でもあるカナダの島ハイダ・グワイ。今回、この特集でハイダ・グワイを旅した写真家・赤阪友昭さんのトークイベントを8/27に当店イベントスペースにて開催しました。
「はじめて会った時から、握手をしただけで友達だと思った。」と、星野道夫との出会いを語る赤阪さん。赤阪さんがはじめてアラスカに向かう船で聞かされた訃報や、彼の仲間たちのはなしなどの運命めいたはなしを皮切りに、話題はハイダ・グワイの地に移ります。トーテムポールやそこに暮らす人々、今回「Coyote」で特集されている内容がリアルに浮き上がってくる素晴らしいイベントになりました。
4位はmm booksから発売された、ささたくやさんの『サラダの本』。murmur magazineの連載や、旅する出張「TABI食堂」が多くの方に支持されるさささんはじめてのレシピブック。食材に対する考え方や、なぜローフードを実践するようになったのかなど、さささん自身の文章も盛りだくさんの一冊です。
昨日9/3から9/5までの3日間、「TABI食堂」が当店にやってきています。「TABI食堂×mm books in恵文社一乗寺店」と題して、栄養満点、体が内側から変わるようなさささんの見た目も美しいお料理を楽しんでいただける貴重な機会となっています。会期中はエムエム・ブックスのウェブショップ「マーマーなブックス アンド ソックス」の出張リアルショップも開店しています。初日を迎えた昨日、私もさささんのサラダやスイーツをご馳走になり、食べているうちから体があったまってくるような、不思議な感覚を体感しました。お近くの方は是非遊びにいらしてみてください。
今後も書籍ランキングに加えて、開催したイベントの様子などもお伝えしていければ。
それでは来月もお楽しみに。
(鎌田)